細い茎に、コバルト色の小さなお花を咲かせてくれるコバルトセージ。
風に揺られてお花が咲く姿は、とても爽やかです。
今回の記事では、コバルトセージの育て方、植え付けや増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
コバルトセージはどんな花でしょう?
夏の終わりから秋にかけて、すっと直立した茎の先の花穂に、深いコバルトブルーのお花を咲かせてくれます。
大きな株に育ちますが、一つ一つのお花は小さく、茎も葉も細くて繊細な雰囲気がします。

さわやかなコバルトブルーの小花は、他の草花との相性が良いですので、組み合わせて花壇に植えても、鉢植えにして他の草花と鉢を寄せてみても素敵になります。
サルビアの仲間で、別名は「サルビア レプタンス」です。冬は地上部が枯れて無くなりますが、春になるとまた芽吹いてきます。年々株が大きく育ち、1メートル以上の草丈になることもあります。

とても丈夫で、環境が合えば植えっぱなしでも毎年お花を咲かせてくれる、とても丈夫な宿根草ですので、初心者の方でも育てやすいです。

さわやかで素敵な色合いのお花ですので、花壇で他の植物と組み合わせて育てていますよ。

セージとサルビアは同じ仲間なのだっぴー!ハーブとして利用するものがセージで、お花として鑑賞するものがサルビアなのだっぴー!
| コバルトセイジ |
| 科名 シソ科 |
| 特性 宿根草 |
| 花期 8~10月 |
| 草丈 50~100cm |
| 耐寒性 強 耐暑性 強 |
コバルトセージの育て方は?
適した場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。
夏越し
暑さには強いですので、特別な夏越しの対策は必要ありません。
多湿には弱いですので、梅雨前に株全体をバッサリと切り戻して、風通しを良くしておきましょう。
冬越し
寒さには強く、−5℃くらいまで耐えることが出来ます。
温暖な地域では、特別な冬越しの対策は必要ありません。
寒冷な地域では、株元を腐葉土やわらなどでマルチングしておくと安心です。鉢植えで育てている場合には、霜の当たらない軒下などに移動させるか、室内に取り込むと良いでしょう。
冬の間は地上部が枯れて無くなりますが、根は生きていますので、土の表面が乾いたら控えめに水やりをしましょう。
増やし方
種まきと挿し木、株分けで増やすことが出来ます。

環境が合えば、こぼれ種でも増えるのだっぴー。
種まき
①底に穴の開いたトレーなどに、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②土の上に種をまばらに散らばるようにまきます。薄く土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
③優しい水流でたっぷりと水やりします。
*発芽するまで、土を乾かさないように明るい日陰で管理しましょう。
*本葉が3~4枚出てきたら、ポットに移植します。ポットに十分に根が回ったら、花壇や植木鉢に定植します。
挿し木
適期は5~6月頃です。剪定した茎を使っても良いです。

コバルトセージの挿し木は割と容易ですよ!我が家ではこぼれ種では増えないので、挿し木で増やしていろいろな場所に植えています。
①ポットに挿し木用の土か赤玉土を入れて水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②しっかりとした茎を切り取り、3~4節ずつに切り分けます。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。
③葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿し穂を挿します。
④優しい水流でたっぷりと水やりします。
*発根するまで土を乾かさないように、明るい日陰で管理します。
株分け
①株を掘り上げるか、又は植木鉢から取り出して、土を落とします。
②固まった根鉢に、ハサミなどで切り目を入れて、手で株を割ります。

あまり細かく分け過ぎると、株の再生に時間がかかってしまいます。元株の大きさにもよりますが、私は2~4株くらいまでに分けていますよ。
③それぞれの株を植え付けます。
植え付け
適期は4~6月頃です。温暖な地域では、秋(9~10月頃)でも大丈夫です。
市販の苗は、株元のぐらつきがなく、がっしりとしていて葉が綺麗なものを選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。水はけをさらに良くするために、軽石小粒や川砂などを混ぜても良いです。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④たっぷりと水やりします。
*大きく育ちますので、他の草花との間隔を広めに(30cm以上)あけておきましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
土は、水はけの良いものが適しています。市販の草花用培養土に軽石小粒や川砂などを混ぜた土か、ハーブ用の培養土が適しています。
③土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。
鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースを空けておきます。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
⑤鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
植え替え
適期は4~6月頃です。
地植えの場合は、植え替えの必要はほとんどありません。
鉢植えの場合は、生育が旺盛で根が回りやすいですので、2~3年に一度は、一回り大きな鉢に古土を落として植え替えましょう。傷んだ根などもカットしておきましょう。
水やり
過湿には弱いですので、水のやりすぎには気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付いた後は水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らず乾燥が続く場合には、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。冬場に地上部が無くなりますが、根は生きていますので、鉢植えの場合は特に、水やりを忘れないように気を付けましょう。
肥料
多肥になるとひょろひょろと草丈が伸びて倒れやすくなってしまいますので、控えめに施しましょう。
植え付けの時に元肥の緩効性肥料を施します。
その後の追肥は、春(5~6月頃)と秋(9~10月頃)に緩効性化成肥料を株元に施すか、又は春に緩効性肥料を少量株元に施し、花の咲いている期間中に2週間に一度程度、薄めた液肥を施しましょう。
病害虫
病害虫の被害は、ほとんどありません。

丈夫で助かるのたっぴー!
必要な作業
花がら摘み
花穂の花が終わったら、花穂の下の所でカットしておきましょう。
冬の前に、すべてのお花が終わったら茎を株元でバッサリとカットしておきます。冬場には地上部分が無くなりますが、春にはまた芽吹いてきます。
摘心(茎の先をカットする)
春に芽吹いた茎が30cm程度になったら(6~8月頃)、何回か摘心を行いましょう。脇芽が増えて花数が多くなり、草丈も抑えられます。

摘心を2~3回行うと、花の量がとても増えるのだっぴー!
支柱立て
草丈が高く育った場合には、茎が細く倒れやすくなってしまいますので、支柱で支えるようにしましょう。1メートル以上に育つ場合もあります。
まとめ
コバルトセージは、小さなコバルトブルーのお花をかわいらしく咲かせてくれます。茎も細く、葉も細いですので、華やかにパッと目を引くお花ではありませんが、とても楚々とした雰囲気の素敵なお花です。手間がかからず、ほとんど植えっぱなしでも育ちますので、初心者の方でも大丈夫です。挿し木も容易ですので、ぜひ挑戦してみてください。かわいいのでおすすめです!ぜひ育ててみてくださいね。
コバルトセージの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 肥料は控えめで
- 6~8月頃に摘心を数回行って


あなたのお庭やベランダに、たくさんのコバルトセージのお花が咲きますように。


かわいいお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!

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