スッと伸ばした花茎の先に、かわいいお花を咲かせてくれるアグロステンマ。
とても丈夫で育てやすく、草丈が高く育ち、人気のお花です。
今回の記事では、アグロステンマの種まきや植え付け、お手入れの仕方などについてご紹介します。
アグロステンマはどんな花でしょう?
ヨーロッパや西アジア原産のナデシコ科の一年草です。ヨーロッパでは、麦畑などの脇で咲くワイルドフラワー的なお花です。市販のワイルドフラワーミックスの種にも含まれています。

春になると、株元から花茎をスッと立ち上げて、花茎の先に花を咲かせてくれます。
花色は、ピンク、白などがあります。
地植えで育てると、70~100cmほどの草丈に育ちます。

花茎は、繊細な感じに見えるのですが、とても丈夫で育てやすいお花です。初心者の方でも安心して育てられます。
たくさんの株をまとめて植える(群植)と見ごたえがあり、華やかです。また、他の草花との相性が良いですので、春の草花と一緒に植えて楽しむことも出来ます。
アグロステンマ |
科名 ナデシコ科 |
特性 一年草 |
花期 5~6月 |
草丈 70~100cm |
耐寒性 強 耐暑性 弱 |
アグロステンマの育て方は?
適切な場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。
土質は特に選びませんが、水はけの良い土が良いです。
増やし方
種まきをして増やすことが出来ます。
種まき
適期は秋(9~10月頃)です。寒冷な地域では、春まき(3~4月頃)にしても大丈夫です。
①底に穴の空いたトレー等に、種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。ポットに草花用の培養土を入れて、種まきすることもできます。
②トレーの土の上に、種が散らばるようにまきます。ポットにまく場合は、指の先で土の表面に数カ所穴を開けて、開けた穴の中に2~3粒づつ種をまきます。
⓷種が隠れる程度に土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④優しい水流で水やりをします。
*発芽するまでは土を乾かさないように、明るい日陰で育てます。
*トレーに種まきした場合は、本葉が2~3枚出た頃に、ポットに移植します。

直接ポットにまいた方が、移植の手間が省けますね。
*直まきでも、割と簡単に発芽します。環境が合うと、こぼれ種でも開花します。
植え付け
適期は、秋(10~12月頃)です。寒冷な地域では、春(3~4月)に暖かくなってから植え付けましょう。
秋に種まきした場合は、寒さが本格的になる前に定植しましょう。

背が高く育つのだっぴー!花壇に植える場合は、後ろの方に植え付けるといいのだっぴー。
地植えの場合
①弱アルカリ性の土壌を好みますので、植え付けの2週間くらい前に、植え付ける場所の土に苦土石灰を混ぜて耕しておきましょう。堆肥や腐葉土も一緒に混ぜておきます。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。緩効性肥料も土に混ぜておきましょう。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cmくらい敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の高さまで土を入れます。土は市販の草花用培養土か赤玉土7:腐葉土3で配合した土で大丈夫です。
⓷土の上に、ポットから取り出した苗を置き、高さを調整します。
鉢の縁から1.5cm位下に苗を植えた土の表面が来るように、ウオータースペースをあけておきましょう。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
植え替え
梅雨の前には枯れてしまう一年草ですので、植え替えは行いません。
水やり
乾燥気味の土を好みますので、水やりは控えめにしましょう。
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いてからは、乾燥が続く場合以外は、水やりの必要はありません。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
肥料
地植えの場合は、問題なく開花しているようなら、施さなくても大丈夫です。
鉢植えの場合は、緩効性肥料を定期的に施しましょう。肥料を与えすぎると徒長してしまいますので与えすぎないように気を付けます。
病害虫
新芽などにアブラムシが発生することがあります。見つけたらすぐに取り除くか、薄めた牛乳をスプレーして窒息させます。

毎年育てていますが、アブラ虫の被害は今の所一度もないですよ。
必要な作業
花がら摘み
咲き終わった花は、子房の部分からこまめに摘み取りましょう。脇から花芽が出て、花が咲きます。
種取り
花がらをそのままにしておきます。子房が膨らんできますので、茶色く枯れてきたら収穫します。

たくさんの種が収穫できるのだっぴー!
支柱立て
草丈が高く育ちますので、倒れないように早めに支柱を立てておきましょう。
まとめ
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 背が高く育ちますので、花壇では後方で
- 倒れないように、早めに支柱を立てて


あなたのお庭やベランダに、たくさんのアグロステンマの花が咲きます様に。


たくさんのお花が咲くのが、楽しみだなっぴー!
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