真夏に鮮やかに咲き、見るだけでとても元気が出るお花、ヒマワリ。
世界中で愛されているお花です。
今回の記事では、ヒマワリの種まきの仕方やお手入れの仕方などについてご紹介します。
ヒマワリはどんな花でしょう?
まっすぐに伸びた花茎に、明るく元気いっぱいのお花を太陽に向かって咲かせてくれます。日本では、真夏を代表するお花としてとても有名です。原産地は、北アメリカです。
お花は、黄色やオレンジ色などの舌状花(舌の様に平たい形の花びら)が外側に広がり、中心部分は、黒や茶色、黄色などの管状花(筒状に合わさって管のようになっている花びら)からなり、両方が合わさって一つのお花になっています。

小輪のものから大輪のもの、一重咲きや八重咲きのものなど、さまざまな品種があります。一本立ちで咲くタイプから、枝分かれして咲くタイプのものなどもあります。
また、草丈が3mを超えるほどのロシアヒマワリなどの高生種や草丈30㎝程度の切り花用の矮性種などもありますので、植える場所の広さによって品種を選ぶようにします。
種まきからでも栽培が容易ですので、初心者の方でも育てやすいです。
観賞用として栽培される以外にも、種を食用にしたり、油を搾ったり、飼料に利用すること出来ます。

ヒマワリの種は、リスやオウムが上手に皮をむいて食べますね。

お花がかわいいだけでなく、種も利用出来て言う事なし、なのだっぴー!
ヒマワリ |
科名 キク科 |
特性 非耐寒性一年草 |
花期 7~9月頃 |
草丈 50~300cm |
耐寒性 弱 耐暑性 強 |
ヒマワリの育て方は?
適した場所
日当たりと、水はけの良い場所が適しています。
増やし方
種まきで増やす事が出来ます。
種まき
適期は、4~5月頃です。品種によっては、8月上旬まで種まき出来るものもあります。
ポットにまくか、直まき(地面に直接まく)にします。種は嫌光性(光に当たるのを嫌がる性質)ですので、必ず1cm程度覆土(土をかぶせる)をします。
ポットにまく場合
①ポットに種まき用の配合土を入れて、水で湿らせておきます。
②土の表面に、深さ1cmくらいの穴を指先であけたら、種を2~3粒まきます。土をかぶせたら、表面を手のひらで軽く押えておきましょう。
③優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*発芽するまでは、土が乾かないように明るい日陰で管理します。
*発芽したら、日の当たる場所に移動させて、適宜間引きながら育てましょう。本葉が4~5枚くらいになり、ポットに根が回ってきたら、花壇やプランター等に定植します。
直まきの場合

直根性で移植を嫌いますので、どちらかというと直まきが適しています。
①直まきする場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて深めに(深さ40cm程度)良く耕しておきます。
盛り土をして、周囲より少し高くしておくと水はけが良くなります。
②土の表面に、20cm間隔に深さ1cmくらいの穴を指の先であけて、2~3粒ずつ種を入れたら土をかぶせます。土の表面を手のひらで軽く押えておきましょう。
③優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないようにしましょう。
*発芽したら、適宜間引きながら育てましょう。

最終的に、切り花用の中高生種は20cm間隔に、高生種は40~50cm間隔になるように間引くといいのだっぴー!
植え付け
適期は、4~6月頃です。
市販の苗を購入する場合は、茎ががっしりとしていて、葉が綺麗で下葉が枯れていないものを選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて深めに(深さ40cm程度)良く耕しておきます。

有機質に富んだ肥よくな土の方が、良いお花が咲くのだっぴ―!根が深く伸びるので、土を深めに良く耕しておく事が大事なのだっぴ―!
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
直根性で根を触られるのを嫌がりますので、根鉢は崩さないようにしましょう。盛り土をして、周囲より少し高く植え付けた方が、水はけが良くなります。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④優しい水流で、たっぷりと水やりします。

