細い茎葉で包まれたような、ユニークなお花を咲かせてくれるニゲラ。
実が風船のように膨らみ、ドライフラワーにも出来ます。
今回の記事では、ニゲラの種まきや植え付け、お手入れの仕方などについてご紹介します。

ニゲラはどんな花でしょう?
地中海沿岸から西アジアにかけて分布する、一年草です。和名は「クロタネソウ」です。
スッと伸びた茎の先に、糸のように細い葉が、花のまわりを囲むようにしたユニークな花を咲かせてくれます。花径は3~5㎝くらいです。

花びらのように見える部分は萼片で、実際の花びらは、退化して目立ちません。八重咲きの品種は、花びらが萼片と同じように発達しています。
茎も細く、とても繊細な感じがしますが、放任でも育つくらい丈夫で育てやすいお花です。
花色は、青、白、ピンク、紫色などがあります。

花が終わった後は、緑色に茶色い縦筋の入った実が、ぷっくりと風船のように膨らんできます。この実が出来たら、茎ごと切って上下逆さに吊るし、乾燥させてドライフラワーとして楽しむ事も出来ます。
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「クロタネソウ」の和名の通り、実の中にはたくさんの黒い種が入っていて、収穫して翌年も種まきをして、育てる事が出来ます。こぼれ種でもよく増えます。
ふんわりと風に揺れて咲くお花は、他の植物との相性も良く、素敵な花壇の景色を作ってくれます。

我が家の春の庭に必ず咲いてくれる花です!こぼれ種で、砂利の間からでも咲いてくれますよ!

花も実もユニークで、かわいいのだっぴー!
ペルシャン ジュエル 花茎4~5㎝
ニゲラ |
科名 キンポウゲ科 |
特性 秋まき一年草 |
花期 4月下旬~7月上旬 |
草丈 40cm~80cm |
耐寒性 強 耐暑性 弱 |
ニゲラの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけ、風通しの良い場所が適しています。
夏越し
夏の暑さには弱いですので、夏前には枯れてしまいます。
冬越し
冬の寒さには強いですので、特に防寒の必要はありません。
増やし方
種まきで増やすことが出来ます。春に出回る苗を植え付けて増やす事も出来ます。
種まき
適期は、秋(9~10月頃)です。種に光が当たると発芽しない(嫌光性種子)ですので、覆土(種に土をかぶせる)は分厚めにしましょう。ポットまき、直まきのどちらの方法でも大丈夫です。
ポットにまく場合
①ポットに草花用の培養土を入れて、水で湿らせておきます。
②土の表面に指先を突き刺して、2~3カ所、1cm位の深さの穴を開けます。
⓷1つの穴に、種を2~3粒づつまきます。まいたら土をしっかりとかぶせ、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。

種の上に1cmくらい土をかぶせて、日光が当たらないようにするのだっぴー!
④優しい水流で水やりをします。
*発芽するまでは、土が乾かないように明るい日陰で管理します。
*発芽したら日向に移動させて、適宜間引きながら育てましょう。
直まきの場合
①種まきをする場所の土に、堆肥や腐葉土を入れてよく耕しておきます。
②土を平らにしたら、指の先で土の表面に、深さ1cm位の穴をいくつか開けます。
⓷穴の中に、種を2~3粒づつ入れたら、種に日光が当たらないように、土をしっかりとかぶせ、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないようにします。
*発芽したら、適宜間引きながら育てましょう。最終的には、株間が20cm程度あくようにします。
植え付け
適期は、9~11月頃です。
ポットで育てた苗か、春に出回る苗を購入して植え付けます。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を入れてよく耕しておきます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。

根を触られるのを嫌がるのだっぴー!根鉢を崩さないように気を付けるのだっぴー!
⓷周りに土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押えます。
④たっぷりと水やりします。
*いくつか苗を植える場合は、株と株の間は、20cm程度あけるようにしましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1cm位敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の高さまで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。
⓷ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。根鉢は崩さないようにします。
鉢の縁から、1.5cm位下に苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。
④周りにも、隙間のないように土を入れたら、手のひらで軽く土の表面を押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
*株と株の間は、20cm程度あけるようにしましょう。
植え替え
移植を嫌がりますので、植え替えは行わないようにします。

まだ小さな苗のうちであれば、そっとスコップですくって、別の場所に移植させることができますよ。
水やり
根腐れを起こす場合がありますので、水をやりすぎないように気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、雨が降らず乾燥した日が続く場合以外は、水やりは不要です。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
あまり肥料を必要としません。植え付けの時に緩効性肥料を施した後は、追肥は必要ありません。
育苗している間は、ごく薄めた液肥を定期的に施すと、成長を促すことが出来ます。
病害虫
あまり病害虫の被害はありませんが、アブラムシが付くことがあります。
見つけたら、早めに手で取り除きましょう。薄めた牛乳をスプレーしてもいいです。

我が家では、アブラムシの被害はほとんどないのですが、ヨトウムシが花の中に沿うように、ひそんでいたことがありました。
その他必要な作業
植え付けた後は、ほとんど放任でも元気に育ちます。花柄(終わった花)摘みもしなくて大丈夫です。
種取り
花が終わった後にそのままにしておくと、実が膨らんできます。最初は緑色ですが、茶色く枯れて来ます。枯れてきたら、弾けてしまう前に収穫して、次の種まきまで冷暗所で保管しておきましょう。
まとめ
ニゲラは、花も実もユニークですし、とても育てやすいお花です。一度植えるとこぼれ種で、毎年咲いてくれます。わが家でも、わざわざ種まきをしなくても、いろいろな場所から、毎年芽を出してくれます。こぼれ種から咲いてくれるお花は、何年も経つとなぜか白花だけしか咲いてくれなくなりましたが・・・(笑)もちろん、白花もかわいいですよ!ユニークなお花ですので、ぜひ育ててみて下さいね!おすすめです!
ニゲラの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと水はけ、風通しの良い場所で
- 肥料は控えめにして
- 水のやりすぎに気を付けて


あなたのお庭やベランダに、たくさんのニゲラの花が咲きます様に。


ユニークな花が咲くのが楽しみだなっぴー!実が付くのも楽しみだなっぴー
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