チョコレートコスモスの育て方/植え付けや増やし方、夏越し、冬越しなど

多年草、宿根草

チョコレートのようなシックな色合いのお花で、とても人気のあるチョコレートコスモス。

お花には、チョコレートの香りがあります。

今回の記事では、チョコレートコスモスの育て方、植え付けや増やし方、冬越しや夏越しの仕方などについてご紹介します。

チョコレートコスモスはどんな花でしょう?

メキシコ原産の多年草です。チョコレートのような深みのあるシックな花色と、ほのかに甘いチョコレートの香りがしますので、とても人気のあるお花です。花色は、チョコレート色、赤、赤茶などがあります。

風に揺られてお花が咲く草姿は、とても風情があります。また、黒っぽい色合いのお花は、一株あるだけで抜群の存在感があります。

シックな赤色のお花は、とてもインパクトがあります。蕾がたくさん上がっています!

他の草花との相性が良いですので、組み合わぜて花壇に植えると素敵になります。また、切り花としても人気で、花束のアクセントとして利用されることも多いです。

雨に濡れると、ツヤのある花のようになりますよ。

お花の咲く時期は品種によって異なります。春から秋までの長い期間お花を咲かせてくれるものと、秋に咲くものがあります。

原種のチョコレートコスモスは、高温多湿に弱く栽培が少し難しいですので、原種にキバナコスモスなどを交配させて、栽培しやすいように改良された園芸品種がよく流通しています。

ふみぽん
ふみぽん

根が太く膨らんで、球根状になります。球根の形や性質が、ダリアと似ています。

ちーちゃん
ちーちゃん

品種によって開花時期や、花の色、草丈などが違うのだっぴ―。確認して購入するのだっぴー!

コスモス アトロサンギネウス

原種系で、寒冷な地域での栽培向きです。香りが割と強く、花色も黒に近いです。高温多湿の環境やうどん粉病に弱いですので、温暖な地域では夏越しが難しいです。

ショコラ

耐寒性と耐暑性が強く、割と栽培がしやすい園芸品種です。春から秋までの長い期間、コンパクトな草姿でお花を咲かせてくれます。

ノエル ルージュ

キバナコスモスとの交配で作出された園芸品種です。高温多湿の環境にもうどん粉病にも強いです。花色は濃いスカーレット・レッドです。

チョコモカ

よく枝分かれして、たくさんのお花を咲かせてくれる四季咲きの園芸品種です。

キャラメルチョコレート

オレンジ色に近い、鮮やかな複色で、秋咲きの園芸品種です。花茎が堅めですので切り花にも向きます。

           チョコレートコスモス   
科名   キク科
特性    多年草
花期   5~11月(夏咲き品種 5~10月、冬咲き品種 10~11月)
草丈   30~70cm
耐寒性  やや弱
耐暑性  やや弱

チョコレートコスモスの育て方は?

適した場所

日当たりと風通し、水はけの良い環境が適しています。

日当たりが悪いと、徒長(ヒョロヒョロと間延び)して、花付きが悪くなってしまいます。

また、風通しが悪くなると、うどん粉病が発生しやすくなります。

夏越し

高温多湿の環境には弱いです。

株元が多湿にならない様に、風通し良く育てましょう。

鉢植え育てている場合には、夏場は風通しの良い半日陰の場所に移動させましょう。 

冬越し

チョコレートコスモスと性質の似ているダリアが、冬越し出来るくらいの場所であれば、地植えのままで冬越し出来ます。寒冷な地域などで、凍結が心配な場合には鉢上げして、日当たりの良い場所で冬越しさせると良いでしょう。霜に当たると根が弱りますので、株元をマルチングしておくと良いです。

冬場に球根は掘り上げません。土に埋めたまま育てましょう。冬場は地上部が枯れて無くなりますが、春にはまた新芽が出て来ます。初冬に花が終わったら、地際で茎を切り戻ししておきましょう。

冬場は水やりは控えめにして育てますが、根は生きていますので、鉢植えの場合は特に水枯れさせないように気を付けましょう。

増やし方

挿し芽と分球で増やす事が出来ます。

ちーちゃん
ちーちゃん

チョコレートコスモスは、種が採れないのだっぴー。

挿し芽

原種は5月中旬~6月中旬頃、交配種は5~8月頃が適期です。

①ポットに、挿し木用の土か赤玉土を入れて水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。

②しっかりとした茎の先を2節程度切り取り、先端を軽くカットします。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。

③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるようにポットの土に挿します。

④優しい水流でたっぷりと水やりします。

*発根するまでは土を乾かさないように、明るい日陰で管理しましょう。ポットに根が十分に回ったら、花壇や植木鉢に定植します。

分球

適期は、4月頃です。

①土から球根を掘り上げ、土を落とします。

②少し伸びた芽を確認したら、分球するそれぞれの球根に芽が付くように、ナイフなどで球根を分割します。分球する時に使うナイフなどは、消毒した清潔なものを使いましょう。

③それぞれの球根を植え付けます。

ちーちゃん
ちーちゃん

分球した球根は、切り口から腐りやすいのだっぴー。分球よりもどちらかというと、挿し芽の方が増やしやすいのだっぴ―!

