コンパクトな大きさで、小さめのかわいい花を咲かせてくれるミニバラ。
一年を通してお花屋さんに並んでいるので、プレゼントとして頂く事も多いお花ですね。
今回の記事では、ミニバラの植え付けや剪定、お手入れの仕方などについてご紹介します。
ミニバラは、どんな花でしょう?
ミニバラは、小さめの花(極小輪~中小輪)を咲かせるバラです。樹高もコンパクトです。
花の咲いている期間が長く、環境が合えば、春から秋まで次々と蕾が付いて、繰り返し咲き続けてくれます。
花色が豊富で、赤やピンク、黄、オレンジ、白、紫などがあります。
咲き方も一重咲きや八重咲き、カップ咲きなどさまざまです。樹形も、縦に伸びるタイプ(直立性)や横に張って咲くタイプ(横張性)などいろいろな種類があります。
香りは、品種によって強弱があります。
冬場は休眠して葉を落としますが、春になるとまた葉が茂って花を次々と咲かせてくれます。
初心者でも育てやすいですが、美しい花を次々と咲かせるには少し手間がかかります。
単独で植えても見応えがありますし、寄せ植えの主役として他の草花と組み合わせてみてもかわいいですので、お好みでさまざまに楽しむ事ができます。
ミニバラは、「ミニチュア系統」というバラの系統の一つなのだっぴー!
我が家には、3種類のミニバラが何年間も毎年咲いてくれています。どれも丈夫で可愛らしく、お気に入りですよ!
ミニバラ |
科名 バラ科 |
特性 落葉低木 |
花期 5~11月 |
樹高 10~100cm |
耐寒性 強(品種によっては弱) 耐暑性 強(品種によってはやや弱) |
ミニバラの育て方は?
適した場所
日当たりと風通しが良く、雨の当たらない戸外での環境が適しています。
風通しが悪い場所では、うどんこ病が発生しやすくなります。
室内で育てる場合は、日当たりのよい窓辺などが適しています。葉や蕾が落ちる場合がありますので、出来るだけ外へ出すようにしましょう。
夏越し
夏の強すぎる直射日光は苦手です。鉢植えの場合は、軒下などに移動させると良いです。
また、植木鉢を地面に直接置くのではなく、花台などの上に置くようにして、熱の逃げ道を作ってあげましょう。
増やし方
挿し木で増やすことができます。
挿し木
適期は、春(6月頃)か秋(10~11月頃)です。休眠期の冬の期間にも、挿し木できます。
①ポットに赤玉土か挿し木用の土を入れて、水で湿らせておきます。
②挿し穂を作ります。しっかりした枝を切って、2~3節(節:葉が出ている所)づつに分け、下の節の葉を取り除きます。残った葉は、蒸散を抑えるために半分くらいの大きさにカットします。(5枚葉の2枚くらいの葉を残して、それ以外は取り除くようにしてもいいですね。)
⓷葉を取り除いた下の節が、土の中に隠れるように、挿し穂を土に挿します。
④たっぷりと水やりします。
*明るい日陰で、土が乾かないように管理します。
剪定を行ったタイミングで、挿し木をしてもいいですね!
植え付け
適期は、春(5~6月頃)と秋(10~11月頃)です。それ以外の期間も、真夏以外であれば植え付けできます。
市販の苗を選ぶときは、しっかりとして勢いがあるもの、病気が出ていない、虫も付いていないものを選びましょう。バラを育てるのが初心者の方であれば、病害虫に強い品種を選ぶのがおすすめです。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を多めに混ぜて、よく耕しておきます。元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
水はけを良くするために、パーライトや川砂、軽石小粒などを入れてもいいですね。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。
⓷周りに土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*地植えの場合は、泥はねが原因で病気が発生することがあります。周囲をマルチングするなどして、泥はねを防ぐようにしましょう。
鉢植えの場合
ミニバラは、鉢植えの方が育てやすくておすすめなのだっぴー。我が家の庭では、どれも鉢植えにしているのだっぴー!
①植木鉢の底に、ネットに入れた鉢底石を1cmくらいの高さになるように敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の高さになるように、土を入れます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
土は、水はけの良い肥沃なものが良いです。ミニバラ用かバラ専用の培養土を利用するか、又は赤玉土7:堆肥3で配合した土にパーライト、軽石などを混ぜて水はけを良くした土でも大丈夫です。
⓷ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。
プレゼントなどで頂いたミニバラは、3株ほどをぎゅっとくっつけて植えている場合があります。その場合は、一株づつに分けて、離して植え付けるようにします。
苗を植えた土の表面が、鉢の縁から1.5cm位下になるように、ウォータースペースをあけておきます。
④苗の周りにも土を入れて、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
*寄せ植えにする場合には、他の草花と密に植えると病気にかかりやすいですので、出来るだけ間隔をあけるようにしましょう。
プロトリーフ ミニバラの土 2L
植え替え
適期は、休眠期(12月~2月頃)です。
地植えの場合・・・数年間は、植えっぱなしで大丈夫です。
鉢植えの場合・・・株が大きくなってきたら、根づまりをおこしやすいです。一年に一度程度、鉢替え又は用土替えをしましょう。
根鉢を崩して、付いている土を落とし、古い根などは取り除きます。一回り大きな植木鉢に植え替えるか、または、同じ鉢を洗って土を新しくして植え替えるか、どちらかの方法で植え替えましょう。
水やり
地植えの場合・・・根の張りが普通のバラより浅いですので、夏の乾燥には気を付けましょう。土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと水やりします。冬場は、水やりはほとんど不要です。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
夏には、早朝か夕方の、涼しい時間帯に水やりしましょう。
冬には、午前中に水やりしましょう。夕方や夜に水やりすると、土が凍ってしまうことがあります。
夏には、朝と夕方の2回水やりしてもいいのだっぴ―!
