立ち上げた花穂に、たくさんの花を咲かせてくれるサルビア スペルバ ボルドー。
花の咲く期間が長く、コンパクトにまとまりますので、とても扱いやすいお花です。
今回の記事では、サルビア スペルバ ボルドーの育て方、植え付けや花後の管理などについてご紹介します。
サルビア スペルバ ボルドーはどんな花でしょう?
サルビア ネモローサやシルベストリス、ビリカウリスなどを掛け合わせて、品種改良した交雑種で、宿根サルビアの仲間です。
「スペルバ」という名前より、品種名の「ブルークイーン」や「ローズクイーン」の名前で園芸店に並ぶ事が多いです。原産地は、ヨーロッパの地中海沿岸から西アジアにかけての地域です。

スッと長く伸ばした花穂に、小さな花をたくさん付けます。花色は、青紫、ピンク、白などがあります。
初夏から初冬までの長い期間、お花を楽しむ事が出来ます。花付きが良く、次々と枝を伸ばして花を咲かせてくれます。株が大きくなるにつれて、年々たくさんの花を咲かせてくれるようになります。

葉は鮮やかな緑色で、やや小さめです。常緑の小さな草姿で、冬を越します。
株が自然と小さくまとまりますので、草姿があまり乱れず、花壇に植えても、植木鉢に植えても、どちらでも素敵になります。寄せ植えの材料として使う事も出来ます。
和風の庭でも洋風の庭でも、どちらの庭にも似合う花姿です。

丈夫で寒さにも強く、一度植えると手間がほとんどかからないですよ!

初心者の方でも、安心して育てる事が出来るのだっぴ―!
サルビア スペルバ ボルドー |
科名 シソ科 |
特性 多年草 |
花期 3~11月 |
草丈 35~50cm |
耐寒性 強 耐暑性 普通 |
サルビア スペルバ ボルドーの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけ、風通しのよい場所が適しています。
半日陰の場所でも、わりと花付きが良く、元気に育ちます。
水はけの良い場所で、乾かし気味に育てましょう。
冬越し
寒さには強いです。
地上部に葉が少し残った小さな状態で、冬越しします。春になるとまた芽吹いてきます。
温暖な地域・・・冬でも開花が続く事があります。春に一斉に開花させたい場合は、冬前に茎を株元ですべてカットして、株を休ませてあげましょう。
寒冷な地域・・・真冬は株元を、敷きわらやマルチングなどで、霜よけしておくと安心です。

夏越し
蒸れには若干弱いです。温暖な地域では、西日が強く当たる場所に植えるのは避けましょう。鉢植えで育てている場合には、夏は雨の当たらない、軒下などに移動させる方が良いでしょう。

我が家では、数年前から落葉樹の下に地植えにしています。夏は木陰になって涼しく、冬は日が当たる場所で、元気に育っていますよ!
増やし方
挿し木と株分けで増やす事が出来ます。
挿し木
適期は、春(5~6月頃)と秋(9~10月頃)です。
①ポットに新しい赤玉土か挿し木用の土を入れて、水で湿らせておきます。
②元気そうな茎を切り取り、2~3節ずつに切り分けます。
⓷下の節の葉を取り除き、残った葉は、蒸散を防ぐために半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。
④下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿します。
⑤優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*発根するまで土が乾かないように、明るい日陰で管理しましょう。
株分け
適期は、秋(9~10月頃)です。春(3~4月頃)でも大丈夫です。

株分け前の数日間は、水やりを控えておくのだっぴー!
①株を掘り起こすか、又は鉢から取り出し、土を軽く落とします。
②芽を確認したら、一株に3~4芽ずつ付くように、固まった根鉢をハサミでカットします。

あまり細かく分けると、株の再生に時間がかかってしまいます。3~4芽ずつに分けるのが一般的です。
⓷芽を傷付けないように気を付けて、手で株を割ります。
④それぞれを植え付けます。
植え付け
適期は、春(3~4月頃)と秋(9~10月頃)です。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を入れて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。鉢底石はネットに入れてから敷くと、植え替えの時に取り出しやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の深さの3分の1位の高さまで土を入れます。
土は、市販の草花用の培養土やハーブの土を利用するか、赤玉土7:腐葉土3で配合した土で大丈夫です。

水はけの良い土が適していますので、軽石小粒を少し混ぜても良いですね。
⓷土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
適期は、春(3~4月頃)と秋(9~10月頃)です。
地植えの場合・・・大株になったら、3~4年に一度くらい、株分けを兼ねて植え替えると良いでしょう。
鉢植えの場合・・・1~2年に一度くらい、鉢底から根が出てくるようなら、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをしても良いでしょう。
水やり
少し乾かし気味に育てましょう。
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、特に水やりの必要はありません。何日も雨が降らず、乾燥が続く場合はたっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出る、くらいたっぷりと水やりをしましょう。冬の間も、水やりを忘れないようにしましょう。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
その後は、春と秋に、株元に緩効性肥料を施しましょう。花が咲いている期間には、月に1~2回程度薄めた液肥を施しましょう。

真夏は、植物もバテているので、肥料を切るのだっぴ―
病害虫
ほとんど発生しません。

何年も育てていますが、今までほとんど病害虫の被害はありませんよ!
とても丈夫なので、手間がかからず助かります。
必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
花穂のすべての花が咲き終わったら、花穂の下でカットしておきましょう。また花芽が上がって、次の花が咲きます。温暖な地域では、冬頃まで咲いている時もあります。
切り戻し
花の咲くのが一段落したら、全体を半分くらいの高さに切り戻しておくと、また花芽が上がって花を咲かせてくれます。冬の前には、株元近くで茎をカットしておきます。
秋以降にも、茎が伸びて来ることがあります。そのまま咲かせても良いのですが、冬に入る前に、株元でカットしておくと、春に新芽がそろってきれいな姿で花を咲かせてくれます。
まとめ
サルビア スペルバ ボルドーは、長年、我が家で育てているお気に入りのサルビアです。とても丈夫で育てやすく、ほとんど手間がかからない上に、たくさんのお花を次々と咲かせてくれます。すっきりと縦に伸びた姿で咲いてくれるので、周りの植物との相性がとても良いです。特にバラの足元で育てると、どちらの花も引き立ち、素敵な組み合わせになりますので気に入っています。初心者の方でも安心して育てる事が出来ますので、おすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
サルビアスペルバボルドーの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと水はけ、風通しの良い場所で
- 花がら摘みや切り戻しをして
- 乾燥気味に育てて


あなたのお庭やベランダに、たくさんのサルビアスペルバボルドーの花が咲きます様に。


スッキリと伸びて、たくさん咲くのが楽しみだなっぴー
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