ハサミやナイフなどの消毒に使っています。水で薄めた液につけておくだけですので、簡単です。

植え付け

適期は5~8月頃です。

市販の苗を購入する場合は、株元のぐらつきがなくがっしりとしていて、葉が綺麗なものを選びましょう。

ふみぽん
ふみぽん

原種はどちらかというと寒冷な地域に向きます。それ以外の地域では、園芸品種を選ぶ方が、比較的育てやすいです。品種によって開花時期や花色などが違ってきますので、確認して購入しましょう。

地植えの場合

日当たりの良い場所を選んで植え付けましょう。

①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。水はけを良くするために、軽石小粒やパーライトなどを混ぜても良いです。

②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。

③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。

④優しい水流でたっぷりと水やりします。

*水はけを良くするために、盛り土をして周りより少し高い位置で植え付けても良いです。

鉢植えの場合

6号鉢(直径18cm)以上の大きめの鉢に植え付けましょう。

①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。

②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。

土は、水はけの良い有機質に富んだものが適しています。市販の草花用培養土か赤玉土5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2などの配合土でも大丈夫です。どちらの土を使う場合にも、さらに水はけを良くするために、軽石小粒やパーライトなどを1~2割程度混ぜても良いです。

③土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。

鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るようにウォータースペースをあけておきましょう。

④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。

⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。

植え替え

適期は、5~8月頃です。(新芽が出てくる頃が最適です。)

鉢植えの場合は、適宜植え替えを行いましょう。小さめの鉢で育てている場合には毎年、6号鉢以上の大きめの鉢で育てている場合には2~3年に一度、古い土を落として新しい土で植え替えます。

水やり

過湿に弱いですので、水のやり過ぎに気を付けましょう。

地植えの場合・・・植え付けた後、根付くまでは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は水やりの必要ありませんが、何日も雨が降らず乾燥が続く場合にはたっぷりと水やりします。

鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。冬の間は、水枯れしない程度に乾かし気味に育てましょう。

肥料

植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。

その後の追肥は、開花期間中に緩効性肥料を施しましょう。

ちーちゃん
ちーちゃん

夏場はお花も弱っているので、肥料は切るのだっぴ―!

病害虫

うどん粉病 

茎や葉などに、白い粉をまぶしたようなカビが付く病気です。春と秋に発生することが多いです。風通しが悪く、株が蒸れると発生しやすいです。病気の部分を取り除き、風通し良く育てましょう。

ふみぽん
ふみぽん

チョコレートコスモスは、地植えで育てているのですが、うどん粉病が必ずと言っても良いほど発生します(涙)。過密気味に植えるのが好きなので、それが原因だと思いますが・・・。薄めたお酢や重曹をこまめにスプレーしています。

アブラムシ

新芽や蕾に付く事があります。汁を吸って弱らせるだけでなく、病気を媒介することもあります。見つけたら早めに取り除きましょう。

必要な作業

花がら(咲き終わった花)摘み

花がらは、こまめに摘み取りましょう。病気の予防になります。

切り戻し、剪定

春から秋に開花する品種の場合は、真夏に草丈の半分くらいの高さの場所で切り戻ししておきましょう。草丈がコンパクトになり、切り戻しした下の節の部分から脇芽が出て、秋にはまたたくさんのお花を咲かせてくれます。

ふみぽん
ふみぽん

切り戻す場合は、茎に葉を数枚残すようにしましょう。葉が全部なくなると、枯れてしまいます。

その他

枯れた下葉や黄色く変色した葉などは、こまめに取り除きましょう。

茎が伸びて倒れてしまう場合には、支柱で支えるようにしましょう。

まとめ

チョコレートコスモスは、黒っぽい花色とチョコレートの甘い香りが大人気のお花です。私も大好きなお花の一つです。整った形のお花が、風に揺られてたくさん咲く姿は、とても風情があります。他の色々な草花と組み合わせると、他にはない花の色が引き立ちます。耐暑性と耐寒性がやや弱いですので育てるのは少し難しいのですが、とても素敵なお花です。ぜひ育てて下さいね。おすすめです!

チョコレートコスモスの育て方のポイントは・・・

  • 日当たりと風通し、水はけの良い環境で
  • 過湿にならないように気を付けて
  • うどん粉病に気を付けて
他の草花との相性が良く、どんなお花と合わせても素敵な景色になります。
ふみぽん
ふみぽん

あなたのお庭やベランダに、たくさんのチョコレートコスモスのお花が咲きます様に。

秋の草花のコスモスやコレオプシス、ジニアなどと合わせています。
ちーちゃん
ちーちゃん

シックで甘いチョコレートの香りのお花が、たくさん咲くのが楽しみだなっぴー!

コメント

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