早春に咲き、春の訪れを感じさせてくれるかわいい球根花、クロッカス。
とても育てやすく、寒さに負けずに可憐なお花を咲かせてくれます。
今回は、クロッカスの球根の植え付けや水栽培の方法、花後の管理などについてご紹介します。

とても愛らしい姿で咲いてくれますよ!

クロッカスは、春の訪れを告げてくれるのだっぴー
クロッカスはどんな花でしょう?
花壇にまだ、お花が少ない時期に咲いてくれて、春の訪れを教えてくれるお花です。毎年、ぷっくりとした可愛いお花を咲かせてくれます。
原産地は、地中海沿岸、アジアなどです。

草丈が低く小さなお花ですが、寒さには強く、元気にお花を咲かせてくれます。
一つの球根に対して、一つの花が咲いて終わりますので、多めに植えてボリュームを出した方が、にぎやかになります。
あまり場所をとりませんので、小さな植木鉢や花壇の前方に植えてもよいですし、ヒヤシンスのように水栽培にして、室内で手軽に楽しむことも出来ます。
とても丈夫で育てやすいですので、初心者の方でも安心です。
2月~4月頃に咲く春咲き種と、10~11月頃に咲く秋咲き種があります。

黄色、白、紫、複色などの花色があるのだっぴー

小さな花ですので、少し過密気味に植える方が見ばえが良いですよ。
クロッカス | |
科名 アヤメ科 | |
特性 球根植物 | |
花期 2月~4月上旬、秋咲き種10月中旬~11月中旬 | |
草丈 10~15㎝程度 | |
耐寒性 強 耐暑性 強 |
クロッカスの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけの良い環境が、適しています。
日照不足になると、花が閉じてしまいます。
日当たりが悪い場所では、徒長(伸びすぎた状態)してしまい、花もちも悪くなってしまいます。また球根が太らずに、翌年以降には花が咲かなくなることがあります。
夏越し
夏には、地上部が枯れた状態で休眠します。
鉢植えで育てている場合には、夏の休眠中は、日陰の風通しの良い場所に移動させましょう。

夏に地上部が枯れたら(休眠期)、水やりはしなくても大丈夫なのだっぴー!。
増やし方
自然分球で増えます。
肥料や日照が足りなかったり、浅く植えすぎたりすると、球根が太らずに小さな球根ばかりになってしまいます。そうなると、花が咲きにくくなってしまいます。
植え付け
適期は、10~11月頃です。

球根の植え付けが遅くなり、12月末になったことがあります。その時には、すでに球根から芽が出ていましたが(笑)。それでもバッチリ咲いてくれましたよ!
冬の寒い時期には、戸外で寒さに当てます。

球根を寒さに当てることで、花が咲くのだっぴ―
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を入れてよく耕しておきます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。
②土を掘り、球根を並べて土をかぶせます。
球根は、庭植えの場合は3~5cm間隔で、深さ5~10cm程度に植えるのが目安です。
⓷土の表面を手のひらで軽く押さえたら、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1程度まで土を入れて、球根を並べます。
5号鉢(直径15cm)に、5~6球程度が目安です。深さは、球根の上に5㎝位の土がかぶる深さが目安です。
土は、市販の草花用の培養土で大丈夫です。水はけをよくするために、軽石小粒や川砂を混ぜても良いです。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。

⓷球根の上に土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
水栽培の方法
クロッカスは、寒さに当てることで花が咲きますが、室内で育てる水栽培では十分な寒さに当てることが出来ません。
水栽培する場合には、戸外でしばらく栽培して寒さに十分に当ててから室内に入れるか、球根を紙袋に入れて2か月くらい冷蔵庫に入れてから栽培するかどちらかの方法で行いましょう。
①お皿やカップなど水栽培用の容器を準備し、湿らせた水ゴケや玉砂利、ビー玉など土の代わりになるものを容器の中に入れます。
水ゴケの場合は、コケの間に球根を入れると良いです。水ゴケが乾きすぎない程度に、水やりをしましょう。砂利玉やビー玉を使う場合には、敷き詰めた砂利玉やビー玉の上に球根を並べて、水を少し入れます。球根が直接水に浸からないようにして、球根の下部すれすれの所まで水を入れます。一週間に一度程度、容器の水を取り替えます。

球根が水に浸かると、球根にカビが生えたり、腐ったりすることがありますよ。
発根するまでは、戸外の日陰などの暗い場所に置き、十分に根が伸びたら、窓際などガラス越しに日の当たる場所に移動します。根が伸びるまでは、根を光に当てないようにしましょう。

植え替え
植えっぱなしでも、数年間は毎年花を咲かせてくれます。
植え替える場合は、葉が茶色く枯れてきたら(6月頃)球根を掘り上げます。2~3日乾燥させて、秋の植え付けの時期まで、ネット等に入れて涼しい場所で保管しておきます。

水やり
水をやりすぎて土が湿った状態が続くと、球根が腐ってしまいますので気を付けましょう。
秋から春までは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合は、冬の間も水切れさせないように気を付けます。
花が咲いている期間は、花に水がかからないように丁寧に水やりをしましょう。

花びらに水が当たると、傷んでしまうのだっぴー
夏場に地上部が枯れたら(休眠期)、水やりはしなくても大丈夫です。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
花が終わったら、薄めた液肥か化成肥料を早めに施し、球根を太らせます。
病害虫
病害虫の被害は、特にありません。
必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
花が咲き終わったら、花がらを花茎ごと株元で切り取っておきましょう。

種のできる部分を取りのぞいて、球根を太らせるのだっぴー!
葉は切らずに、枯れるまでそのままにしておきます。葉が光合成をすることで、球根に栄養が送られ、球根が太ります。
球根の掘り上げ
数年間(3~5年)は植えっぱなしでも大丈夫ですが、掘り上げる場合は、葉が茶色く枯れてきたら(6月頃)掘り上げて2~3日乾燥させます。その後は、ネット等に入れて、涼しい場所で保管しましょう。
その他
水栽培で育てた場合には、球根が小さくなってしまいます。毎年新しく、球根を購入しても良いでしょう。

水栽培の花が終わった球根を、地植えにすることもあります。次の年に花が咲くこともあれば、咲かない事もあります。
まとめ
クロッカスは、早春に咲いてくれて春の訪れを感じさせてくれるお花です。咲いた姿がとても可愛らしいですので、毎年球根を購入して水栽培にしたり、鉢植えにしたりして育てています。小さな場所でも手軽に育てられますし、手間もかかりませんのでおすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
クロッカスの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと水はけの良い場所で
- 寒さにしっかりと当てて
- 花後は、早めに肥料を施し、球根を太らせて


あなたのお庭やベランダやお家の中に、かわいいクロッカスのお花が咲きます様に。


毎年かわいらしく咲くのが、楽しみだなっぴー!
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