リンゴのような良い香りがする花を、たくさん咲かせてくれるジャーマンカモミール。
摘み取った花はハーブティーとして利用できる、とても人気のあるハーブです。
今回の記事では、ジャーマンカモミールの種まきや植え付け、育て方などについてご紹介します。
ジャーマンカモミールは、どんな花でしょう?
原産地は、ヨーロッパやインド、西アジア付近です。ヨーロッパの、特にドイツで薬用に使われている一年草のハーブです。

花径2cmくらいのかわいい白花に、リンゴのような香りがあります。花は、咲き進むと中心の黄色い部分が膨らみ、白い花びらが反り返ってきます。開花期間が長く、次々と花を咲かせてくれます。
葉は細く、コスモスの葉などとよく似ています。葉には香りがありません。
とても丈夫でよく咲きますので、初心者でも育てやすいお花です。
一度植えると庭のあちらこちらで、こぼれ種から芽を出してくれます。

カモミールにはいくつか種類がありますが、一般的に知られていて、ハーブティーに利用されているのは、ジャーマンカモミールです。花姿や性質が似ているローマンカモミールは、分類上で別の植物になります。

我が家の春の庭に、欠かせない花ですよ!我が家でも、毎年いろいろな場所でこぼれ種から、芽を出してくれます!

和名は「カミツレ」だっぴ―!かわいくて、いい匂いがするのだっぴー!
ジャーマンカモミール | |
科名 キク科 | |
特性 一年草 | |
花期 3~6月 | |
草丈 30~60cm | |
耐寒性 強 耐暑性 弱 |
ジャーマンカモミールの育て方は?
適した場所
日当たりが良い場所で、水はけと水持ちの良い土が適しています。
増やし方
種まきで増やすことが出来ます。
種まき
適期は、春(3~4月頃)と秋(9月頃)です。室内で2月頃に種まきして、暖かくなってから戸外に定植することも出来ます。発芽適温は15~20℃くらいです。

秋まきにする方が大きく育って、たくさんの花を収穫できるのだっぴー!
①底に穴の空いたトレーなどに、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。ポットに市販の野菜用の培養土など新しい土を入れて、ポットまきにしても大丈夫です。
②土の上に種をまきます。種には、覆土(土をかぶせる)をしなくて大丈夫です。
⓷土の表面を軽く押さえたら、種が流れない程度の優しい水量で水やりします。

*発芽するまでは、土が乾かないように、明るい日陰で管理します。
*発芽しても、大きく育つまでに時間がかかりますので、水やりは霧吹きか底面給水などで行い、苗が倒れて土に埋まらないように気を付けましょう。

発芽した苗は、とても小さくて細いです。土に埋まってしまわないように、気を付けてくださいね。

小さな苗のうちは、水をやりすぎると根腐れしてしまうことがあるのだっぴー。水はけに、気を付けるのだっぴ―。
*混み合っている場所を、適宜間引きながら育てましょう。本葉が5~6枚出てきたら、花壇や植木鉢に定植します。
植え付け
種から育てた苗を植え付けるか、春に出回るポット苗を購入して植え付けます。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきましょう。

肥よくでふかふかな、水はけが良くて水持ちも良い土が好きなのだっぴ―
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
⓷苗の周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*株と株の間は、30㎝程度あけるようにしましょう。蒸れに弱いですので、大きく育った時に、風通しが悪くならないようにします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、ネットに入れた鉢底石を1cmくらい敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の高さまで、土を入れます。元肥も入れておきましょう。
土は、水はけと水持ちが良い肥えた土を使います。市販の野菜用培養土で大丈夫です。
⓷ポットから取り出した苗を、土の上に置いて高さを調整します。
鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースを空けておきましょう。
④苗の周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押えます。
⑤鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
*株と株の間は、30㎝程度あけるようにしましょう。蒸れに弱いですので、大きく育った時に、風通しが悪くならないようにします。
植え替え
鉢植えの場合で、水切れしやすい時は、大きめの植木鉢に植え替えると良いでしょう。
水やり
乾燥には弱く、やや湿り気のある土を好みます。
地植えの場合・・・土が乾燥しはじめたら、早めに水やりをします。
鉢植えの場合・・・水切れしやすいですので、気を付けましょう。また、毎日水やりしても水切れしてしまう場合には、大きめの植木鉢に植え替えると良いでしょう。
肥料
植え付けの時に、緩効性肥料を施しておきます。
3月頃にリン酸分が多めの液肥を追肥すると花付きが良くなり、たくさん収穫できます。
病害虫
アブラムシ、ハダニ
高温乾燥した時期に、花芽や茎にアブラムシが付くことがあります。見つけ次第取り除きましょう。また、ハダニが付くことがありますので、時々葉の裏側に水をかけると良いです。

我が家では、アブラムシが付くことがありますよ。手で取り除いたり、付いている部分を茎ごと切ったりしています。
必要な作業
摘心(枝先を摘む)
草丈が15~20cmくらいになったら、茎の先を切る(摘心)と枝数が増えて、たくさんの花が咲きます。
花がら摘み
咲き終わった花は、こまめに摘み取りましょう。また次々と花が咲きます。
収穫(花を摘む)
次々に咲く花を、こまめに摘み取りましょう。花の真ん中の、黄色い部分が盛り上がってきたら、花びらが反り返る前に収穫します。花数が多い場合は、たくさんの花が付いた茎を切って、収穫しても良いです。
収穫した花は、洗って水気を切り、冷凍するかまたは陰干しで乾燥させて密封し、冷蔵保存するかの方法で長い期間保存できます。

ハーブティーにも良いし、ポプリにしても良い香りだっぴー!
間引き
蒸れには弱いですので、込み合ったところの茎を間引いておきましょう。株が元気になります。
切り戻し
花の収穫を続けて、蕾が付いていない状態の茎が出来たら、その茎を切り戻しておきましょう。
種取り
花びらが反り返った後も、そのままの状態にしておきます。中心部分が茶色く枯れてきたら、種取りが出来ます。風で飛ばされる前に、種を取りましょう。
まとめ
ジャーマンカモミールは、そよそよと風にそよぐ姿が素敵で、たくさんの花を咲かせてくれます。小さな白花は、他の草花との相性が良く、素敵な庭の景色を作ってくれます。その上香りが良く、収穫して長い期間楽しむ事が出来るので、言う事なしです!私も大好きで、毎年種を採って育て、収穫を楽しみにしています。初心者でも育てやすいお花ですので、おすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
ジャーマンカモミールの育て方のポイントは、、、
- 日当たりのよい場所で
- 乾燥し過ぎないように、気を付けて
- 花びらが反り返る前に、花を収穫して


あなたのお庭やベランダに、たくさんのジャーマンカモミールのお花が咲きます様に。


たくさん咲いてくれて、収穫できるのが楽しみだなっぴー!
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