初夏から秋までの長い期間、花を咲かせ続けてくれるペチュニア。
一重咲きから八重咲き、小輪のものから大輪のものなど、色も種類も豊富です。
メインフラワーとして、毎年夏のお庭に欠かせないという方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、ペチュニアの育て方や増やし方、花後の管理などについてご紹介します。

我が家の庭にも、毎年欠かせないお花ですよ!

種類が多いのでどのお花にしようかと、毎年お花屋さんで選ぶのが楽しみな花なのだっぴ―!!
ペチュニアはどんな花でしょう?
春から秋までの長い期間、次々とかわいいお花を咲かせてくれます。原産地は南アメリカで、どんどん品種改良が進み、今ではたくさんの園芸品種が作出されています。

花の大きさや花色も豊富な上に、一重咲きから八重咲き、枝垂れて咲くもの、ふんわりと茂って咲くものなどとさまざまで、毎年育てるのが楽しみになるお花です。
とても丈夫でぐんぐん大きくなりますので、初心者でも安心して育てる事ができます。
一年草の扱いですが、温暖な地域では、冬越しさせて翌年もお花を楽しむ事が出来ます。

我が家の庭でも冬越ししたペチュニアが、毎年何種類か咲いてくれていますよ!
ペチュニア | |
科名 ナス科 | |
特性 半耐寒性一年草 | |
花期 3~11月 | |
草丈 30~50㎝ | |
耐寒性 やや弱 耐暑性 普通 |
ペチュニアの育て方は?
4~5月頃に出回る苗を購入し、植え付けるのが一般的です。
苗は、草丈が低めで、枝数が多く、がっしりしているものを選びます。

株がグラついているものや、葉が黄色くなっているもの、葉に斑点が入っているものなどは避けるのだっぴ―
適した場所
日当たりと風通しのよい場所で、水はけの良い土で育てましょう。
長く続く雨はとても苦手です。雨が続くと、花びらが溶けたようになって傷みます。鉢植えの場合は、軒下などに避難させる方が無難です。
また、泥が跳ねるのも苦手ですので、植木鉢やプランターに植えて、雨を避けて育てるか、花壇に植える場合はレイズドベッドなどの、周りより少し高くなっている場所を選んで植えると泥はねを防ぐことが出来ます。

鉢植えにも地植えにもしたことがありますが、どちらかと言うと鉢植えで育てる方が美しく育てられるのでおすすめです!

鉢に植え付けた場合にも、地面より少し高い場所に置いて、泥はねを防ぐようにするといいのだっぴー。
夏越し
過湿にならないように、乾燥気味に育てます。
冬越し
温暖な地域では、冬場に枝を切り詰めて、戸外の暖かい場所で乾燥気味に育てると、翌年も花を楽しむ事ができます。寒さの厳しい地域では、冬は枝を切り詰めたら、室内に取り込みましょう。

温暖な地域の我が家では、戸外の陽が当たる軒下で冬を越していますよ。
*秋に種まきをして苗を育てる場合や、挿し芽をして冬越し用の苗をつくる場合は、12月~4月頃までは、日当たりの良い室内で管理するか、または戸外の寒風が当たらない陽だまりで、霜よけを行い、冬越しさせます。
増やし方
種まきと挿し芽で増やすことが出来ます。
種まき
適期は、気温が上がる4~5月です。9月でも大丈夫です。光好性(光に当たることで発芽する)の種ですので、覆土(土をかぶせる)はしません。9月にまく場合は、室内などで冬越しさせて、春に植え付けます。
①底に穴の空いたトレー等に、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。

イチゴや豆腐のパックの底に、数カ所穴を開けて利用してもいいですね!
②土の上にペチュニアの種をまきます。覆土(土をかぶせる)はしません。土の表面を手のひらで軽く押さえます。
③優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないようにして明るい日陰で管理します。発芽したら、日向に移動させましょう。
*本葉が、4~5枚出て来たら、ポットに移植します。ポットに根が回ってきたら、花壇や鉢に定植しましょう。
挿し芽
適期は、3~7月と9~10月です。冬越し用の苗を作る場合は、9~10月に行います。

何度も挿し芽をしているうちに、だんだんとウイルス病に侵されて、美しく咲かなくなって来るのだっぴ―。その場合は、新しい苗を購入した方が良いのだっぴ―。
①ポットに、挿し木用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②しっかりとした枝を切り取り、枝先をカットします。2~3節(節;葉の付いている部分)くらいずつに切り分け、下の節に付いている葉を取り除きます。残った葉は、蒸散を抑えるために半分くらいの大きさにカットして、挿し穂を作ります。

