「ヒメコスモス」という和名の通り、コスモスを小さくしたように可憐なお花です。
他の草花と寄せ植えにしても良いですし、おひとり様で植えてもとても素敵になります。
今回の記事では、ブラキカムの育て方、植え付けやお手入れの仕方などについてご紹介します。
ブラキカムは、どんな花でしょう?
春の4~5月頃から、花壇を素敵に彩ってくれます。四季咲き性ですので、真夏と真冬以外は一年中、お花を楽しむことが出来ます。

おひとり様で植えても大きく育ち、お花をたくさん咲かせてくれます。また、癖のない小花は、他の草花との相性が良く、寄せ植えの材料としても人気があります。
常緑の葉の間から、花茎を伸ばしてデイジーに似たかわいいお花をたくさん咲かせてくれます。
花色は、紫、ピンク、青、白、黄などがあります。原産地は、オーストラリア、タスマニア、ニュージーランドなどです。

半耐寒性の一年草または多年草です。近年流通しているほとんどのものは、品種改良された多年草タイプになります。

苗を購入する時に、ラベルを確認するといいのだっぴー!

割と丈夫で育てやすく、たくさんの枝を伸ばしてお花を咲かせてくれますので、花姿が乱れたら、適宜切り戻しながら育てましょう。

半分くらいにばっさり切り戻しても、また新しい芽が出て、たくさんのお花を咲かせてくれますよ!
ブラキカム |
科名 キク科 |
特性 一年草、多年草 |
花期 3月中旬~6月、9月中旬~11月 |
草丈 20~40cm |
耐寒性 弱 耐暑性 やや弱 |
ブラキカムの育て方は?
適した場場所
日当たりと水はけの良い場所で育てましょう。

地植えで育てるよりも、鉢植えで育てる方が管理がしやすいですよ。
夏越し
高温多湿の環境には弱いですが、水切れにならないように気を付けましょう。
地植えの場合・・・夏は日よけをして、半日陰を作ってあげましょう。
鉢植えの場合・・・真夏は半日陰の場所に移動させて管理します。水切れすると根が傷みますので、水切れさせないように気を付けましょう。
冬越し
軽く霜が当たる程度の寒さであれば、戸外で冬越し出来ますが、鉢植えの場合は、軒下などに移動させる方が無難です。寒冷な地域などで、土が凍るほどの寒さの地域では、室内に取り込む方が良いです。

冬の間も、水切れさせないように気を付けるのだっぴー!
増やし方
種まきと株分け、挿し芽で増やす事ができます。
種まき
適期は、秋(9月~10月頃)です。
①底に穴のあいたトレー等に、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。
②土の上に種を、まばらに散らばるようにまきます。
⓷ごく薄めに土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④種が流れないように、優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないように明るい日陰で管理します。
*発芽した苗は、冬場に凍らないように気を付けましょう。
株分け
適期は、3月頃です。
植え替えを行うタイミングで、株分けして増やすと良いです。
①掘り上げた苗又は植木鉢から取り出した苗の、根鉢を軽くほぐします。
②枯れた根や長い根をカットします。
⓷一株に3~4芽が付くように、ハサミで根鉢をカットします。あまり細かく分け過ぎると、株の再生に時間がかかってしまいます。3~4芽づつに分けるのが一般的です。

地下茎が鉢の中を伸びている場合もあるのだっぴー。
④手で株を割いて分け、それぞれ植え付けます。
挿し芽
適期は春(3月頃)です。秋でも大丈夫です。
①ポットに赤玉土または、挿し木用の土を入れて水で湿らせておきます。
②しっかりと充実した茎を切り取り、2~3節ずつにハサミでカットして分けます。
⓷下の節の葉を取り除き、残った葉は蒸散を防ぐために半分位の大きさにカットして、挿し穂を作ります。
④挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に埋まるように、土に挿します。
⑤水やりをして、発根するまで明るい日陰で管理します。
植え付け
適期は、3月中旬~6月、9月中旬~11月頃です。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cmくらい敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の高さまで土を入れます。
土は、水はけと水持ちの良い土を好みます(過湿と乾燥に弱いです。)。市販の草花用の培養土を使うか、赤玉土7:腐葉土3で配合した土に、軽石小粒を少量混ぜて使用してもよいです。
⓷土の上にポットから取り出した苗を置き、高さを調整します。
鉢の縁から1.5cm位下に苗を植えた土の表面が来るように、ウオータースペースをあけておきましょう。
④苗の周りにも土を入れて、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
植え替え

1年くらい経つと根詰まりして、花が少なくなってしまうのだっぴー!

植木鉢の底から根が出てきたら、植え替えのサインですよ。
適期は、3月頃です。
鉢やプランターに植え付けた場合は、一年に一度は新しい土に植え替えてあげましょう。
同じ植木鉢か一回り大きな鉢に、軽く根鉢を崩して植え替えます。同時に株分けして、植え替えても良いでしょう。
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やしましょう。冬場も水やりを忘れないように気をつけましょう。

水をやり過ぎると根腐れしやすい反面、根が乾燥に弱く、強くしおれさせるとそのまま枯れてしまうことがあります。

水のやりすぎと水のやり忘れの両方に、気を付けるのだっぴー!
肥料
花の咲く期間が長く、大株に育ちますので肥料切れには気をつけましょう。
3月~11月頃に、規定量よりさらに薄めた液肥を、週に一度程度、定期的に施します。

一度にたくさんの肥料を施しすぎると、根が傷んでしまうのだっぴー!液肥は、規定量よりもさらに2倍ほどに薄めると良いのだっぴー!

真夏は肥料を切りましょう。
病害虫
病害虫の被害は、ほどんどありませんが、まれに被害にあう事があります。

長年育てていますが、今までほとんど被害はないですよ!
うどん粉病
高温で風通しが悪いとかかりやすいです。茎や葉、蕾などに白い粉のようなカビが付き、広がります。初期段階であれば、薄めた酢をスプレーして、患部を取り除きます。風通しをよくして育てましょう。
灰色かび病
湿度が高く、日照が少ない時に発生しやすいです。花びらや蕾などにシミが出来て全体に広がり、溶けるように茶色く枯れてしまいます。日当たりと風通しを良くして、発生を防ぎましょう。
ナメクジ
5~7月頃と10~11月に発生して、新芽を食害します。夜行性ですので、夜にパトロールして捕まえましょう。
その他必要な作業
花がら(終わった花)摘み
花が咲いている期間中は、花がらをこまめに取り除きましょう。次々と花を咲かせてくれます。また、病気の予防にもなります。
切り戻し
花が終わったら、バッサリと切り戻して次の花を咲かせましょう。
梅雨の頃に、株全体を半分くらいの草丈に切り戻しましょう。風通しをよくして、高温多湿の夏に、蒸れて枯れてしまうのを防ぎます。
また、枝が伸びすぎて草姿が乱れてきたら、その都度切り戻すようにしましょう。
まとめ
ブラキカムは、お庭の主役にも脇役にもなるとてもかわいいお花です。わが家では、ピンク色のはっきりした色合いのブラキカムを育てていますが、もう何年も毎年咲き続けてくれています。花が咲く期間も長く、真夏と真冬の管理に少し気を付ければ、割と丈夫で育てやすいお花ですので初心者の方でも、大丈夫です。ぜひ育ててみて下さいね!おすすめです!
ブラキカムの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 水のやり過ぎと、水切れに気を付けて
- 肥料が切れないように、適宜与えて


あなたのお庭やベランダに、ブラキカムのお花がたくさん咲きます様に。


かわいいお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!!
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