とても繊細で可憐なお花を咲かせてくれる、ヤマアジサイ シチダンカ(七段花)。
神戸、六甲山の特産種です。
今回の記事では、シチダンカの育て方、植え付けや増やし方、剪定の仕方などについてご紹介します。
シチダンカ(七段花)はどんな花でしょう?
日本が原産のヤマアジサイの品種で、やや湿り気のある林や沢などで生育しています。
シーボルトによって六甲山で発見され、「日本植物誌」に載せられていました。ですが、その後は実際に見かけられることがなかったですので、幻のアジサイと言われていました。1959年になって、130年ぶりに再発見されました。

額咲きの額は八重咲きで、七段重なるように咲くお花という意味で「七段花(シチダンカ)」と名付けられました。一つ一つの額片が尖っていて綺麗に重なり、星型に見えます。楚々とした雰囲気で、透明感があり、とても素敵です。
花色は淡いブルーが多いですが、アジサイは土壌の状態で花色が変化しますので、栽培環境によっては薄い紫色で咲くこともあります。咲き進むにつれて微妙に花色が変化します。

土壌が酸性に傾くとブルー系に、アルカリ性に傾くとピンク系に花色が変化するのだっぴー。

ヤマアジサイですので、西洋アジサイに比べると、枝も細く株も小さめです。葉は細くて、つやがないですので、控えめな雰囲気です。
ナチュラルな雰囲気ですので、周りの草花とも良くなじみます。見た目は繊細でか細い感じがしますが、割と丈夫で育てやすいですので、初心者の方でも大丈夫です。

我が家では、半日陰の地植えで育てています。何年も育てていますが、草丈はあまり大きくなりません(30cm程度)。ですが、毎年5月中旬位から、かわいいお花を咲かせてくれています。
| シチダンカ(七段花) |
| 科名 ユキノシタ科 |
| 特性 落葉低木 |
| 花期 5月中旬~7月頃 |
| 草丈 30~1.5m前後 |
| 耐寒性 普通 耐暑性 普通 |
シチダンカ(七段花)の育て方は?
適した場所
明るい半日陰の、風通しの良い場所が適しています。
土は、肥沃でやや湿り気のあるものが良いです。
日当たりが良すぎる場所(直射日光の当たるような場所)では、葉焼け(葉の色が焼けたように変色)を起こしますので、木漏れ日の当たる様な明るい場所が適しています。

日陰でも育つのだけど、花付きが悪くなってしまうのだっぴー!一日に数時間は日の当たる場所が良いのだっぴー。
夏越し
強い日差しと乾燥には弱いです。
鉢植えで育てている場合には、真夏は半日陰になる場所に移動させましょう。
地植えで育てている場合には、腐葉土や藁、バークチップなどで、株元をマルチングしておきましょう。地温が上がるのを防ぎ、乾燥の防止にもなります。
冬越し
葉が落ちた状態で冬越しします。
冬に北風が強く当たるような場所は避け、凍結しないように気を付けましょう。花芽が傷んだり、枝が枯れたりすることがあります。
増やし方
挿し木で増やすことが出来ます。
挿し木
適期は6月頃です。

挿し木で増やすのが割と容易ですので、ぜひチャレンジして下さいね。
①ポットに、挿し木用の土か赤玉土小粒を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②お花の付いていない、しっかりとした枝を切り取ります。枝先を軽くカットしたら、2~3節ずつに切り分けます。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿し穂をさします。
④優しい水流でたっぷりと水やりします。
*発根するまでは土を乾かさないように、明るい日陰で管理します。ポットの土に根が十分に回ったら、花壇や植木鉢に定植します。
植え付け
適期は、3~4月頃です。温暖な地域では、秋(9~10月頃)でも大丈夫です。

地植えの方が良く育ちますが、鉢植えでも大丈夫ですよ。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。根鉢を少し崩して、高さを調整しても大丈夫です。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④優しい水流でたっぷりと水やりします。
鉢植えの場合