⓷ポットの土に、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように挿し穂をさします。

④優しい水流で水やりします。
*発根するまでは、土が乾かないように気を付けて、明るい日陰で管理します。
植え付け
最適な時期は、4~5月です。梅雨明けの8~9月に植えても、秋に美しくお花が咲きます。
株元の葉や、傷んだ葉などを取り除いてから植え付けます。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も、混ぜておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。根鉢は軽くほぐします。
深植えにならないように(株元が土に埋まらないように)します。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤たっぷりと水やりします。
*株と株の間は25cm~30㎝くらいあけるようにします。
*ペチュニアなどのナス科の植物は、翌年も同じ場所に植えると上手く育ちません。(連作障害)
花壇に植え付ける場合には、2~3年は植え場所を変えて、連作にならないようにするか、土壌改良して植え付けるようにしましょう。
鉢植え
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。鉢底石は、まとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、土を鉢の高さの3分の1くらいの所まで入れます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。
ペチュニアは、弱酸性の土を好みますので、市販のペチュニア用の培養土を使うか、草花用培養土に鹿沼土か酸度調整済みのピートモスを2割程度混ぜ込んで使うと良いでしょう。赤玉土5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の配合土でも大丈夫です。
⓷ポットから苗を取り出して、根を軽くほぐしておきます。苗を土の上に置いて、高さを調節します。深植えにならないように(株元が土に埋まらないように)します。
鉢の縁から1.5cmくらい下に苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースを空けておきましょう。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。

私は、植え付けたらすぐに伸びすぎている枝を2分の1から3分の1くらい切り戻ししています。花が咲くまで少し待つ事になりますが、根がしっかりと張るので、元気に育ちますよ!
植え替え
一年草ですので、特に植え替えの必要はありません。
冬越し出来た苗は、春に新しい土で植え替えましょう。
水やり
乾燥気味を好みますので、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
花に水が出来るだけかからないように、株元に優しく水やりしましょう。

お花に水が当たると、花びらが傷んでしまうのだっぴ―。
肥料
花が咲いている期間が長く、多肥を好みます。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
その後の追肥は、3~11月に定期的に緩効性肥料を施します。花が咲いている期間は、2週間に1度程度、薄めた液肥を施しましょう。

私は、真夏以外は規定量よりさらに薄めた液体肥料を水やり代わりにあげています。
こまめに施す方が、花付きが良くなりますよ!

真夏は、お花も弱っているので、肥料を控えめにした方が良いのだっぴ―
病害虫
灰色かび病
雨が続くと発生しやすいです。花がらや枯れた葉をこまめに取り除いて、予防しましょう。
また、泥はねが病気の原因となりますので、水やりの時などに気を付けましょう。
アブラムシ
新芽や蕾などに付くことがあり、ウイルス病を媒介します。見つけたら水で薄めた牛乳をスプレーするか、薬剤をまきます。
蛾の幼虫やヨトウムシ
夏から秋にかけて、幼虫が蕾や花を食害します。夜にパトロールして見つけるか、薬剤を撒きます。

ペチュニアは葉に細かい毛があって、触ると指がべたべたするのだっぴ―。
これは、病害虫から身を守ることに役立っているのだっぴー!
必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
花が咲いている間は、花がらを花が付いていたところ(種を作る部分)ごと、こまめに取り除きましょう。面倒な時は、切り戻しを兼ねて、花がらが沢山付いている枝を半分くらいの長さにカットしてもよいです。

切り戻し
梅雨の前に、茎の長さの半分くらいの所で、ばっさりと切り戻します。
夏場に茎が伸びすぎて、花付きが悪くなった時にも、茎の半分~3分の1くらいの長さに切り詰めます。

私は、葉の付いた節を必ず2~3節は残して切り戻ししています。葉のない枝ばかりになると、枯れてしまったり、再生するのにとても時間がかかったりしてしまいます。
切り戻した後に肥料を施しておくと、生育が良くなり、一か月後にはまた一面にお花を咲かせてくれます。
摘心
茎の先端の芽を切り取ると、側枝が伸びて花数が増えます。
新芽が伸びてきたら、こまめに摘心しておきましょう。株がこんもりと美しくまとまります。
その他
株元の下葉などはこまめに取り除きましょう。風通しが良くなり、蒸れを防いで病気を予防できます。
黄色く変色した葉や、傷んだ葉などもこまめに取り除いておきましょう。
まとめ
ペチュニアは、花の咲く期間が長く、次々と元気にお花を咲かせてくれます。毎年、お気に入りの新しい苗を見つけて植え付けています。さまざまな品種があって、いつも迷いますが・・・(笑)温暖な地域の我が家では、鉢を軒下に移動させて、水やりを控えめに育てると、割と冬越しも出来ています。ぜひお気に入りをみつけて育ててみて下さいね!初心者の方にも、おすすめです。
ペチュニアの育て方のポイントは、、、
- 日当たりと風通し、水はけの良い環境で
- 長い雨や泥はねに気をつけて
- 花がらと株元の葉をこまめに取り除いて
- 適宜、切り戻しを行って

あなたのお庭やベランダに、たくさんのペチュニアのお花が咲きますように。


かわいおお花が、長くたくさん咲くのが楽しみだっぴ―


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