秋に色とりどりのたっぷりの花を咲かせてくれる小菊。
昔は和風のイメージでしたが、最近は色も咲き方もさまざまで、洋風のお庭にも似合う品種のものも多いですね。
そのような小菊ですが、花が終わった後にどうやってお手入れしたらいいのでしょう?
今回の記事では、小菊の花後のお手入れと増やし方についてご紹介します。
私が実際に育てている小菊を使って、写真多めで分かりやすく説明します!
参考にしてくださいね~
*秋に咲く小菊についての記事です。懸崖菊などは育て方が違うようですので、ご注意ください。
小菊の切り戻し(茎を切る)のしかたは?
秋に花が終わったら、株元(茎が出ている地面の場所)から3~5㎝くらいの所で、茎の切り戻しをします。
切り戻しは、最初は少し勇気がいりますが大丈夫!!
全ての茎を、バッサリ切ってしまいましょう~
切り戻しをすると、冬至芽(土の中にある芽)が出やすくなります。
上の写真の状態で育てても、秋には花を咲かせてくれますが、下の方の葉が枯れてしまい、茎が間延びしたような状態で咲いてしまいます。
きれいに咲いてもらうためには、少し作業が必要なのだっぴ―
冬至芽(とうじめ)の芽分けは?
12月頃になると、地下茎の先から新芽が出てきます。この新芽が冬至芽です。
上の写真の冬至芽を、赤線のあたりで切りました。
新芽を、古い地下茎から切り離すことを「芽分け」っていうんだなっぴー
上の写真のように、冬至芽をいくつか芽分け(切り離し)しました。
もう根っこが出ているなっぴー
すぐに根付きそうだなっぴー
3つの冬至芽を、同じスリット鉢(4号鉢 直径約12㎝)に植えました。
一番下には1~1.5㎝くらい鉢底石(ネットに入れたもの)を敷き、その上に市販の培養土に腐葉土を混ぜて水はけを良くした土を入れています。
何を植えたのか忘れないように、すぐにラベルを挿しておくのがおすすめです。
このままこの冬至芽を育てます。
この冬至芽からさらに挿し穂(挿し木に使う茎)を取ります。その挿し穂を挿し芽して、苗を育てる方法が多く取られます。
挿し芽用の茎を育てるには?
冬至芽を育てると、茎が伸びてきます。この茎を摘心(茎の先端部分を摘む;図①)すると、わき芽が出てきます(図②)。このわき芽が8㎝ほど伸びた所で摘み取り、挿し芽をして苗を作ります。
挿し芽の時期は、5~6月頃です。大きい株にしたいときは、早めに挿し芽をします。
その後の管理
適した環境
日当たりと風通しの良い場所で育てます。
水はけの良い土に植えるようにしましょう。
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと与えましょう。
肥料
冬至芽から育てる場合は、生育期間が長いので、十分に肥料を与えましょう。
開花期には、薄めた液肥を2週間に一度程度与えます。
病害虫
害虫は、アブラムシ、ハモグリバエ、スリップス(アザミウマ)などです。
病気は、葉にいぼ状の斑点ができる「さび病」、白い粉が付いたようなカビが発生する「うどん粉病」の発生が多いです。除菌剤を散布するなど、対策をしましょう。
我が家は、毎年穂先にびっしりとアブラムシが付くので、切り戻して薬剤を少し撒いています。
あと、うどん粉病も時々発生します。
葉を摘んだり、風通しの良い場所に移動させたりしています。
その他の作業
植え付け後は、摘心を繰り返して枝数を増やしましょう。
枯れ葉葉や黄色くなった葉は、取り除きましょう。
まとめ
小菊の花後の苗の育て方のポイントは・・・
- 茎の切り戻しをする
- 冬至芽を切り離し、植え付ける
- 育った冬至芽を摘心し、わき芽を育てる
- わき芽が伸びたら摘み取り、挿し芽をして苗を育てる
少し手間はかかりますが、次の秋には素敵なお花をたくさん見ることが出来ますよ!!
楽しんで小菊を育てて欲しいのだっぴ―
あなたのお庭やベランダに、小菊がたくさん咲きますように。
楽しみだなっぴー
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