はっきりとした花の色と、花の形が人気のガーベラ。
切り花でも鉢花でも華やかで、とても人気のあるお花です。
今回の記事では、ガーベラの育て方や植え付け、種まきや株分けの仕方などについてご紹介します。
ガーベラは、どんな花でしょう?
パキッとした花色と花形で、明るいイメージを持つお花です。原産地は南アフリカです。
花色は、ピンク、オレンジ、黄、白、赤、緑、複色などがあります。中心の部分の色も、さまざまです。花の大きさも大輪から小輪まであります。

原種は一重咲きですが、品種改良により八重咲きやセミダブル咲きなどがあります。また草丈が低い矮性種や、茎がスッと伸びて咲く切り花用の高性種などがあります。
葉は常緑で、地面の近くで茂ります。また、株全体が白っぽい産毛で覆われています。

多年草ですので、夏や冬の管理に気を付ければ、毎年春と秋にたくさんのお花を何年も咲かせてくれます。初心者でも育てる事が出来ます。

切り花には、高性種が向いていますよ!草丈が伸びますので、地植えに向いています。

草丈があまり高くならない矮性種は、鉢植えに向いているのだっぴ―!
ガーベラ |
科名 キク科 |
特性 多年草 |
花期 4~6月、9~11月 |
草丈 15〜80cm |
耐寒性 強 耐暑性 普通 |
ガーベラの育て方は?
適した場所
日当たりと風通し、水はけの良い環境が適しています。
半日以上は、日の当たる場所で育てましょう。

日当たりが悪いと、花が咲きにくくなるのだっぴー。
冬に強い北風が当たるような場所は、避けましょう。
土は肥よくなものを好みます。
夏越し
高温多湿には弱いですので、梅雨の時期は過湿に気を付けましょう。
地植えの場合・・・日よけや覆いなどで、直射日光を避ける方が無難です。
鉢植えの場合・・・夏場は直射日光を避けて、雨のかからない明るい日陰に移動させましょう。

真夏は、お花を咲かせてくれないのだっぴ―!
冬越し
温暖な地域・・・鉢植えで育てている場合には、冬は暖かい日だまりに移動させましょう。地植えの場合は、マルチングなどで防寒しておく方が無難です。
寒冷な地域・・・鉢植えは、室内に取り込みましょう。地植えにしている場合には、冬の前に掘り上げて植木鉢に植え替え、室内に取り込みましょう。

増やし方
種まきと株分けで増やす事が出来ます。
種まき
適期は、春(4月中旬~5月中旬頃)です。寒さに強い品種は、秋(9月下旬~10月中旬頃)でも大丈夫です。

種の寿命が短いですので、早めに種まきしましょう。種から育てた場合は、もともとのものとは、違った花が咲く事がありますよ。
①底に穴のあいたトレーやポットに、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。
②トレーにまく場合は、土の上に種がまばらになるようにまきます。ポットにまく場合は、1つのポットに3~4粒程度まきます。どちらの場合も、軽く土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⓷優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*土が乾燥しない程度に水やりをしながら、明るい日陰で管理します。
*トレーに種まきした場合は、本葉が2~3枚の頃にポットに植え替えます。
株分け
適期は、春(3月中旬~4月頃)と秋(9月中旬~10月中旬頃)です。

株分けする前は、2~3日くらい、水やりを控えておくのだっぴ―!
①植木鉢から株を取り出すか、地植えの場合は株を掘り上げて、土を落とします。
傷んだ根や葉があれば、取り除いておきます。
②新しい芽を確認したら、3~4芽ずつ付くように、固まった根鉢をハサミで切ります。

あまり細かく分けてしまうと、株の再生に時間がかかってしまいます。3~4芽ずつに分けるのが一般的です。
⓷芽を傷つけない様に気を付けながら、手で株を割ります。
④それぞれの株を植え付けます。
*植え付ける時には、芽に土がかぶらないように浅めに植え付けます。
植え付け
適期は、春(4~5月頃)と秋(9~10月頃)です。
市販の苗は、葉の数が多く、傷みや変色のないもの、花付きが良くて蕾が多く付いているものを選びましょう。購入後は、出来るだけ早く植え付けましょう。
地植えの場合
冬に北風が強く当たるような場所は避けて、植えるようにしましょう。
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて深めに良く耕しておきます。川砂や軽石小粒、パーライトなどを混ぜても良いです。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。

