マーガレットに似たかわいいお花を、次々と咲かせてくれるローダンセマム。
寒さにも強く、とても育てやすいお花です。
今回の記事では、ローダンセマムの植え付け方や挿し芽の方法、お手入れの仕方などについてご紹介します。
ローダンセマムはどんな花でしょう?
原産地はスペインや北アフリカです。スッと伸ばした茎の先に、花径3~4cmほどのマーガレットに似たお花を、咲かせてくれます。花の咲く期間は、割と長いです。

花色は、ピンク、白、クリームなどがあります。
細かく切れ込みが入っている常緑の葉は、少し白っぽいシルバーリーフです。お花の咲いていない時期でも、葉を楽しむ事が出来ます。

寒さに弱いマーガレットは、冬に気温が0℃以下になると傷んでしまうのですが、ローダンセマムは寒さに強く、霜が降りる地域でも(-10℃程度までなら)戸外で育てる事が出来ます。
割と丈夫で育てやすいですので、初心者の方でも大丈夫です。


我が家のローダンセマムも、もう何年も枯れずに毎年たくさんのお花を咲かせてくれていますよ!

とても丈夫で、割と手間がかからないので助かるのだっぴー!
ローダンセマム |
科名 キク科 |
特性 多年草 |
花期 3~6月 |
草丈 10~30㎝ |
耐寒性 強 耐暑性 やや弱 |
ローダンセマムの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけ、風通しの良い場所が適しています。
夏越し
高温多湿の環境には弱いです。夏に過湿になると枯れやすいですので、鉢植えの場合は、雨を避けられる軒下などに移動させると良いです。

地植えの場合は、梅雨の前に掘り上げて、植木鉢に植え替えておく方法もありますね。

鉢に植え替えると、雨の当たらない場所に移動できるのだっぴー!
梅雨の前に、株全体を半分くらいまで切り戻して、風通しを良くしておきましょう。
夏は、水やりを控えめにして育てるようにしましょう。
増やし方
挿し芽で増やす事が出来ます。
挿し芽
適期は、秋(9~10月頃)と春(3~5月頃)です。
①ポットに、赤玉土又は挿し木用の土を入れて、水で湿らせておきます。
②太くてしっかりとした新芽の先を、3cm程度の長さに切ります。下の方の節に付いている葉を取り除き、残した上の方の葉は、蒸散を防ぐために半分くらいの大きさにカットして、挿し穂を作ります。
⓷葉を取り除いた下の方の節が、土の中に隠れるように挿し穂を土に挿します。優しい水流で水やりをします。
*発根するまでは、土が乾かないように明るい日陰で管理します。

植え付け
適期は、春(3~5月頃)と秋(9~11月頃)です。
秋に植え付ける方が株が大きく育ち、たくさんの花が咲きます。
地植えの場合
水はけのよい場所を選んで植え付けましょう。
①酸性土壌を嫌がりますので、植え付けの2週間くらい前に、植え付ける場所の土に苦土石灰を入れてよく耕しておきます。堆肥や腐葉土も混ぜておきましょう。

苦土石灰は、土の表面が全体に白っぽくなるくらい撒いた量で大丈夫です。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
⓷周りにも土を入れて、手のひらで土の表面を軽く押さえておきます。
④たっぷりと水やりします。
*いくつかの苗を植える場合は、株と株の間を20~30㎝程度あけておきましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、ネットに入れた鉢底石を1cmくらい敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1くらいまで、土を入れます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
土は水はけが良く、肥よくなもの好みます。市販の草花用培養土か、赤玉土5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の配合土でも大丈夫です。
⓷ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。
鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも隙間のないように、土を入れます。
⑤土の表面を手のひらで軽く押さえたら、鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
*いくつかの苗を植える場合は、株と株の間を20~30㎝程度あけておきましょう。

我が家では、最初は地植えにしていましたが、夏に掘り上げた後はそのまま何年も鉢植えで育てていますよ。
植え替え
適期は、秋(9~11月頃)と春(3~5月頃)です。
鉢植えの場合は、2~3年に一度植え替えるとよく育ちます。
また、株が古くなると枯れやすくなりますので、挿し芽をして新しい苗を作っておくと安心です。
水やり
乾燥には割と強いですが、過湿には弱いですので、水のやりすぎには気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付いた後は、水やりの必要はありません。乾燥した日が続くようであれば、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
秋(10~11月頃)と春(2~5月頃)に、規定量の緩効性肥料を定期的に施します。

花の咲いている期間に、規定量より薄めの液肥を10日に一度程度与えても良いですね。
病害虫
立ち枯れ病
急に株が黒っぽくなり、枯れてしまう病気です。気温が30℃を超えるとかかりやすいです。枯れた部分は見つけ次第取り除くようにします。
アブラムシ
新芽や蕾に付くことがありますので、見つけ次第手で取り除くか、薄めた牛乳をスプレーするとアブラムシが窒息します。
その他必要な作業
切り戻し
梅雨前(6月頃)に、半分くらいの長さに全体を切り戻しましょう。風通しがよくなり、夏越ししやすくなります。また秋(9月~10月頃)にも同じように切り戻すと脇芽がよく伸びて、こんもりとした株に育ちます。
花がら(咲き終わった花)摘み
花が咲き終わったら、花がらを花茎の付け根からカットしておきましょう。病気の予防になります。
また、枯れた葉はこまめに取り除くようにしましょう。
まとめ
ローダンセマムは、細かい切れ込みの入った葉の間から、茎をスッと伸ばした先にかわいい花を咲かせてくれます。冬の寒さに強いですので、とても育てやすいです。夏越しも、切り戻した後に、軒下で育てるようにすると大丈夫です。挿し芽で、割と簡単に増やすこともできます。初心者の方でも大丈夫なお花ですので、ぜひ育ててみて下さいね!
ローダンセマムの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと水はけ、風通しの良い場所で
- 夏の高温多湿の環境に気を付けて
- 梅雨前と秋に切り戻して


あなたのお庭やベランダに、たくさんのローダンセマムの花が咲きます様に。


かわいいお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!
コメント