肥料
花が次々と咲きますので、常に肥料が必要ですが、与えすぎには気を付けましょう。
地植えの場合・・・春と秋に緩効性肥料を施します。冬場に寒肥を与えても良いです。
鉢植えの場合・・・3~11月の成長期には、定期的に置き肥をするか又は液肥を施すかします。置き肥の場合は春から秋の間に、月一回程度、液肥の場合は、1週間から10日に一度程度施しましょう。休眠(12月~2月頃まで)に入る前は、通常の半分程度に減らしておきます。休眠期には肥料は必要ありません。ただし、室内に取り込んで咲かせている場合には、様子を見ながら与えるようにしましょう。
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病害虫
雨に当たると、病気にかかりやすくなります。鉢植えの場合は、軒下などに移動させましょう。
黒星病・・・梅雨時など雨が多い時期に発生します。葉に黒い斑点が出来て、やがて黄色く変色し、落葉します。葉を失うと、生育が悪くなってしまいます。病気の葉を見つけたらすぐに取りのぞき、広がらないようにします。広がってしまった場合は、薬剤などを散布します。
うどんこ病・・・葉や茎の表面に、白い粉のようなカビがつく病気です。病気の葉を見つけたらすぐに取りのぞき、広がらないようにします。うすめた酢をスプレーするか、薬剤などを散布します。
ハダニ・・・乾燥が続くと発生しやすく、葉の表面がかすれたようになります。葉の裏に霧吹きなどで水をかけると予防できます。
アブラムシ・・・新芽や蕾に発生して、樹液を吸います。見つけたら手で取り除くか、薄めた牛乳をスプレーするかして窒息させます。薬剤を撒いても良いです。
チュウレンジハバチ・・・暖かくなってくると、お腹がオレンジ色の成虫がバラの茎に大量に卵を産み付けます。卵がかえると、たくさんの幼虫が葉を大量に食べます。薬剤を使うなど、成虫が近寄らないように予防します。また成虫や幼虫を見つけたら手で取り除きましょう。
カミキリムシ・・・成虫が株元近くをかじり、産卵します。孵化した幼虫が、茎や根の内部を食害し、枯らせてしまうこともあります。成虫を見つけたら、捕殺します。地際に木くずを見つけたら、穴を探して薬剤を注入します。
カミキリムシを見つけたら、容赦なく、強力な殺虫剤を散布するようにしています。
こまめにチェックするのが、病害虫予防のポイントなのだっぴー
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カミキリムシの幼虫退治には、こちらを使っています。↓
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必要な作業
花がら摘み
終わった花は、こまめに摘み取りましょう。風通しが良くなり、病気予防になります。
枝先の花がすべて終わったら、花が付いていた枝を、5枚葉の上あたりでカット(剪定)します。
枝が結構伸びている場合は、半分くらいに切って樹形を整えることもありますよ。
剪定
シュート(勢いよく伸びた若い枝)が出ている場合は、枝先を早めにカットすると樹形が整いやすいです。
休眠期(12月~2月頃)に、株元から10cm位を残して、すべての茎をばっさりとカットします。枯れた枝や混み合った枝などがあれば、風通しを良くするために、株元から切って取り除いておきます。また、古い枝を株元で切り取り、新しく伸びた枝に更新するようにしましょう。
かなり強気に剪定しても、春にはまた伸びて来ますよ!
私は、葉もすべて取り除き、茎だけの状態にします。
剪定は、ちょっと勇気がいるかも知れないけど、バッサリ切った方が、よく枝が伸びて、きれいに咲いてくれるのだっぴ―!
その他
枯れた葉や土の上に落ちた葉は、こまめに取り除きましょう。病気の予防になります。
まとめ
ミニバラは、長い期間次々とかわいいお花をたくさん咲かせてくれます。コンパクトで普通のバラに比べると育てやすいですので、初心者の方にもおすすめです。ただ、きれいに咲かせるためには、こまめなお手入れが必要にはなります。品種も花色もさまざまですので、お気に入りを見つけて、ぜひ育ててみて下さいね!
ミニバラの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 病害虫に気を付けて
- 肥料を切らさないようにして
- 適宜、花がら摘みや剪定をして
あなたのお庭やベランダに、たくさんのミニバラが咲きます様に。
かわいいお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!
四季咲き ミニバラ ほほえみ 4号鉢 1株販売 寄せ植え 花壇
グリーンアイス グランドカバーローズ 丈夫で育てやすい ミニバラ お庭に ガーデニング
芳香性房咲き ミニ薔薇 スイートチャリオット 四季咲き ミニバラ 花苗
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