秋の陽だまりに優しく揺れる、コスモス。
日本の秋を代表する一年草で、とても風情がありますね。
今回の記事では、コスモスの育て方、種まきの仕方やお手入れの仕方などについてご紹介します。
コスモスはどんな花でしょう?
楚々とした風情を感じられる、日本の秋を代表する花です。
原産地はメキシコで、日本には幕末頃に渡来して来ました。
花色は、白、ピンク、赤紫などの昔からの定番の色に加えて黄色、赤、オレンジ、複色などカラフルな色合いのお花もあります。また、咲き方も八重咲きの品種や、花びらが筒状になる品種などもあります。
日当たりと風通しの良い場所であれば、あまり土質を選ばずに育ちます。
初心者でも、種まきから育てやすいお花なのだっぴー
秋バラとコラボレーションさせても、とても素敵な景観になりますよ!
コスモス(秋桜) | |
科名 キク科 | |
特性 春まき一年草 | |
花期 6~11月 | |
草丈 40~150cm | |
耐寒性 弱 耐暑性 普通 |
コスモスの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけの良い場所が適しています。
コスモスは過湿を嫌がるお花だっぴー
日陰ではヒョロヒョロの姿になり、花数も少なくなってしまいます。
増やし方
種まきか挿し木で増やすことが出来ます。
種まき
適期は、4月~9月中旬です。
トレイやポットに蒔くか、直まき(花壇や植木鉢に直接種まきする)でも大丈夫です。
コスモスには、日の長さに影響されずに開花する早生品種(夏まき:開花期6~11月)と9月以降に開花する晩生品種(秋まき:開花期9~11月)があります。
長い期間、種まきが出来るのだっぴー。種を蒔く時期をずらすと、長く花を楽しむ事が出来るのだっぴー!
トレイで育苗する場合
①トレイに種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。
②その上に、種を重ならないようにばら蒔きにします。
⓷種の上に1cm位土をかぶせて、優しく水やりします。
④明るい日陰で、土を乾かさないように管理します。
ポットに蒔く場合
①ポットに市販の草花用培養土を入れて、土に指で深さ1センチ位の穴を2~3カ所開ける。
②穴にコスモスの種を2~3粒ずつ入れて、土をかぶせます。
⓷優しく水やりします。
④明るい日陰で、土を乾かさないように管理します。
*発芽後、双葉が育ってきたら、込み合ったところを間引きしながら育てます。
直まきの場合
①植える場所の土に、堆肥や腐葉土を入れてよく耕しておきます。
②耕した土を平らにして、重ならないように種をバラまきにして、1cmくらい土をかぶせます。
⓷優しく水やりをします。発芽まで土が乾かないように管理します。
*発芽後、双葉が育ってきたら、込み合ったところを間引きしながら育てます。
夏まき20~30cm間隔、秋まき10~15cm間隔になるように間引きましょう。
株間が狭すぎると、生育するにつれて株と株の間に葉が密集して、風通しが悪くなり、蒸れたり腐ったり下葉が枯れて見苦しくなったりします。
*本葉が6~8枚になった頃に摘心する(茎の先を摘む)と、枝数が増えてがっしりと育ちます。
種まきのポイント
・早生品種は、4月頃に種まきをすると、夏前に花を楽しむ事が出来ます。
・晩生品種は、早い時期に種まきすると、開花するまでに背丈が高くなり過ぎてしまいます。7月~8月頃に蒔くと良いです。
・早生品種も、蒔く時期が遅いほど低い草丈で楽しむ事が出来ます。
挿し木
6月頃が適期です。
①清潔な挿し木用の土か赤玉土をポットに入れて、水で湿らせておきます。
②茎の先の部分を、3節(節:葉が付いている部分)くらいハサミで切り取り、下の節の葉を取り除きます。大きな葉があれば、半分くらいにハサミでカットして挿し穂を作ります。
⓷葉を取り除いた下の節の部分が、土の中に隠れるように挿し穂を土に挿します。
④優しく水やりします。
明るい日陰で、土を乾かさないように管理します。
植え付け
市販の苗を購入した場合は、出来るだけ早く植え付けましょう。
土質はあまり選びませんが、水はけの良い土に植えましょう。
深植えにならないように注意しましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜ込んでよく耕しておきます。元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから出した苗を入れて高さを調整します。深植えにならないように気をつけましょう。
根鉢(根と土が固まった部分)を崩さないようにしましょう。
⓷苗の周りにも土を入れ、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、ネットに入れた鉢底石を敷きます。
②その上に、鉢の高さの3分の1位になるまで、土を入れます。元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
土は市販の草花用培養土で大丈夫です。赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも良いです。
⓷ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。深植えにならないように気を付けましょう。
根鉢(根と土の固まった部分)を崩さないようにしましょう。
④指や棒で土をつつきながら、苗の周りにも隙間なく土を入れます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
コスモスは、直根性で移植を嫌がります。植え替えはせずに育てましょう。
水やり
地植えの場合・・・乾燥には強いですので、ほとんど水やりは不要です。何週間も雨が降らず、カラカラの状態なら早朝か夕方にたっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。それ以降の肥料は控えめにしましょう。
地植えの場合・・・他の植物に肥料を与えているなら、与えなくても大丈夫です。
鉢植えの場合・・・肥料が不足する場合がありますので、生育の様子をみながら緩効性肥料や液肥などを少量施しましょう。
病害虫
うどん粉・・・春から秋にかけて、葉や茎に白い粉のようなカビが付きます。風通しが悪いと発生しやすいです。発生した部分を取り除くか、ひどい場合は薬剤を散布します。
アブラムシ・・・発生した場合は、虫を取り除きます。薄めた牛乳をスプレーしても良いです。
ヨトウムシ、シャクガの幼虫・・・葉を食べてボロボロにします。見つけ次第取り除くか、薬剤を散布します。
我が家の花壇では、うどん粉病が良く発生します。狭い場所に、過密気味に植えてしまう事が多く、風通しが悪くなるのでしょう。下葉を取り除いたり、周りの草花を少し離して植えたりと工夫はしているのですが、、、
必要な作業
摘心
5月~8月にかけて、摘心(茎の先を摘み取る)を繰り返して育てると、草丈が低く抑えられて、脇芽も増えます。
支柱立て
草丈が高くなると倒れやすいですので、伸びてきたら支柱を立てます。
茎をわざと倒すと、脇芽がいくつか伸びて来ます。この脇芽を伸ばすことで、低い位置で花を咲かせることが出来ます。
花がら(咲き終わった花)摘み
花が終わったら、花茎から花がらを摘み取りましょう。
種を収穫する場合は、花がらは摘まずにそのままにしておきます。花の中心部分が枯れて、茶色くなってきたら種を取りましょう。紙袋などに入れて、暗所で翌年の種まきの時期まで保管します。
まとめ
コスモスは、日本の秋の花を代表するとても人気のあるお花です。種からでも、割と簡単に育てる事が出来ますので、種まき初心者の方にもおすすめです。私もコスモスは、毎年必ず育てています。種を花壇に直まきする時もあれば、直まきするスペースがなくてポットに蒔く時もあります。他の秋の草花とも相性が良く、組み合わせて景色を楽しむ事ができます。次々と可愛い花を咲かせてくれて、手間もあまりかかりません。ぜひ育ててみて下さいね!
あなたの花壇やベランダに、たくさんのコスモスの花が咲きます様に。
たくさん咲くのが楽しみだなっぴー!
コメント