春から秋までの長い期間、次々とかわいいお花を咲かせてくれるトレニア。
夏の暑さにも負けず、元気にたくさんのお花を咲かせてくれます。
今回の記事では、トレニアの種まきや植え付け、お手入れの仕方などについてご紹介します。
トレニアはどんな花でしょう?
春から晩秋までの長い期間、小さめのお花を次々と咲かせてくれます。東南アジアや南アフリカが原産地で、一年草と多年草があります。一年草と多年草を交配させた品種もあります。

和名は、「夏スミレ」です。スミレにお花が似ている事から名づけられました。花色はピンク、白、紫、青紫、黄色などがあります。暑い夏でも、たくさんのお花を次々と咲かせてくれます。
草姿は、縦に伸びて咲くものとふんわり広がって咲く(ほふく性)のものがあります。ほふく性の品種をハンギングバスケットなどで育てると蒸れにくく、良く茂って素敵になります。

草丈が低めですので、花壇の縁取りとして植えても良いですし、他の草花との相性が良く組合せしやすいですので、寄せ植えにしても素敵になります。
耐陰性がありますので、日陰でも育ちます。丈夫であまり手間がかかりませんので、初心者の方でも育てやすいお花です。

一年草の品種は、こぼれ種でも発芽しますよ!

一年草と多年草を交配させた品種は、種が出来ないのだっぴー!
毎年、苗を購入して植えるのだっぴ―!
トレニア |
科名 アゼトウガラシ科(アゼナ科) |
特性 一年草、多年草 |
花期 4~11月 |
草丈 20~30㎝ |
耐寒性 弱 耐暑性 普通 |
トレニアの育て方は?
適した場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。明るい日陰でも育ちますが、日なたに比べると花付きが少なくなってしまいます。
地植えの場合・・・西日の当たらない場所が適しています。
鉢植えの場合・・・夏は直射日光を避けて、風通しの良い明るい日陰に移動させましょう。
冬越し
多年草タイプの品種(トレニア・コンカラー)は、室内に取り込んで冬越しが出来ます。
鉢植えで育てている場合・・・霜が降りる前に室内に取り込みましょう。
地植えで育てている場合・・・10月頃までに鉢に植え替えておき、霜が降りる前に室内に取り込みましょう。
増やし方
種まきで増やす事が出来ます。

こぼれ種からでも、毎年発芽するくらいなのだっぴー!
多年草の品種と、一年草と多年草を交配させた品種は、挿し芽で増やす事が出来ます。
種まき
適期は、5~6月頃です。

種がとても細かいですので、砂を少し混ぜて種まきすると、まばらにまきやすくなりますよ!
①底に穴のあいたトレーなどに、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。
②土の上にまばらに散らばるように種をまきます。光を好む(好光性)種ですので、種に土はかぶせなくても大丈夫です。種をまいたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
③優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、明るい日陰で土を乾かさないように管理します。
*本葉が3~4枚出て来たら、ポットに移植しましょう。そのままポットで育てて、本葉がたくさん茂り、ポットの中に十分に根が回ったら、花壇や植木鉢に定植します。
挿し芽
適期は、6~9月頃です。
①ポットに挿し芽用の土か、または赤玉土を入れて水で湿らせておきます。
②しっかりとした茎を切り取り、茎の先端の部分をカットしたら、2~3節にずつに分けます。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿します。
④優しい水流で水やりします。
*発根するまでは、明るい日陰で土が乾かないように管理します。
植え付け
適期は、4~8月頃です。
地植えの場合

水はけをよくするために、盛土をして周囲より少し高く、植え付けても良いのだっぴ―!
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。根に傷が付くと生育が悪くなることがありますので、根鉢は崩さないようにします。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*株と株の間は、20cm程度間隔をあけて植え付けましょう。
鉢植えの場合
5号鉢(直径約15cm)に一株が目安です。
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。鉢底石は、まとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。
土は、水はけが良く有機質に富んだものが適しています。市販の草花用培養土か又は、赤玉土7:腐葉土3で配合した土に、酸度調整済みピートモスや軽石小粒などを混ぜた土でも大丈夫です。
③土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。根鉢は崩さないようにしましょう。
鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
一年草タイプの品種は、晩秋には枯れてしまいますので、植え替えの必要はありません。
多年草タイプの「トレニア・コンカラー」は、根が割と張りますので、1~2年に一度程度植え替えるようにしましょう。
水やり
乾燥には少し弱いです。極端に乾かさないように気を付けましょう。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。

真夏の水切れには、気を付けるのだっぴー!

真夏の水やりは、朝の9:00頃までか、または夕方に涼しくなってから行いましょう。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性化成肥料を施します。
その後の追肥は、開花期間中に緩効性化成肥料を月に一度施すか又は10日に一度程度、薄めた液肥を施します。
病害虫
病害虫の被害はあまりありませんが、まれに以下のような被害がある場合があります。
灰色かび病
湿度が高く、日照が少ないとかかりやすいです。蕾や葉に褐色の斑点が出て、株全体が溶けるように茶色く枯れてしまいます。花がらを放置すると、病気のもとになるのでこまめに取り除きます。
アブラムシ
新芽や蕾に付いて汁を吸います。病気を媒介することもありますので、見つけたら手で取り除きましょう。
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必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
開花期間中は、こまめに花がらを摘むようにしましょう。また散った花びらも取り除くようにすると、病害虫の予防になります。
摘心
植え付けした後、苗が小さめの間に茎の先端を摘む摘心を繰り返すと、枝数が増えてお花をたくさん咲かせてくれます。
切り戻し
6月~8月頃に、お花が一通り咲き終わったら、草丈の半分位の高さの所で切り戻しましょう。新しい脇芽が出ている上の所で、茎に葉を残して切り戻します。

切り戻した後に、肥料を施すと生育が良くなりますよ!
種取り(採種)
一年草タイプのトレニアは、採種することが出来ます。花が終わった後に出来る「さや」を摘まずにそのままにしておきます。茶色く枯れて来たら、収穫しましょう。紙袋などに入れて、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきましょう。
まとめ
トレニアは、少しユニークな形のお花を次々と咲かせてくれます。こぼれ種からでも、お花を咲かせてくれます。わが家では、花壇の前方に地植えにする事が多いのですが、他の草花と寄せ植えにしてみても、ハンギングバスケットに単独で植えてみても、どちらも素敵になります。お花の咲く期間も長く、初心者の方でも育てやすいですので、おすすめです。ぜひ、育ててみて下さいね!
トレニアの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 極端に乾燥させないように気を付けて
- 摘心と、切り戻しを行って


あなたのお庭やベランダに、たくさんのトレニアのお花が咲きます様に。


かわいいお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!
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