太い根が何本も、深く伸びて育ちますよ。深めに耕しておきましょう。
有機質の多い、肥よくな土を好みます。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。
根鉢を崩さないようにしましょう。株元の芽に土がかぶらないように、浅めに植え付けます。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*株と株の間は、30㎝程度離して植えるようにしましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の3分の1位の高さまで土を入れます。
土は市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土に、水はけを良くするために川砂や軽石小粒、パーライトなどを混ぜても良いでしょう。
⓷土の上にポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。根鉢を崩さないようにしましょう。株元の芽に土がかぶらないように、浅めに植え付けます。

鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておくのだっぴー!
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
適期は、春(3~4月頃)か、秋(9~10月頃)です。

根が良く伸びるので、根詰まりしやすいのだっぴー。
鉢植えの場合は、根詰まりすると生育が悪くなります。毎年、一回り以上大きな鉢に植え替えましょう。
大株になった場合は、株分けを兼ねて植え替えても良いでしょう。

植え替えの時にも根を傷めないように気を付けて、株元の芽に土がかぶらないように浅めに植えるようにしましょう。
水やり
乾燥気味の土を好みますが、生育や開花には十分な水を必要とします。

水はけを良くして、水切れさせないことが大切なのだっぴー!
水をやりすぎると、根腐れしやすいのだっぴー。
地植えの場合・・・根付いた後は、水やりはしなくても大丈夫です。雨が降らず、乾燥の続く場合には、たっぷりと水やりしましょう。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。

花や葉などに、直接水がかからないように、株元の土に水やりしましょう。
肥料
肥料が不足すると、花が咲かなくなってしまいます。肥料切れに気を付けて、定期的に与えるようにしましょう。特に開花時期中には、注意が必要です。
地植えの場合・・・植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。その後は、春と秋に緩効性肥料を株元に施しましょう。
鉢植えの場合・・・植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。その後は、春から秋の生育期間中に、10日に1度程度、薄めた液肥を施しましょう。

真夏は、植物もバテているので、肥料を切るのだっぴー!!
病害虫
長雨や多湿の時期には、病気が出やすくなります。
灰色かび病、うどんこ病、白絹病、菌核病など
花がらや枯れ葉を取り除き、日当たりと風通しを良くして病気を予防しましょう。また、古い土を使うと、白絹病や菌核病などが出やすいので注意が必要です。初期段階であれば、病気の部分を取り除き、薬剤を散布します。
アブラムシ、ハダニなど
アブラムシは、春から秋に、花芽や茎などに付くことがあります。見つけ次第取り除きましょう。ハダニは、葉の裏に寄生して、カスリ状にしてしまいます。葉の裏側に水をスプレーすると駆除できますが、ひどい場合は薬剤を散布しましょう。
必要な作業
花がら(終わった花)摘み
花がしおれてきたら、花茎を根元から切り取ります。早めにカットして、切り花として室内で楽しむ事も出来ます。

日当たりと風通しが良くなり、病害虫の予防になりますよ!
古葉取り
枯れた葉や傷んだ葉などは、葉の付け根からこまめに摘み取りましょう。
夏頃に葉が茂ってきたら、古い葉を間引いておきましょう。

株の中心にしっかり日が当たって、また花が咲くのだっぴー!

病害虫の予防と、新芽や蕾を成長させるために、大切な作業ですよ。
種取り
花が終わったら、花がらを摘まずにそのままにしておきます。綿毛になったら収穫します。綿毛は付いたままでも大丈夫です。種は紙袋などに入れて、種まきの時期まで冷暗所で保管しておきましょう。種の寿命が短いですので、早めにまきましょう。
まとめ
ガーベラは、パッとお庭を華やかに彩ってくれる人気のお花です。わが家でも、7年くらい前に頂いたポット苗を、鉢植えにして育てています。今でも毎年、元気なお花を咲かせてくれています。少し管理に気を付ける必要がありますが、可愛いのでおすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
- 日当たりと風通し、水はけの良い場所で
- 過湿には気を付けますが、生育、開花期には水切れしないように
- 肥料が切れないように気を付けて
- 夏に葉が茂ってきたら、古葉を間引いて


あなたのお庭やベランダに、たくさんのガーベラの花が咲きます様に。


パッキリしたお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!
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