星形のさわやかなお花をたくさん咲かせてくれる、イソトマ。
スッキリとした繊細な草姿ですが、丈夫で育てやすいお花です。
今回の記事では、イソトマの植え付けや種まき、お手入れの仕方などについてご紹介します。
イソトマはどんな花でしょう?
小さな星形のかわいいお花を、株いっぱいに次々と咲かせてくれます。縁に切れ込みが入ったギザギザの葉と星形の花が、とても爽やかな印象です。

花色は白、ピンク、紫、青があります。夏の暑さにも負けず、初夏から秋までの長い期間、たくさんのお花を咲かせてくれます。
いくつかの苗をまとめて植木鉢に植えても爽やかですし、他の草花と組み合わせて、植木鉢や花壇に植えても素敵になります。

原産地はオーストラリアです。「ローレンティア」の名前でも呼ばれています。
涼し気で繊細な感じがする草姿ですが、丈夫で育てやすいお花です。
本来は多年草ですが、耐寒性がそれほど強くありませんので、日本では一年草として扱われています。

初心者の方でも、育てやすいお花なのだっぴー!

茎を切ると白い液が出て、かぶれることがあるので気を付けましょう。
イソトマ |
科名 キキョウ科 |
特性 半耐寒性多年草(一年草扱い) |
花期 5~10月 |
草丈 20~30㎝ |
耐寒性 やや弱 耐暑性 強 |
イソトマの育て方は?
適した場所
日当たりと風通し、水はけの良い場所が適しています。
日当たりが悪い場所では、花数が少なく、花色も悪くなり、徒長(ヒョロヒョロと伸びた状態)してしまいます。
土は、乾燥気味で育てましょう。
夏越し
乾燥には強いですが、高温多湿の環境は苦手です。
鉢植えで育てている場合には、梅雨や長雨の時期には、雨の当たらない軒下などに移動させると安心です。
冬越し
温暖な地域では、5℃以上であれば、戸外で冬越し出来ます。陽だまりのような場所で、乾燥気味に管理しましょう。室内に取り込んで、明るい窓辺で育てても良いでしょう。
冬越しさせる場合には、秋に花が終わったら全体を半分位の草丈に切り戻しておきます。
冬の間は、水やりは控えめで、乾かし気味に管理しましょう。

冬越しできた場合でも、次の年からは、花が形よくいっぱいに咲かなくなってしまいます。毎年種まきをして、株を更新する方が良いかも知れません。
増やし方
種まきか挿し芽で、増やす事ができます。
種まき

多年草として冬越しさせるよりも、種まきから育てたほうが、形よくきれいに育ちますよ!
適期は、春(3月下旬~4月頃)です。秋(9月中旬~10月頃)にまくことも出来ますが、その場合は苗の状態で、室内で冬越しさせます。
①底に穴のあいたトレーなどに、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②土の上に、まばらに散らばるように種をまきます。光好性種子ですので、土はかぶせなくても大丈夫です。

かなり細かい、種なのだっぴー!
⓷土の表面を手のひらで軽く押さえたら、種が流れないように、ごく優しい水流で水やりします。底面給水にしても良いです。
*発芽するまでは土を乾かさないように、明るい日陰で管理しましょう。
*本葉が2~3枚出てきたら、ポットに移植します。
挿し芽
適期は、5~6月頃です。
①ポットに赤玉土か挿し木用の土を入れて、水で湿らせておきます。土は、新しいものを使いましょう。
②しっかりと丈夫な茎の先を5~6cm位切り取り、枝先をカットします。下の方の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして、挿し穂を作ります。
⓷挿し穂の、葉を取り除いた下の節が、土の中に埋まるようにポットの土に挿します。
④優しい水流で水やりします。
*発根するまでは、明るい日陰で、土が乾かないように管理します。
植え付け
適期は、5~6月頃です。
市販の苗を購入する場合には、株のぐらつきがなく、葉に病気や虫のついていないものを選びましょう。
地植えの場合
真夏に西日が当たらない、風通しの良い場所に植え付けましょう。
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を入れて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*株と株の間は、20cm程度あけるようにしましょう。
鉢植えの場合
市販の苗を植え付ける場合には、2回り程度大きな鉢に植え付けましょう。
①植木鉢の底に、1.5cmの高さまで鉢底石を敷きます。鉢底石はネットに入れておくと、植え替えなどの時に扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1程度の高さまで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は、水はけと通気性のよい土が適しています。市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3に軽石小粒を混ぜたものでも大丈夫です。
⓷土の上にポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。
鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
適期は、4~5月頃です。
冬越しできた場合には、根鉢を軽く崩して植え替えましょう。
水やり
乾燥気味の土を好みます。水をやり過ぎると株が弱ってしまいますので、水やりは控えめにしましょう。
土がしっかりと乾いてから、たっぷりと水やりしましょう。
冬越しさせる場合には、水やりは控えめで、乾かし気味に管理しましょう。
肥料
花の咲く期間が長いですので、肥料が切れないように定期的に施しましょう。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
その後は生育期間中には、薄めた液肥を、2週間に一度程度施しましょう。

真夏は、株が弱ってしまいますので肥料は切りましょう。冬越しの時も生育がゆっくりですので、肥料は施さなくても大丈夫です。
病害虫
ほとんど病害虫の被害はありませんが、まれに灰色かび病が発生することがあります。

家の庭では、病害虫の被害は今までないのだっぴ―!
灰色かび病
多湿になるとかかりやすいです。花びらやつぼみにシミのような斑点が出て、広がります。病気の部分は、取り除きますが、ひどい場合は薬剤をまきます。風通し良く育てて、予防しましょう。
その他必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
咲き終わった花は、こまめに摘み取りましょう。たくさんの花が、長く開花します。
種を採る場合は、花がらをそのままにしておきます。茶色く枯れてきたら、収穫しましょう。

お茶を入れる不織布の袋を子房の部分にかぶせて、ホッチキスで止めておいてもいいですね。確実に種を採ることができますよ!
枯れた葉摘み
込み合った部分の葉や、茶色く枯れた葉などは、摘み取るようにしましょう。病気の予防になります。
切り戻し
秋に花が終わったら、草丈の半分くらいの位置で切り戻して、冬越しさせます。
花の最盛期が終わったら(7月頃)、草丈の半分くらいの高さまで切り戻ししても良いです。その場合は、夏の時期に花は咲きませんが、秋になるとまた開花します。
まとめ
イソトマは、星形の花が爽やかで楚々とした雰囲気のあるお花です。他の草花との相性が良いですので、寄せ植えにしてみたり、花壇に他の植物と組み合わせて植えてみたりしてもかわいらしく、素敵になります。わが家でも、鉢植えにも地植えにもどちらにも使っていますが、鉢植えにした方が管理がしやすいのでおすすめです。とても育てやすいですので初心者の方でも大丈夫です。ぜひ育ててみて下さいね!
- 日当たりと風通し、水はけの良い場所で
- 水やりは控えめにして
- 花期が長いので、肥料は定期的に施して


あなたのお庭やベランダに、たくさんのイソトマのお花が咲きます様に。


爽やかな星形のお花が、たくさん咲くのが楽しみだなっぴー!
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