古くから親しまれ、茶花としても利用されているホトトギス。
まだら模様の入った花びらが特徴です。
今回の記事では、ホトトギスの育て方、植え付けや植え替え、お手入れの仕方などについてご紹介します。
ホトトギスはどんな花でしょう?
日本や台湾、朝鮮半島などに自生している、ユリ科の多年草で、トード・リリーとも呼ばれています。少し湿り気のある、明るい日陰の斜面や岩場などに見られます。

スッと立ち上げた茎の先に、紫色の斑点が入ったお花を数輪、上向きに咲かせてくれます。品種によっては7月頃から咲き始めて、9~10月頃(秋)が見頃になります。
めしべが長く伸びて、ヘリコプターのプロペラのように広がった形をしているのが、とてもユニークです。
花びらには、紫色のまだら模様が入っているのが特徴で、この模様が鳥のホトトギスの胸の模様と似ていることからこの名が付けられました。

伸びた茎は枝分かれせずに、まっすぐに伸びます。弓なりに曲がることもあります。葉は左右対称に付きます。
冬になると地上部が枯れて無くなりますが、また芽吹いてきます。
あまり手間がかからずに育てられますので、初心者の方でも大丈夫です。

たくさんの品種がありますが、日本のホトトギスとタイワンホトトギスを掛け合わせた品種が多く流通しているようです。

花色は、紫や黄、白などがあるのだっぴー。
| ホトトギス |
| 科名 ユリ科 |
| 特性 耐寒性多年草、山野草 |
| 花期 7~10月(品種による) |
| 草丈 30~70cm |
| 耐寒性 強 耐暑性 普通 |
ホトトギスの育て方は?
適した場所
明るい日陰の場所が適しています。
夏越し
真夏の強い日差しは苦手です。また、水切れに弱いですので鉢植えで育てている場合には、真夏は明るい日陰に移動させましょう。
日の当たる場所に地植えで育てている場合には、遮光ネットなどで日差しを遮るようにしましょう。
冬越し
寒さには強いです。冬場は、地上部が枯れてしまいますが、根は生きていますので、春にはまた新芽が出てきます。
冬場は、水やりの回数を少なめにして育てましょう。
増やし方
種まきと挿し芽、株分けで増やすことができます。
種まき
適期は、2~3月頃です。

11~12月頃に種を採っておいて、紙袋などに入れ、冷暗所で保管しておくと良いのだっぴー。
①底に穴の開いたトレーなどに種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②土の上に、まばらに散らばるように種をまきます。種に土をかぶせなくて大丈夫です。手のひらで軽く種を押さえておきます。
③種が流れてしまわないように、ごく優しい水流でたっぷりと水やりします。霧吹きなどを利用しても良いです。
*発芽するまでは、土を乾かさないように、明るい日陰で管理します。本葉が数枚出て来たら、ポットに移植して育てましょう。
挿し芽
適期は、5~6月頃です。
①ポットに挿し木用の土か赤玉土小粒を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②しっかりとした茎を切り取り、先を軽くカットしたら、2~3節ずつに切り分けます。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿し穂をさします。
④優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*発根するまでは土を乾かさないように、明るい日陰で管理します。ポットの土に十分に根が回ってきたら、花壇や植木鉢に定植します。
株分け
適期は、2~3月頃です。
①株を掘り上げるか、又は植木鉢から取り出します。
②土を落とすと自然に分かれますので、分かれたそれぞれの株を植え付けましょう。
植え付け
適期は、2~3月頃です。

新芽が動き出す前に、植え付ける方が良いのだっぴー。
市販の苗を購入する場合には、株元のぐらつきがなく、がっしりとしていて葉が綺麗なものを選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土などを混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も土に混ぜておきましょう。

水はけが良い環境を好みますので、盛り土をして周りより少し高い位置に植え付けても良いですね。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④優しい水流で、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。
土は、水はけの良いものが適しています。市販の草花用培養土か山野草の培養土、赤玉土小粒7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。
③土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。
鉢の縁ぎりぎりまで土を入れるのではなく、苗を植えた時の土の表面が、鉢の縁から1.5cm位下になるように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
⑤鉢底から流れ出るくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
適期は、2~3月頃です。
地植えの場合・・・あまり植え替えの必要はありませんが、株が込み合って来るようであれば(目安は3年に一度程度)株分けを兼ねて植え替えましょう。
鉢植えの場合・・・1~2年に一度程度、株分けをして同じ鉢に植えるか、または一回り大きな植木鉢に新しい土で植え替えましょう。
水やり
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は特に水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らず、乾燥が続く場合にはたっぷりと水やりします。

夏場は特に、水切れしやすいですので気を付けましょう。我が家でも、うっかり水切れさせてしまい、葉の縁が茶色く枯れてきてしまう事があります。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。
その後の追肥は、春と秋(3~10月頃の間)に、株元に有機肥料を施すか又は、規定量より薄めた液肥を週に一回程度、施しましょう。

真夏はお花も弱っているので、肥料を切るのだっぴー。
病害虫
白絹病
株元に白い糸のようなカビが生えて、やがて株が腐ってしまいます。5~9月頃に発生します。菌は土の中で生存しますので、放っておくと毎年発生するようになります。
ナメクジ、毛虫など
柔らかい葉や新芽を食べてしまいます。ナメクジは、鉢の裏側をチェックして見つけ次第取り除きます。夜にパトロールして捕まえても良いです。

我が家では、ツマグロヒョウモンという蝶の幼虫が付くことがあります。幼虫の色は、黒くてオレンジ色の縦線と斑点が入っています。かわいい蝶になるので、捕まえずにそのままにしています(笑)。
天然成分のスプレーです↓
必要な作業
打ち水、葉水
夏の乾燥する時期(7~9月頃)には、朝と夕方に株の周りに打ち水をしましょう。また、霧吹き等で株全体に水をかけ(葉水)ましょう。

水やりするときに、葉に軽くシャワーの水をかけても良いのだっぴー。
支柱立て
草丈が高くなる品種は、倒れてしまわないように、支柱を立てておきましょう。
まとめ
ホトトギスは、とても奥ゆかしい色合いのお花をたくさん咲かせてくれます。我が家では、近所の方に頂いたものを育てています。もうかれこれ20年くらい前(?)になりますが、毎年、秋になるとたくさんのお花を咲かせてくれています。お花の色は控えめで、目立つお花ではないのですが、日本らしい風情のあるお花です。ぜひ育ててみて下さいね。
- 明るい日陰の場所で
- 夏場の強い日差しと、水切れに注意して
- 夏場には、葉水をかけて


あなたのお庭やベランダに、素敵なホトトギスのお花が咲きますように。


たくさんのお花が咲くのが、楽しみだなっぴー!

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