アンティークカラーが魅力的な、プリムラ オブコニカ「プリカント」。
一株だけを植えても、寄せ植えにしても利用しやすく、とても人気があります。
今回の記事では、プリムラ オブコニカ「プリカント」の植え付けや夏越し、お手入れの仕方などについてご紹介します。
プリムラ オブコニカ「プリカント」はどんな花でしょう?
プリムラ オブコニカ系統の新しい品種です。オブコニカには、鮮やかな色合いの花が多いのですが、「プリカント」はシックなアンティークカラーの色合いで、とても趣があります。

色はブルー(紫)、レッド、ライムの3色があります。
葉の間から花茎を伸ばして、頂部にたくさんの花を付けます。集まって咲きますので、ボリュームがあり華やかです。また、花びらがねじれたような感じで咲きますので、とてもユニークです。開花期間は長く、花持ちも良いです。

花茎は、太くがっしりしています。強い風の吹く戸外でも、風に揺られる事もほとんどなく、花がしっかりと正面を向いたままです。
株の大きさがコンパクトですので、鉢植えで育てる方が向いています。また半日陰でも育てられますので、室内で長い期間、お花を楽しむことができます。室内で育てるのが一般的です。
本来は多年草なのですが、高温多湿の夏の気候を乗り切ることが出来ないですので、日本では一年草扱いになっています。
また、オブコニカ系統のプリムラに含まれている成分によって、肌の弱い方はかぶれてしまう場合があるのですが、「プリカント」の品種には、かぶれる成分がほとんど含まれませんので、安心して育てる事が出来ます。

少しくすんだ感じの、落ち着いた色合いのお花ですよ!

素敵な花色なのだっぴー!!
プリムラ オブコニカ「プリカント」 | |
科名 サクラソウ科 | |
特性 非耐寒性多年草(1年草扱い) | |
花期 12月下旬~3月 | |
草丈 30~35cm | |
耐寒性 やや弱(-1.1℃) 耐暑性 やや弱 |
プリムラ オブコニカ「プリカント」の育て方は?
適した場所
一般的には、室内の明るい場所が適しています。少ない日光量でも、花が咲きます。
春から秋に屋外で育てる場合には、日当たりと水はけの良い軒下など、雨を避けられる場所で育てましょう。
耐寒性はあまりありませんので(目安5℃)、冬の間は室内に入れて、日当たりの良い窓辺などで育てます。

温暖な地域の我が家で、鉢植えにしてほぼ屋外で育てたことがあります。霜が降りるくらい寒い日には、屋外のビニールをかぶせた棚の中に入れていました。「プリカント」の耐寒の最低温度は5℃となっていますが、もう少し耐寒性があるように思います。
夏越し
本来は多年草ですが、高温多湿の環境に弱いですので、日本では一年草として扱われます。
ですが、他のプリムラと比べると暑さには若干強い方ですので、夏越しが出来る場合があります。多年草として夏越しさせたい場合は、屋外の風通しが良く涼しい場所に、鉢を移動させて、水やりを控えめにして育てましょう。

温暖な地域でも、夏越し出来る場合がありますよ!我が家でも、3株のうち1株だけが、2回夏越しできました。
冬越し
耐寒温度5℃程度ですので、冬は室内の日当たりの良い窓辺で育てましょう。
地植えにはせず、鉢植えで育てましょう。

植木鉢やプランターで育てる方が、寒さに合わせて移動させやすいのだっぴー!
増やし方
十分な大きさに育った場合は、株分けで増やす事が出来ます。
株分け
適期は、9月~10月頃です。株分け前の数日は、水やりを控えておきましょう。
①株を取り出して、土を軽く落とします。
②芽を確認したら、一株に2~3芽付くように、ハサミで根鉢を切ります。

あまり細かく分け過ぎると、株の再生に時間がかかってしまいます。
⓷芽を傷つけない様に手で株を割り、それぞれ植え付けます。
植え付け
購入したポット苗は、10月~11月頃に植え付けます。
鉢植えで育てましょう。土は、水はけと水持ちの良いものが適しています。
鉢植え
①植木鉢やプランターの底に、ネットに入れた鉢底石を1cmくらい敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の高さまで、土を入れます。
土は、市販の草花用の培養土か、赤玉土7:腐葉土3の割合で配合した土を使っても大丈夫です。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
⓷ポットから取り出した苗を置き、高さを調整します。苗を植えた土の表面が、植木鉢の縁から1.5cmくらい下になる様に、ウォータースペースを空けておきましょう。
④鉢を揺すったり、指先などで土を押し込みながら、隙間のないように土を入れます。
⑤土の表面を手のひらで軽く押さえたら、鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
*株と株の間は、10~15cm程度開けるようにしましょう。
植え替え
適期は、9月~10月頃です。 夏越しできた場合は、涼しくなってきた頃に、新しい土に植え替えてリフレッシュさせましょう。
株を取り出し、土を軽く落として、同じ鉢か一回り大きな鉢に植え替えます。
この時期には株分けもできますので、一株に2~3芽付くように分けてから、植え替えても良いです。(増やし方の、株分けを参考にして下さい。)
水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまでたっぷりと水やりします。葉などに水がたまらないように、葉を持ち上げて株元の土に水やりします。

花や葉に、長い間水が溜まったままだと腐ってしまう事があるのだっぴー!
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきます。
その後は、新芽が動き出す9月頃から開花中には、肥料を施しましょう。置き肥を1~2か月に一度、液肥を1~2週間に一度程度与えます。真夏は肥料をお休みします。

液肥も、水やりの時と同じように、葉を持ち上げて株元の土に施しましょう!

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病害虫
病害虫の被害はほとんどありません。
病気
灰色かび病・・・ 多湿になると発生しやすいです。風通しの良い場所で蒸れないように育て、枯れた葉や花がら(咲き終わった花)などはこまめに摘み取るようにして予防しましょう。
必要な作業
〇頂部の花がほとんど咲き終わったら、花茎の付け根のあたりからカットしましょう。また花茎が伸びて、花を咲かせてくれます。
〇花がら(終わった花)や傷んだ葉は、こまめに摘み取りましょう。病気の予防になります。
まとめ
プリムラ オブコニカ「プリカント」は、冬の花が少ない時期に元気にたくさんのお花を咲かせてくれます。とてもおしゃれな色合いですし、花がユニークでとても素敵です。室内の日が多く当たらないような場所でもよく咲いてくれます。わが家では、ずっと屋外で育ててみた事があるのですが、とても寒い時期以外は元気にお花を咲かせてくれていました。素敵なお花ですので、ぜひ育ててみて下さいね。おすすめです!
プリムラ オブコニカ「プリカント」の育て方のポイントは・・・
- 真冬は、室内の日当たりの良い窓辺で
- 水やりの時は、葉を持ち上げて株元に
- 花がらをこまめに摘んで


あなたのお庭やベランダに、たくさんのプリムラ オブコニカ「プリカント」のお花が咲きます様に。


たくさん咲いてくれるのが、楽しみだっぴー!
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