すっきりと伸びた茎に、凛とした花を咲かせてくれるスイセン。
植えっぱなしでも毎年咲いてくれて、手間があまりかからないですので初心者の方にもおすすめのお花です。
今回の記事では、スイセンの球根の植え付け方や育て方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
我が家でもスイセンを何種類か植えていて、毎年可愛らしく咲いてくれています。
ほとんど手入れをしなくても、毎年咲いてくれるのは嬉しいのだっぴ―
スイセンはどのようなお花でしょう?
早春に咲くチューリップやヒヤシンスと並んでとても人気のある秋植え球根の一つです。
愛好家がとても多く、品種改良がさかんで、現在では3万種類以上の品種があります。
日本では、日本スイセンが野原などで咲いているのを見かけますが、もともとは、地中海沿岸地域に自生する球根植物です。
八重咲きスイセンや、ラッパスイセン、口紅スイセンなどが代表的な品種です。品種によって花の咲く時期も異なります。
多くのスイセンは、一度植えると植えっぱなしで毎年咲いてくれる上に、少しずつ増えていきます。
とても丈夫で育てやすいですので、初心者からマニアの方まで、誰もが楽しめるお花です。
また、花が美しいだけではなく、香りがあることも大きな魅力です。
球根を寒さに当てることで春に花が咲きますので、屋外で育てましょう。
日本の気候に、とても合いますよ!
まっすぐに立ち上がる葉も、キリっとしてかっこいいのだっぴ―
スイセン | |
科名 ヒガンバナ科 | |
特性 秋植え球根 | |
花期 11月中旬~5月 | |
草丈 10~50㎝ | |
耐寒性 強 耐暑性 普通 |
*スイセンには、有毒成分が含まれていて食べると死に至る危険があります。ペットや小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、取り扱いに気を付けましょう。
スイセンの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけの良い場所が適しています。
増やし方
分球で増やすことができます。
球根を夏場に掘り上げて、小さな球根に分かれていたら、手で割って分球します。
分球したら、それぞれの球根を植え付けましょう。
小さな球根は、花が咲くようになるまで数年かかります。
咲くのを気長に待つのだっぴ―!
植え付け
適期は10~11月頃です。
(日本水仙は、花の咲く時期が早めですので、9月下旬~10月上旬頃に植え付けます。)
水はけと通気性の良い土で、適度な保水力のある土に植えるのが良いです。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて、深さ20~30㎝位までよく耕しておきます。元肥の緩効性肥料も入れておきましょう。
良く耕すと土がふかふかになって、球根が呼吸しやすくなりますよ。
②植え穴を掘ります。球根の間隔は、10~15cmくらいあけます。深さは8~10㎝くらい(球根の上部を5㎝くらいの土が覆うくらい)が目安です。
⓷球根の上に土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
夏に地上部が枯れてしまうと、どこに球根を植えたのか分からなくなってしまいます。球根を植えた時にすぐ、ラベルを挿しておくのがおすすめです。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、ネットに入れた鉢底石を1cm位の高さになるように敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの半分位の高さになるように土を入れます。元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。
土は、市販の草花用培養土で大丈夫です。
私は、市販の草花用の培養土に、腐葉土と軽石の小粒を少し混ぜて、通気性を良くしています。
②土の上に、球根を置いて高さを調整します。
球根と球根の間隔は、5号鉢(直径15cm)に2~3球くらい、植える深さは、球根の上部に1~2cmくらいの土が覆うようにします。
鉢植えの場合は、地植えの場合に比べて球根を植える間隔は狭めで、植える深さも浅めなのだっぴー。
家では、上の写真のように、狭い間隔で植えているのだっぴ―
鉢の縁スレスレまで土を入れるのではなく、球根を植えた土の表面が鉢の縁から1.5cm程度下になるように、ウオータースペースを作っておきます。
⓷球根に土をかぶせたら、表面を軽く手のひらで押さえておきます。
④鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりしましょう。
スイセンの球根を植えた同じ植木鉢の土に、パンジーやビオラなどを植えておくと、水やりを忘れずにすみますし、スイセンが咲くまでの期間や咲き終わった後も華やかですよ!
植え替え
地植えの場合・・・3~4年程度植えっぱなしでも、毎年花が咲きます。
鉢植えの場合・・・地植えよりも過密気味に植える事が多いですので、できるだけ毎年植え替える方が良いでしょう。
植え替える場合は、葉が枯れて地上部がなくなった夏(7月頃)に、球根を掘り上げます。
掘り上げた球根は、秋の植え付けの時期まで、日陰の涼しい場所でネット等に入れて保管しておきましょう。
水やり
地植えの場合・・・水やりはほとんど不要です。雨が降らず、乾燥が続く場合は、たっぷりと水やりしましょう。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。冬場に水枯れさせないように気を付けましょう。
*葉が枯れて地上部がなくなったら、なるべく水やりは控えましょう。球根が腐ってしまう事があります。
*冬の水やりは午前中に行いましょう。夜間に土が凍ると、球根が傷んでしまいます。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきます。
その後は、芽が出てきたら、2週間に一度程度、薄めた液肥を施しましょう。
花が終わった後には、緩効性肥料を施して球根を太らせます。
病害虫
モザイク病・・・葉の表面に薄緑色の斑点が入ったり、葉脈に沿って黄色い筋が入ったりして、やがては株全体に広がってしまう病気です。一度かかってしまうと、治療が難しいです。
アブラムシが病気を媒介しますので、アブラムシを駆除し予防します。(薬剤を撒くか、水で薄めた牛乳をスプレーして窒息させましょう。)
長年スイセンを育てていますが、今まで病害虫の被害はほとんどないですよ。
必要な作業
〇花が終わったら、養分が球根に行くように、花茎(花が付いていた茎)を根元から切っておきましょう。
〇葉は、切らずに自然に枯れるまでそのままにしておきます。
日当たりの良い場所で葉を育て、光合成させて作られた栄養で球根を太らせます。
葉がだらりと垂れてくるので、切ってしまいたくなりますが、、、枯れるまではそのままにしておきます。私は葉をねじりながら軽く結んでまとめていますよ。
〇花が咲くと、風の当たり具合と花の重みで茎が折れてしまう事があります。支柱を立てて、支えておくと良いです。
まとめ
スイセンは、春の早い時期から咲き始めて、お庭をかわいらしく彩ってくれる素敵な花です。手間がかからず育てやすいですので、初心者の方でも安心です。香りが良いですので、切り花にしてお部屋に飾ると、素敵な香りに癒されます。昔から愛されて育てられているスイセン、お気に入りの品種を見つけて、ぜひ育ててみて下さいね。おすすめです!
スイセンの育て方のポイントは、、、
- 日当たりと水はけの良い場所で
- 葉は切らずに、枯れるまでそのままで
- 花が終わったら、肥料を施して
あなたのお庭やベランダに、たくさんのスイセンの花が咲きます様に。
早春に咲いてくれるのが、楽しみだなっぴー
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