かわいらしい白いお花を、たくさん咲かせてくれるマトリカリア。
お花は、マーガレットやカモミールと似ています。
今回の記事では、マトリカリアの育て方、植え付けや種まき、挿し芽、お手入れの仕方などについてご紹介します。
マトリカリアはどんな花でしょう?
マーガレットやカモミールに似た、白いお花をたくさん咲かせてくれます。原産地は南東ヨーロッパで、和名は「ナツシロギク」や「イヌカミツレ」です。

ナチュラルな雰囲気のお花は、地植えで育てても、鉢植えで育てても、他の草花と組み合わせても素敵な景色になります。
花色は白や黄色などで、咲き方は、一重咲きや八重咲き、アネモネ咲きやポンポン咲きなどがあります。草丈が高く育つ品種や、矮性種もあります。葉は常緑性です。

可憐で他の草花との相性が良いですので、切り花としても人気があります。
本来は多年草ですが、高温多湿の環境には弱く、夏越しが難しいですので、日本では二年草扱いになります。

初心者でも育てやすいお花なのだっぴー!

花の咲く期間が割と長いですよ!
マトリカリア |
科名 キク科 |
特性 多年草(二年草扱い) |
花期 5~7月 |
草丈 15~100cm程度 |
耐寒性 普通 耐暑性 やや弱 |
マトリカリアの育て方は?
適した場所
日当たりと風通し、水はけの良い場所が適しています。
土は、水はけが良く、肥よくなものを好みます。
夏越し
耐暑性は弱いですので、夏越しは難しいです。
花後に株元で切り戻して、風通しの良い半日陰などに移動させ、水やりを控えめに育てると、夏越し出来る場合もあります。
冬越し
北風と霜が避けられる場所で育てましょう。耐寒性はありますが、霜には当てないようにマルチングなどで防寒対策をします。鉢植えの場合は、軒下や室内に取り込むようにします。
地植えにしている場合には、鉢に植え替えて、軒下に移動させても良いでしょう。
増やし方
種まきと挿し芽で増やす事が出来ます。
種まき
適期は、秋(9~10月頃)です。
トレーやポット等にまくか、直まきにすることも出来ます。
①底に穴の空いたトレーなどに、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。
②土の上に、まばらに散らばるように種をまいて、種が見えるくらいごく薄く、土をかぶせます。

光好性(光に当たることで発芽する)の種なのだっぴー!
③優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、明るい日陰で土を乾かさないように管理します。
*苗の状態で冬越しさせます。冬の間は、霜の当たらない軒下や室内などで管理し、春になったら植木鉢や花壇に定植します。
*花壇に直まきにした場合には、冬の間は霜に当たらないように、マルチングなど防寒対策をしておきましょう。
挿し芽
適期は、6~7月頃です。夏越し出来た場合には、9~10月頃でも大丈夫です。
①ポットに、挿し芽用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。
②しっかりとした新芽の先を、5cm程度切り取ります。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は、半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。

私は、挿し穂の先もカットしますよ。
④葉を取り除いた下の節が、土の中に隠れるようにポットに挿します。
⑤優しい水流で水やりします。
*発根するまでは、明るい日陰で管理します。
植え付け
適期は、春(3~4月頃)か秋(10~11月頃)です。
苗を購入して、植え付けることも出来ます。
地植えの場合
①植え付けの2週間くらい前に、植え付ける場所の土に、苦土石灰を混ぜて良く耕しておきます。堆肥や腐葉土も混ぜておきましょう。

酸性の土を嫌がる性質なのだっぴー!
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。緩効性肥料を施しておきましょう。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*矮性種以外の品種は、草丈が高くなります。株と株の間は、30㎝程度あけておきましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を入れます。

鉢底石はまとめてネットに入れておくと、植え替えの時などに扱いやすいですよ。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。
③ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。
鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るようにウオータースペースをあけておきましょう。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
適期は、春(3~4月頃)です。
鉢植えの場合は、2年に一度位のペースで植え替えましょう。
一回り大きな鉢に植え替えるか、根を切り詰めて同じ鉢に植え替えるかしましょう。
水やり
乾燥には強いのですが、過湿には弱いですので、水のやりすぎには気をつけましょう。
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、特に水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らず乾燥が続くような場合には、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
地植えの場合・・・その後は、春(3~5月頃)と秋(10~11月頃)に、緩効性肥料を定期的に施します。
鉢植えの場合・・・その後は、2~5月頃に薄めた液肥を、秋(10~11月頃)に緩効性肥料を施します。

病害虫
アブラムシ
新芽や蕾に付くことがあります。見つけ次第取り除きましょう。
ハダニ
雨が少なく、乾燥が続くと発生することがあります。葉の裏側に水をスプレーすると予防できます。
必要な作業
花がら(終わった花)摘み
花がらをこまめに取り除いておくと、次々と花が咲きます。また、込み合った所の茎や傷んだ葉などは取り除いておきましょう。風通しが良くなり、病害虫の予防になります。
切り戻し、剪定
花茎が伸び過ぎて来たら、切り戻しましょう。脇芽が伸びてまた花を咲かせてくれます。草丈も、程よくまとまります。
花後には、株元の所でバッサリと剪定して夏越しさせます。
支柱立て
草丈が1m程度の高さになる品種を育てている場合には、支柱を立てておきましょう。矮性種では、支柱の必要はありません。
種取り
花が終わったら、花がらをそのままにしておきます。茶色く枯れてきたら収穫できます。花がらにお茶のパックをかぶせて、ホッチキスで止めておいても良いです。
まとめ
マトリカリアは、とても可愛らしいお花をたくさん咲かせてくれます。お手入れもわりと容易で、育てやすいお花です。私は、矮性種のマトリカリアを、寄せ植えで育てる事が多いです。パンジーやビオラなどとの相性が良いですので、とても気に入っています。なかなか夏越しが難しいのですが、ぜひチャレンジしてみて下さい。とてもかわいいので、おすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
- 日当たりと風通し、水はけの良い場所で
- 水のやり過ぎに、気を付けて
- 適宜切り戻しを行って


あなたのお庭やベランダに、たくさんのマトリカリアのお花が咲きます様に。


かわいいお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!
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