ナチュラルな雰囲気で、可愛いお花を咲かせてくれるチェリーセージ。
とても丈夫で育てやすいハーブです。
今回の記事では、チェリーセージの植え付けや挿し木、お手入れの仕方などについてご紹介します。
チェリーセージはどんな花でしょう?
サルビアの仲間で、甘い香りがするハーブです。お花の咲く期間が長く、初夏から秋にかけての間、かわいいお花を咲かせてくれます。風に揺られて咲く姿は、とても風情があります。

スッと伸ばした茎の先に、花穂を立ち上げて唇のような形のユニークなお花が、下からぽつぽつと咲き上ってきます。ナチュラルな雰囲気のお花は、他の草花との相性が良く、素敵な景色を作ってくれます。
花色は赤が一般的ですが、他にもピンクや白、黄色、オレンジ、紫、複色などがあります。原産地はメキシコ、アメリカ南部です。

環境が合えば、植えっぱなしにしていても育つくらいにとても丈夫ですので、初心者の方でも大丈夫です。
揉むと甘い香りがする葉を、ポプリやハーブティーとして利用できます。また、お花はエディブルフラワーとして、サラダやスイーツの彩などに利用できます。

数年経つと、茎が木のように木質化してきます。年々大きく育ちますよ。

「低木」に分類されているのだっぴ―!!
チェリーセージ |
科名 シソ科 |
特性 多年草(低木) |
花期 5~11月 |
草丈 40~150cm |
耐寒性 普通 耐暑性 強 |
チェリーセージの育て方は?
適した場所
日当たりと風通し、水はけの良い場所が適しています。
明るい日陰でも育ちますが、日なたに比べると花付きが少なくなります。
夏越し
暑さには強いですので、特別な夏越しの対策は必要ありません。
冬越し
寒さには少し弱いですので、霜や地面の凍結の対策が必要です。
温暖な地域では、戸外で冬越しできます。
寒冷な地域では、鉢植えで育てて冬場は霜の当たらない場所に移動させるか、株元をマルチングしておきましょう。
冬の間は葉を落として休眠しますが、春になるとまた芽吹きます。

強い霜に当たったり、地面が凍結したりすると、枯れてしまう事があるのだっぴー
増やし方
挿し木で増やす事が出来ます。

長年、育てていると茎が木質化(木のようになる)してきます。木質化すると草姿が乱れたり、花付きが悪くなったりします。適宜挿し木をして、株を更新すると良いですよ!
挿し木
適期は、6月頃です。
①ポットに挿し木用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。
②しっかりとした茎を切り取り、先端を軽くカットしたら、2~3節(節は葉の付いている部分)ずつに分けます。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして、挿し穂を作ります。

切り戻しした枝を使っても良いのだっぴ―!
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿します。
④優しい水流でたっぷりと水やりします。
*発根するまでは、明るい日陰で土を乾かさないように管理します。ポットに根が回ったら、花壇や植木鉢等に定植しましょう。
植え付け
適期は、春(4~5月頃)と秋(9~10月頃)です。
市販の苗を選ぶ時は、株元のぐらつきがなく、全体的にがっしりとした葉の綺麗なものを選びましょう。
品種によっては、草丈が1mを超えるものもありますので、栽培スペースに合ったものを選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける2週間くらい前に、植え付ける場所の土に苦土石灰を混ぜて良く耕しておきます。堆肥や腐葉土も一緒に混ぜておきましょう。さらに水はけを良くするために、軽石小粒や川砂などを混ぜても良いです。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④たっぷりと水やりします。
*年々大きく育ちますので、他の草花との間隔を30~40cm程度あけておきましょう。
鉢植えの場合
6~7号鉢(直径18~21cm)に1株が目安です。
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
土は、水はけの良いものが適しています。市販の草花用培養土かハーブの土、赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。
④土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。
鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るようにウォータースペースをあけておきましょう。
⑤周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
⑥鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
適期は、春(4~5月頃)と秋(9~10月頃)です。
地植えの場合・・・ほとんど植え替えの必要はありません。
鉢植えの場合・・・年々大きく育ちますので、鉢底から根が出て来たら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。根鉢をほぐして、新しい土で植え替えます。
水やり
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、ほとんど水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らず乾燥が続く場合には水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
それほどたくさんの肥料を必要としませんが、開花期間が長いですので、適宜追肥をしましょう。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施しておきます。
その後の追肥は、春と秋に緩効性化成肥料を株元に施しましょう。

真夏に肥料分が残らない様に、気を付けるのだっぴー!
病害虫
病害虫の被害は、ほとんどありません。

何年も育てていますが、今まで病害虫の被害はないですよ!丈夫で助かります。
その他必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
花穂の花が咲き終わったら、花穂の下の枝の部分でカットしておきましょう。落ちた花びらも取り除いておくと良いです。
切り戻し
夏前に、草丈の半分くらいの位置で切り戻ししておきましょう。風通しが良くなり、蒸れを防いで夏越ししやすくなります。秋には脇芽が伸びて、たくさんのお花を咲かせてくれます。
草丈が伸び過ぎた場合にも、適宜切り戻ししておきましょう。コンパクトな草姿になり、花付きが良くなります。

必ず茎に葉を数枚残して、カットするのだっぴー!茎に葉を残しておかないと、枯れてしまう事があるのだっぴー。
収穫
花や葉を収穫して、ポプリやハーブティー、お料理やデザートの彩などに利用できます。
まとめ
チェリーセージは、風に揺られて可愛いお花を咲かせてくれます。小さなお花が、ぽつぽつと咲く姿はとてもナチュラルで素敵です。わが家では半日陰の場所で育てているのですが、他の草花とよく調和して、彩を添えてくれています。ほぼ植えっぱなしにしているのですが、毎年、元気に大きくなっています。甘い香りがありますので、ハーブティーにも利用出来ますよ。ほとんど手間がかからずに育てられますので、初心者の方でも大丈夫です。ぜひ育ててみて下さいね。おすすめです!
チェリーセージの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通し、水はけの良い環境で
- 挿し木で、株を更新して
- 適宜切り戻しをして


あなたのお庭やベランダに、たくさんのチェリーセージのお花が咲きます様に。


可愛いお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!

コメント