初夏から秋まで、長い期間次々と咲き続けてくれるマリーゴールド。
主に黄色やオレンジ色のビタミンカラーで、花壇を鮮やかに彩ってくれます。
今回の記事では、マリーゴールドの育て方についてご紹介します。
マリーゴールドはどんな花でしょう?
初夏から秋までの長い期間、半円状のお花をたくさん咲かせ続けてくれます。夏を彩る花として、とてもポピュラーで、さまざまな場所で植えられています。
原産地はメキシコ、中央アメリカ等です。花色は黄色、オレンジ、白、赤、複色などがあります。花壇いっぱいに覆いつくすように咲かせてくれますので、とてもボリュームがあり華やかになります。
切れ込みの深い、涼し気な葉も特徴です。

独特の匂いがありますので、害虫を防ぐコンパニオンプランツとして野菜の側に植えておくのも良いです。アブラムシやコナジラミなどの嫌がる匂いで、土の中では根が、センチュウを防いでくれます。かわいいお花が咲くだけでなく、周りの植物にもいい影響のあるお花です。
夏の暑さにも強く、とても丈夫で育てやすいですので、初心者の方でも大丈夫です。栽培の手間もかからず、長い期間楽しむ事が出来ます。
草丈が低く、よく枝分かれして咲く「フレンチマリーゴールド」や、草丈が高めで、大きなお花が咲く「アフリカンマリーゴールド」がよく栽培されています。2つの交配種もあります。
「フレンチマリーゴールド」は、気温が30℃以上になると咲きにくくなります。「アフリカンマリーゴールド」は、高温でも咲き続けます。
宿根草タイプでは、柑橘系の香りがする「レモンマリーゴールド」や、甘い香りで切り花にも利用される「ミントマリーゴールド」があります。宿根草タイプでは、外気温ー5℃くらいまでであれば、戸外で冬越しできます。

我が家でも、毎年必ず育てています。丈夫で助かります。

一株植えるだけで、パッと明るい花壇になるのだっぴ―
マリーゴールド | |
科名 キク科 | |
特性 一年草(一部多年草) | |
花期 4~11月 | |
草丈 30~60cm | |
耐寒性 弱(一部半耐寒性) 耐暑性 強 |
マリーゴールドの育て方は?
適した場所
日当たりと風通し、水はけの良い場所で育てましょう。
水はけが良ければ、土質は特にこだわりません。痩せた土地でもよく育ちます。

日陰や水はけの悪い場所に植えると、花付きが悪くなるのだっぴ―
夏越し
温暖な地域では、真夏は高温と乾燥のため、良い花が咲きにくいです。
8月中に茎の長さの半分くらいの所で、切り戻ししておきましょう。
増やし方
種まきと挿し芽で増やすことが出来ます。
種まき

耕した土の上に、パラパラと直まきにしても、芽が出てくるのだっぴー!芽が出てこない時には、もう一度まき直しすると良いのだっぴー!
適期は、4月上旬~7月上旬です。
①底に穴の空いたトレー等に種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。

イチゴパックや豆腐パックの底に、穴を開けて利用してもいいですね。
②土の上に、まばらに散らばるように種をまきます。5mmくらい土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。

細長い種なのだっぴー
⓷優しい水流で、水やりします。
*発芽するまでは、明るい日陰で土が乾かないように管理します。発芽したら、日当たりと風通しの良い場所に移動させましょう。
*本葉が2~4枚くらい開いたら、ポットなどに仮植えします。さらに大きくなり、ポットに根が回ってきたら、花壇や植木鉢に定植します。
挿し芽
①ポットに挿し木用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②しっかりとした茎を切り、先を少しカットしたら、2~3節(葉の付いている部分)ずつに切り分けます。
③下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は蒸散を防ぐために、半分くらいの大きさにカットして、挿し穂を作ります。
④下の方の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿し穂をさします。
⑤優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*発根するまでは、明るい日陰で土が乾かないように管理します。
植え付け
4月~6月頃に植え付けます。
温暖な地域では、9月初め頃に苗を植え付けて、秋にお花を楽しむ事もできます。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。
深植えにならないようにしましょう。
③苗の周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⓷優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*いくつか植える場合には、株と株の間を20cm程度開けて植えるようにしましょう。
鉢植え
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cm位の高さまで敷きます。鉢底石はまとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は、市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3の割合で配合した土を使っても大丈夫です。
⓷土の上にポットから取り出した苗を置き、高さを調整します。深植えにならないようにしましょう。
鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cmくらい下に苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
一年草タイプは、冬前には枯れてしまいますので植え替えの必要はありません。
多年草タイプは、鉢に根が回ってきて株が込み合うようなら、一回り大きな植木鉢に植え替えましょう。
水やり
真夏に乾燥し過ぎないように、気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らず乾燥が続く場合にはたっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・水切れすると、下葉が枯れ上って来ますので、土の表面が乾き始めたらたっぷりと水やりします。
肥料
あまり多くの肥料を必要としません。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
地植えの場合・・・その後の追肥は、痩せ地でなければ特に必要はありませんが、花付きが悪いようなら、緩効性化成肥料を少量施しましょう。
鉢植えの場合・・・春と秋に緩効性化成肥料を施すか、開花期間中に一か月に2回程度、薄めた液肥を施しましょう。

真夏は植物も弱っているので、肥料は施さなくて大丈夫だっぴ―
病害虫
灰色かび病・・・長雨や多湿で、花や枯れ葉にカビが生える(褐色の斑点ができる)病気です。花がらや枯れた葉をこまめに取り除き、風通しをよくして予防しましょう。発生した場合は、残念ですが株ごと処分します。
ハダニ・・・気温が高くなると付きやすくなります。葉の裏に水をかけるようにすると予防出来ます。難しい場合は薬剤を散布します。
ヨトウムシ・・・株の周りの土を浅く掘る、夜にパトロールして捕まえるなどの方法で捕殺します。

我が家では、ハダニが付くことがあります。
葉がカスリ状になっていて気が付きます。
必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
次々とお花を咲かせてくれますので、花がらはこまめに摘み取りましょう。病害虫の予防にもなります。
採種(種とり)
種をとる場合は、花がらを摘まずにいくつか残しておきます。茶色く枯れてきたら、摘み取って紙袋などに入れて、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきておきましょう。

我が家では、毎年種を取って種まきで育てています。
種取りも種まきも割と容易ですので、ぜひ試してみてくださいね!
切り戻し
真夏の高温期(8月中)に、花付きが悪くなったり、枝が伸びすぎて草姿が乱れてきたりした時には、草丈の半分くらいの長さに全体を切り戻すと、初秋から新芽が伸びて再びお花を咲かせてくれます。
支柱立て
草丈が高くなる品種は、風で倒れるのを防ぐために支柱で支えましょう。
まとめ
マリーゴールドは、元気いっぱいのビタミンカラーの明るいお花をたくさん咲かせてくれます。とても丈夫で育てやすく、花壇がパッと華やかになります。私は、毎年種まきと種とりをして育てています。種まきからでも割と容易に育てられますのでおすすめです。育てる手間があまりかからず、とてもかわいらしいですので、ぜひ育ててみて下さいね。おすすめです!
マリーゴールドの育て方のポイントは、、、
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 花がら(枯れた花)をこまめに摘み取って
- 真夏に半分くらいの草丈になるように、切り戻しして

あなたのお庭やベランダに、たくさんのマリーゴールドのお花が咲きますように。


たくさん咲くのが、楽しみだっぴ―!

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