植え付け間隔を広くすると、お花が大きく育ちます。反対に間隔を狭くすると、お花は小さくなります。

高生種の場合は、株間を十分にあける(40~50cm)と、草丈が高く大きなお花を咲かせてくれるのだっぴー。
鉢植えの場合
矮性種(草丈の低い品種)を選んで植え付けるか、高生種の場合は大きめのプランターなどに植え付けましょう。
①植木鉢の底に鉢底石を、1.5cm位の高さまで敷きます。鉢底石は、まとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は、水はけと水持ちの良い、通気性のあるものが適しています。市販の草花用培養土に、堆肥や腐葉土を混ぜた土が良いです。
③ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。根鉢を崩さないようにしましょう。
鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。

ポット苗を地植えにした後に、雨が何日も続いた時があり、枯れてしまったり、草丈が大きくならずに花が咲いてしまったりした事がありました。それ以来、雨が続きそうな時期を避けて植え付けるようにしています。鉢植えの場合は、雨が続く時期には、鉢を軒下などに移動させても良いですね。
植え替え
直根性で移植を嫌がりますので、植え替えはしない方が良いでしょう。
水やり
小さな苗の間は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合・・・根がしっかりと張った後は、特に水やりの必要はありません。何日も雨が降らず乾燥が続く場合には、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・いつも湿っている状態は嫌がります。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
夏場は水切れしやすいですので、乾かないように気を付けて、たっぷりと水やりしましょう。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
その後の追肥は、成長期の4~8月の間に、月に1回程度、規定量の化成肥料を施しましょう。

肥料は控えめの方が良いのですが、肥料が切れると下葉が黄色く枯れこんで来ますので、状態を見て施すようにしましょう。
病害虫
べと病
雨が降り続く時期に発生しやすいです。葉に黄~淡褐色の斑点がまだらにできて、広がります。水はけと風通しを良くして防ぎます。株元に藁などでマルチングをして、泥はねが葉にかからないようにしても良いです。
ハダニ
高温乾燥時にハダニが付くことがあります。葉の裏に寄生して汁を吸い、葉がカスリ状になります。水に弱いので、葉の裏側に水をスプレーする(葉水)と駆除できます。
オンシツコナジラミ
白い虫が葉裏に寄生し、汁を吸います。ハダニと同じように葉をカスリ状にしてしまいます。またウイルスを媒介しますので見つけたら早めに駆除します。薄めた牛乳をスプレーしても良いです。株を揺すると一斉に飛び立つのはこの虫です。
ハモグリバエ
葉に潜り込んで、模様を描くように葉の中を食害し筋状の跡を付けます。見つけたら葉を摘み取るか、葉に描かれた跡の終点を、指で潰します。
その他必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
一本立ちタイプの場合・・・花がらは摘まなくても大丈夫です。種をとる場合は、枯れてもそのままにしておきます。種とりをしないときは、株ごと抜き取りましょう。
枝分かれするタイプの場合・・・花が終わったら、花茎の付け根のところでカットしておきましょう。脇芽が出て、また次のお花を咲かせてくれます。
採種(種とり)
花後に、枯れるまでそのままにしておきます。種が黒くなってきたら、花首の部分でカットして陰干ししておきます。しっかりと膨らんだ堅い種を選んで紙袋などに入れ、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきましょう。

採種した場合は、次の年に同じお花が咲くとは限らないのだっぴー!どんなお花が咲くか、楽しみだなっぴー!
支柱立て
草丈が高くなる品種では、蕾が付き始めると、茎が重く倒れやすくなりますので、支柱を立てて支える様にすると良いでしょう。
摘心(枝先を摘む)
枝分かれする品種の場合は、本葉が5~6枚の頃に摘心すると花数が増えます。
その他
真夏に土が乾くと、下葉が落ちやすくなりますので、株元に敷き藁などを敷いて乾燥を防いでも良いです。泥はねの予防にもなります。
まとめ
ヒマワリは、真夏を代表するかわいいお花です。厳しい暑さの中でも太陽に向かって咲く姿に、たくさんの元気をもらう事ができます。品種も多く、最近では個性的なお花が咲くものもあり、草丈もさまざまにありますので、お好みや植える場所に合わせて選ぶことが出来ます。種まきからでも発芽しやすく、生長も早いですので、初心者の方でも育てやすいお花です。ぜひ育ててみて下さいね!
ヒマワリの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと水はけの良い場所で
- 高生種では、株間を十分に取って
- 真夏に水切れしないように気を付けて


あなたのお庭やベランダにたくさんのヒマワリのお花が咲きます様に。


かわいいお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!
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