キャンドルの炎のような形のお花を咲かせてくれる、セロシア(ノゲイトウ)。
暑さに強く、丈夫で育てやすい一年草です。
今回の記事では、セロシア(ノゲイトウ)のお手入れの仕方や植え付け、種まきなどについてご紹介します。
セロシア(ノゲイトウ)はどんな花でしょう?
ケイトウは、アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯に分布しています。園芸品種として栽培されてきたものは、高温と乾燥に強く、荒れ地でもよく育つノゲイトウ(野鶏頭)とケイトウ(鶏頭)の2種になります。

セロシア(ノゲイトウ)は、スッと伸ばした花茎の先に、ロウソクの炎のような形の花穂を伸ばして、お花を咲かせてくれます。花穂は水分が少なく、触るとカサカサしています。
お花の咲く期間が長く、7月~11月頃までの間、次々と花穂を立ち上げてくれます。花色はピンク、赤、赤紫、アンティークカラーなどがあります。
地植えでも鉢植えでもよく育ち、縦に細長く伸びるラインは、他の草花と組み合わせると素敵な景色になります。

また、花茎を早めにカットして逆さに吊るしておくと、ドライフラワーとして室内で楽しむ事も出来ます。
真夏の高温や乾燥にも強く、荒れ地でもよく育つくらいに、丈夫で育てやすいですので初心者の方でも大丈夫です。

環境が合えば、こぼれ種でも増えますよ!

暑さには強く、真夏でもお花を咲かせてくれるのだっぴ―!
セロシア(ノゲイトウ) |
科名 ヒユ科 |
特性 非耐寒性一年草 |
花期 7~11月 |
草丈 15~150cm |
耐寒性 弱 耐暑性 強 |
適した場所
日当たりと水はけ、風通しの良い場所が適しています。
連作障害が出ることがありますので、前年と同じ場所で栽培するのは避けましょう。
夏越し
暑さには強いですので、特別な夏越しの対策は必要ありません。
増やし方
種まきで増やす事が出来ます。環境が合えば、こぼれ種でも増えます。
種まき
適期は、5~7月です。

低温では発芽しないので、十分に暖かくなってから種まきするのだっぴー!
①底に穴のあいたトレー等に、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。または、ポットの3分の2位の所まで草花用培養土を入れた上に1.5cm程度、種まき用の土を入れて(2層にして)水で湿らせておきます。どちらの場合も、土は新しいものを使いましょう。
②トレーにまく場合は、土の上に種をバラまきにします。ポットにまく場合は、1つのポットに3~4粒くらいずつ種をまきます。種をまいたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。

セロシア(ノゲイトウ)の種は、品種によって嫌光性(光に当たると発芽しない)と好光性(光に当たると発芽する)のものがありますので、種の袋に書いている説明を確認して(覆土をするかしないか?)種まきしましょう。
③種が流れない様に、優しい水流でたっぷりと水やりします。
*トレーにまいた場合は、本葉が2~4枚くらいの小さめの苗のうちにポットに移植しましょう。移植が遅くなると、まだ小さい時に花が咲いてしまい、草丈が伸びない事があります。
*花壇や植木鉢に直まきすることも出来ます。
植え付け
適期は、5~9月頃です。
市販の苗を購入する場合は、株のぐらつきがなく全体ががっしりとしていて、葉が綺麗なものを選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。根鉢は崩さない様にしましょう。

直根性で、根を触られるのを嫌がるのだっぴー!
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④優しい水流でたっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に鉢底石を、1.5cm位の高さまで敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
土はあまり選びませんが、水はけの良い土が適しています。市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。
③ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。根鉢は崩さない様にしましょう。
鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るようにウォータースペースをあけておきましょう。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
一年草で、冬の前には枯れてしまいますので、植え替えは行いません。
水やり
過湿には弱いですので、水のやり過ぎには気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、水やりの必要はほとんどありませんが、何日も雨が降らず乾燥が続く場合には水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
あまり多くの肥料を必要としませんが、お花の咲く期間が長いですので、適宜肥料を施しましょう。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施しておきます。
地植えの場合・・・その後の追肥は、ほとんど施さなくても大丈夫です。
鉢植えの場合・・・7~9月に緩効性化成肥料を月に一度施すか、または薄めた液肥を2週間に一度程度施しましょう。
病害虫
ハダニ
高温、乾燥している時期に発生しやすいです。葉の裏側に寄生して汁を吸い、葉をカスリ状にしてしまいます。葉の裏側に水をかけるようにすると(葉水)、駆除することが出来ます。
アブラムシ
新芽や蕾に付いて汁を吸います。病気を媒介することもありますので、見つけたら早めに取り除きましょう。
必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
咲き進むと花穂の下の方から枯れて来ますので、花穂ごと摘んでおきましょう。
採種(種とり)
種をとる場合は、花穂を摘まずにいくつかそのまま残しておきます。茶色く枯れて来たら収穫しましょう。紙袋などに入れて、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきましょう。
摘心(枝先を摘む)
草丈を低めに抑えたい場合には、6~9月頃に摘心を行いましょう。また、摘心を行う事で脇芽が伸びて、たくさんのお花を咲かせてくれます。

まとめ
- 日当たりと水はけ、風通しの良い環境で
- 植え付けの時に、根鉢を崩さない様にして
- 水のやり過ぎに気を付けて


あなたのお庭やベランダに、たくさんのセロシア(ノゲイトウ)のお花が咲きます様に。


しっぽのような(笑)お花が、たくさん咲くのが楽しみだなっぴー!

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