カーペット状に広がって、ピンク色のかわいいお花をたくさん咲かせてくれるタイム ロンギカウリス。
葉を触ると、とても爽やかな香りも楽しむ事が出来ます。
今回の記事では、タイム ロンギカウリスの植え付けや育て方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
タイム ロンギカウリスはどんな花でしょう?
地面を這うように横へと枝が広がり、春にはたくさんのピンク色のお花を株一面に咲かせてくれます。一つ一つのお花はとても小さいのですが、枝の先に半球状に集まって、丸い一つの花のようになります。

花付きが良く、密に咲いてくれますので、グランドカバーとして植え付けるとピンク色のカーペットのような景色になります。
原産地は、南ヨーロッパの乾燥した牧草地や岩場などです。別名は「ロンギカウリス タイム」や「ワイルド タイム」です。
光沢のある、細く小さな葉を触ると、レモンに似た爽やかな香りを楽しむ事も出来ます。

生長が早く生育が旺盛でどんどん広がりますが、根張りが浅めですので、広がり過ぎた場合でも刈り込んで簡単に調整が出来て扱いやすいです。環境が合えば、こぼれ種からでも発芽します。

夏の蒸れには少し弱いのですが、初心者の方でも育てやすいお花ですよ!

丈夫で育てやすく、ほぼ植えっぱなしでも大丈夫なのだっぴー!
タイム ロンギカウリス |
科名 シソ科 |
特性 常緑低木 |
花期 4~5月 |
草丈 5~10cm |
耐寒性 強(-15℃) 耐暑性 強(高温多湿に注意) |
タイム ロンギカウリスの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけ、風通しの良い場所が適しています。
半日陰の場所でも育ちますが、花数が少なくなってしまいます。
夏越し
高温多湿の環境は、少し苦手です。温暖な地域では、梅雨に入る前に、株全体を草丈の3分の1~半分くらいの所で剪定すると良いでしょう。風通しが良くなり、蒸れを防ぐ事が出来ます。
鉢植えで育てている場合には、剪定した後、夏場は雨の当たらない軒下などに移動させましょう。
冬越し
耐寒性は高く、-15℃くらいまでは耐える事が出来ますので、霜に当たっても大丈夫です。寒冷な地域以外では、常緑で冬越しします。
冬場は、水やりを控えめにしておきましょう。
増やし方
挿し木と株分けで増やす事が出来ます。
枝が地面に付いている場所から根が出ますので、切り離して掘り上げ、増やす事も出来ます。
また、根張りが浅いですので、株を持ち上げてハサミで切り取り移植することもできます。


容易に増やせますので、子株を移植するのはおすすめです!

古株になると、木質化(木のようになる)するのだっぴ―!それに、密生すると4~5年で枯れてしまう事があるので、挿し木や株分けで株を更新すると良いのだっぴー!
挿し木
適期は、春か秋です。
①ポットに、挿し木用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②しっかりとした枝を5cm程度切り取り、下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分位にカットして挿し穂を作ります。枝先もカット(摘芯)しておきましょう。
③葉を取り除いた下の節が、土の中に隠れるようにポットの土に挿します。
④優しい水流で水やりします。
*発根するまでは、明るい日陰で土を乾かさないように管理しましょう。
株分け
適期は、春か秋です。
株分けをする3日くらい前から、水やりを控えておきましょう。
①株を掘り上げるか又は植木鉢から取り出し、土を落とします。
②根鉢をハサミで切り、手で株を割ります。

あまり小さく分けると、株の再生に時間がかかってしまいます。ざっくりと大きめに分けると良いですよ!
③それぞれの株を植え付けます。
植え付け
適期は、春(3~5月)か秋(9~10月)です。

横に這うように広がるのだっぴー!、どちらかというと地植えにする方が育てやすいのだっぴー!
地植えの場合
①植え付ける2週間くらい前に、植え付ける場所の土に苦土石灰を混ぜて良く耕しておきます。堆肥や腐葉土も一緒に混ぜておきましょう。

酸性の土は苦手なのだっぴ―
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。元肥の緩効性肥料をごく少量混ぜておきましょう。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。

ポット苗を植え付けた後、すぐに切り戻しをしておくと、枝数が増えてたくさんのお花を咲かせてくれますよ!
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。鉢底石は、まとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料をごく少量入れておきましょう。
土は、水はけの良いものが適しています。市販の草花用培養土かハーブの土、赤玉土7:腐葉土3で配合した土に、軽石小粒や川砂などを混ぜても良いです。

古い土を使う場合は、苦土石灰を混ぜて中和しておくと良いですね。
③土の上にポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
同じ場所で株が密集すると、4~5年で枯れてしまう事があります。株分けを兼ねて、植え替えましょう。
鉢植えの場合も、根詰まりするようなら一回り大きな鉢に植え替えるか又は、株分けして同じ鉢に植え替えましょう。
水やり
乾燥気味を好みますので、水のやり過ぎには気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付いた後は、水やりの必要はほとんどありません。何日も雨が降らず乾燥が続く場合には、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
冬場はほとんど生長しませんので、水やりは控えめにしましょう。
肥料
痩せ地でも育つくらいですので、肥料はあまり必要としません。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料をごく少量施します。
地植えの場合・・・植え付けた後は、ほとんど肥料を施さなくても大丈夫です。
鉢植えの場合・・・植え付けた後は、春と秋に緩効性肥料をごく少量施しましょう。
病害虫
病害虫の被害は、ほとんどありません。

丈夫で助かるのだっぴ―!
必要な作業
切り戻し
梅雨の前に、株全体を枝の長さの3分の1~半分くらいの所で刈り込みましょう。蒸れを防いで夏越ししやすくなります。また、込み合っている部分は枝を間引くようにします。木質化した部分も切り取っておきましょう。
冬の前にも切り戻しをしておくと、春に新芽が出そろいます。

切り戻しせずに放任にしていても育ちますが、切り戻しをする方が株がリフレッシュして元気に育ちますのでおすすめです!
まとめ
タイム ロンギカウリスは、とても可愛らしいピンク色のお花を株一面に咲かせてくれます。あまり手間がかからずに育てられますし、どんどん広がりますので、我が家の庭ではグランドカバーとして利用しています。爽やかな香りがするところも素敵です。とても育てやすく、初心者の方でも大丈夫ですのでおすすめです!ぜひ、育ててみて下さいね。
タイム ロンギカウリスの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通し、水はけの良い場所で
- 水やりと肥料は控えめで
- 適宜切り戻しを行って


あなたのお庭やベランダに、たくさんのタイム ロンギカウリスのお花が咲きます様に。


ピンクのかわいいお花が、たくさん咲くのが楽しみだなっぴー!
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