素焼きの植木鉢は乾燥しやすいのだっぴー。1~2回り程度大きな、プラスチック製の植木鉢に植える方が良いのだっぴー。
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。
土は、水はけと水持ちの良いものが適しています。乾きやすい土は避けましょう。市販の草花用培養土を使うか、赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。
③ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。根鉢を少し崩して調整しても大丈夫です。
苗を植えた時の土の表面が、鉢の縁から1.5cm位下になるように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
⑤鉢底から流れるくらい、優しい水流でたっぷりと水やりします。
植え替え
地植えの場合・・・植え替えの必要はありません。
鉢植えの場合・・・2~3年に一度程度、お花が終わった7月頃に植え替えましょう。
水やり
適度に湿り気のある土を好みますので、水切れさせないように気を付けましょう。
地植えの場合・・・植え付けた年は、まだしっかりと根が張っていませんので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。しっかりと根付いた後でも、何日も雨が降らず乾燥が続く場合にはたっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
特に夏場は乾燥しやすいですので、様子を見ながら一日2回、朝と夕方に水やりをしましょう。

我が家では地植えにしていますが、真夏にしんなりと葉が垂れ下がっている事があります。その場合は、夕方にも水やりしていますよ。

乾燥すると、生育が悪くなって枯れてしまうこともあるのだっぴー。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。
その後の追肥は、花後にお礼肥として化成肥料を施しましょう。
また、2月頃に寒肥として、緩効性肥料を施しましょう。

花後は、秋までの短い期間に新芽を育てるために、すぐ効くものが良いのだっぴ―。
2月頃の寒肥は、春にグングン成長してもらうための肥料なので、ゆっくり長く効くものが良いのだっぴー。
緩効性肥料については、こちらの記事を参考にして下さい↓

病害虫
うどん粉病
葉や茎に、粉をまぶしたような白いカビが広がります。初期であれば、薄めた酢を散布したり、風通しの良い涼しい場所に移動させたりしましょう。
炭疽病
花や葉が褐色に変化する病気です。病気を見つけたら、患部をすぐに取り除きましょう。風通しの良い場所で育てて予防しましょう。
アブラムシ
新芽や蕾に付くことがあります。病気を媒介することもありますので、見つけ次第、手で取り除きましょう。
ハダニ
葉の裏側に寄生して汁を吸い、葉がかすりのようになってしまいます。葉の裏側に水をスプレーすると予防できます。
ナチュラル成分のスプレーです↓
必要な作業
剪定と製枝
花後の剪定・・・咲いているお花が色褪せて来たら、花のすぐ下の節でカットしましょう。7月末までには、済ませましょう。剪定のタイミングが遅くなると、花芽が付かなくなります。

剪定した後で成長した部分に、翌年に咲く花芽が付く(10月頃)のだっぴー。
株全体を小さくしたい場合は、地際から20cmくらいの位置でカットします。芽の位置を確認して、芽の上で切るようにしましょう。翌年はお花が咲きませんが、その次の年からはまた、お花を咲かせてくれます。
春先の製枝・・・適期は、2~3月頃です。枯れた枝や木質化した枝(木のように固くなった枝)、交差して内側に入り込んで込み入っている枝など、不要な枝を切り落としましょう。

この時期は落葉していますので、枝が良く見えますよ。製枝に最適です。
枝の途中でカットするのではなく、不要な枝を地際で切り落とす、「枝抜き」を行います。

枝抜きすると、株元まで日が当たり、新しい枝が出やすくなるのだっぴー
その他の作業
アジサイは土壌環境によって、花色が変化しますので、咲かせたい色に合わせた肥料などを施しましょう。
ピンクに咲かせたい場合・・・秋と3月頃に石灰を株元に施しましょう。春に芽が動き始めたら、ミョウバンを株元の土に混ぜ込みましょう。
ブルーに咲かせたい場合・・・冬に鹿沼土や酸度未調整のピートモスを、株元の土に混ぜ込みましょう。
まとめ
シチダンカ(七段花)は、とても可憐で楚々としたお花を咲かせてくれます。我が家でも、10年以上前に挿し木の苗を頂いて育て始めました。明るい日陰の場所で育てていますので、少し花付きは少ないのかも知れませんが、元気に毎年お花を咲かせてくれています。とても奥ゆかしい感じで素敵ですし、あまり手間がかからずに育てられますので、ぜひ育ててみてくださいね。おすすめです!
シチダンカ(七段花)の育て方のポイントは、、、
- 適度に陽の当たる場所で
- 夏場に水切れさせないように気を付けて
- 適宜、剪定を行って


あなたのお庭やベランダに、たくさんのシチダンカ(七段花)のお花が咲きますように。


清楚なお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!

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