春から初夏にかけて、爽やかなお花を次々と咲かせてくれるゲラニウム。
ナチュラルな雰囲気のお花は、どのような景色にも自然に溶け込みます。
今回の記事では、ゲラニウムの植え付けや株分け、お手入れの仕方などについてご紹介します。

我が家で、もう何年も毎年咲いてくれている、ゲラニウム。
とても素敵なお花ですよ!!

花びらに少し、しわ感がある所が好きだっぴ―!
ゲラニウム(フウロソウ)は、どんな花でしょう?
もみじのような切れ込みがある葉がこんもりと茂り、その間から、株全体に散らばるように可憐なお花を咲かせてくれます。花径は、2~5㎝程度です。
園芸品種がとても多く、品種によって花色や草丈などがさまざまです。花色は紫やピンク、白などがあります。ほとんどの品種が春から初夏の庭を彩ってくれます。

たくさんのお花が咲く様子は、ナチュラルな雰囲気でとても素敵な景色を作ってくれます。また他の草花との相性も良いですので、組み合わせて楽しむ事も出来ます。

環境が合えば、草丈30cmくらいで横に広がり多くのお花が咲きますので、花壇の縁取りやグラウンドカバーとしても利用出来ます。


高温多湿の環境には弱いですので、どちらかというと寒冷な地域の方が育てやすいです。ですが品種を選べば、温暖な地域でも元気に育ちますよ。
ゲラニウム(フウロソウ) | |
科名 フクロソウ科 | |
特性 耐寒性宿根草 | |
花期 4〜6月(品種による) | |
草丈 30~60cm | |
耐寒性 強 耐暑性 弱 |
ゲラニウム(フウロソウ)の育て方は?
適した場所
午前中は日当たりがよく、午後から日陰になるような場所が理想的です。(落葉樹の下など)明るい日陰でもよく育ちます。
蒸れには弱いですので、水はけの良い環境が適しています。
夏越し
高温多湿の環境には弱いです。
混み過ぎないように、梅雨前に草丈の2分の1ぐらいに刈り込んでおくと風通し良く育てる事が出来ます。
込み合った部分の葉や枯れた葉なども、こまめに摘み取りましょう。

支柱を使って、茎を起こすようにしても良いですね。風通しが良くなりますよ。
冬越し
耐寒性がありますので、寒さには強いです。
冬に地上部が枯れてなくなる品種と、枯れずに緑の葉を茂らせたままの品種があります。
地上部がなくなってしまう品種は、土の中で根が生きていますので春になるとまた芽吹きます。

地上部が枯れてしまうタイプのものは、どこに植えたのかが分かるように、植えている場所にラベルを挿しておくといいですよ。

冬の間にうっかり掘り起こしてしまわないように。春に新芽が出てくるのが、楽しみだなっぴ―!

植え付け
適期は春か秋です。
市販の苗は、葉がきれいで、株元から新しい葉が出て来ているものを選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。さらに水はけを良くするために、軽石小粒や川砂などを混ぜても良いです。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。

20cmくらい高く盛り上げた、レイズドベッドなどに植えると根が深く張って、生育が良くなるのだっぴー。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*いくつか植え付ける場合は、株と株の間を十分にあけておきましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cm位の高さまで敷きます。鉢底石は、まとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。
土は、水はけの良いものが適しています。寒冷な地域では、市販の草花用培養土か赤玉土7:腐葉土3で配合した土で大丈夫です。温暖な地域では、軽石小粒や川砂などを混ぜて、さらに水はけを良くしておくと良いです。
③土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。
鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなくて、鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
増やし方
株分けで増やす事が出来ます。品種によっては、種まきで増やす事が出来ます。

環境が合えば、こぼれ種で開花するゲラニウムもあるのだっぴー!
株分け
適期は、早春か秋です。

株分けをする数日前から水やりを控えておくと、株分けしやすいですよ。
①ゲラニウムの株を掘り上げます。(鉢植えの場合は、植木鉢から取り出します。)土を軽く落とします。
②根鉢が固まっている場合は、ハサミで切り目を入れて手で株を割ります。芽を傷つけない様に気を付けましょう。

元株の大きさにもよりますが、私はざっくりと2~4株くらいまでに分けるようにしていますよ。
②株分けした苗を、それぞれ植え付けます。

種まき
適期は、春か秋です。
①底に穴を開けたトレーなどに、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②土の上に種をばらまきにしたら、薄く土をかぶせます。土の表面を手のひらで軽く押さえます。
③優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないように明るい日陰で管理します。
植え替え
地植えの場合・・・古株になると、勢いが衰えて中心部が枯れて来ます。3〜4年に一度くらい、株分けを兼ねて植え替えましょう。
鉢植えの場合・・・割と根詰まりが早いですので、1~2年に一度くらい、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
水やり
株元の多湿は良くないですが、根が乾燥すると株が弱ります。成育期には、水切れしないように気をつけましょう。
地植えの場合・・・根付いた後は、水やりの必要は、ありません。何日も雨が降らず、乾燥が続く場合にはたっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
いずれの場合も、真夏に乾燥し過ぎないように気を付けましょう。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
その後の追肥は、春と秋に緩効性肥料を施します。
開花期には、薄めた液肥を10日に一度程度施すと、次々とお花を咲かせてくれます。

液肥はジョウロの蓮口を外して、株元に集中して施すようにしていますよ。
病害虫
病害虫の心配は、ほとんどありません。

何年も育てていますが、今まで病害虫の被害は、ほぼないですよ。

丈夫で助かるのだっぴ-!
その他の作業
花がら(終わった花)摘み
花がらは、こまめに摘み取るようにしましょう。また次々とお花を咲かせてくれます。
切り戻し
梅雨の前に、草丈の半分くらいの所で全体をカットしておきましょう。
冬場に地上部が枯れてなくなる品種の場合は、枯れたら地際でカットしておきましょう。
採種(種取り)
種が出来る品種の場合は、いくつか花がらを摘まずに残しておきます。茶色く枯れたら収穫しましょう。紙袋などに入れて、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきます。
その他
枯れた葉や混み合った部分の葉などを、こまめに取り除いておくと風通しが良くなります。
まとめ
ゲラニウムは、とても涼し気な雰囲気で、素敵なお花を次々と咲かせてくれます。わが家の初夏の花壇に欠かせないお花で、毎年開花するのを楽しみにしています。とても爽やかでナチュラルな雰囲気のお花は、他のお花ともなじんで素敵な景色を作ってくれます。温暖な地域では、夏場に蒸れないように気を付けて下さいね。おすすめのお花ですので、ぜひ育ててみて下さい!
ゲラニウム(フウロソウ)の育て方のポイントは、、、
- 日当たりの良い場所か、半日陰の場所で
- 水はけの良い土で、蒸れには気を付けて
- 梅雨の前に2分の1に刈り込みを


あなたのお庭やベランダに、たくさんのゲラニウムのお花が咲きます様に。


たくさん咲いてくれるのが、楽しみだなっぴー!
我が家のゲラニウム
ゲラニウム ロザンネイ
夏の花壇に、爽やかな青紫色の花をたくさん咲かせてくれる素敵なお花です。冬の間は地上部は枯れてしまいます。花壇の前方に植えています。
ゲラニウム サンギニウム エルク
ピンク色のかわいいお花を咲かせてくれます。冬も地上部は枯れません。秋には紅葉します。鉢植えで育てています。
ゲラニウム ビル ウォーリス
紫色の小さめのお花を咲かせてくれます。一年で枯れてしまいますので、種を取り、秋に種まきをして、翌年も咲かせます。鉢植えで育てています。
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