早春から次々と、白く清楚な花を咲かせてくれる、イングリッシュデージー。
花の咲く期間が長く、とても丈夫で育てやすいお花です。
今回の記事では、イングリッシュデージーの種まきや植え付け、お手入れの仕方などについてご紹介します。
イングリッシュデージーはどんな花でしょう?
イングリッシュデージーは、ヨーロッパに自生する原種のデージーです。早春から初夏までの長い期間、咲き続けてくれます。

花径(花の大きさ)は2cm程度です。花びらは細長く、一重咲きです。株元から花茎が立ち上がり、花を咲かせてくれます。花茎を次々に立ち上げてくれますので、最盛期には、株一面が花で覆われたようになります。
花の色は白色ですが、立ち上がってきた蕾や咲き始めの花に、薄い赤紫色が混ざっている事があります。日中に日が当たると花が開き、曇りの日や夜間などは花が閉じています。
寒冷な地域では、多年草として常緑で冬を超しますが、それ以外の暖かい地域では一年草扱いとなります。
丈夫で育てやすく、寒冷な地域では、こぼれ種でよく増え、放任しておいても毎年花を咲かせるほどです。

白花は、他の花々とよく調和しますので、花壇の縁取りや寄せ植えなどに使うとかわいいです。また、地下茎を伸ばして、一株から新芽が出て横へと広がって行きますので、グラウンドカバーとして利用することも出来ます。
別名は、「ローンデージー」、和名では「ヒナギク」とも呼ばれています。

我が家は温暖な地域なのですが、割と毎年夏越しをしてくれます。また、こぼれ種で増えて、毎年庭の色々な場所で、お花を咲かせてくれていますよ。

丈夫でとても愛らしいお花なのだっぴ―!
イングリッシュデージー | |
科名 キク科 | |
特性 多年草(暖地では一年草扱い) | |
花期 3~5月頃 | |
草丈 10~20cm | |
耐寒性 強 耐暑性 弱 |
イングリッシュデージーの育て方は?
適した場所
日当たりと風通しの良い場所が適していますが、半日陰の場所でも大丈夫です。
乾燥には少し弱いですので、やや湿り気のある場所が良いです。

我が家では、半日陰の場所に種が飛んで、どんどん広がっていますよ!温暖な地域で地植えにする場合には、半日陰の場所の方が夏越し出来ることが多いようです。

夏越し
高温多湿には弱いですので、暖地では、梅雨の頃には、ほぼ枯れてしまいます。
鉢植えの場合・・・夏の間は風通しの良い涼しい場所に、植木鉢を移動させましょう。

温暖な地域でも、涼しい場所で夏越し出来る事があるのだっぴー
冬越し
葉が常緑の状態で、冬越しします。
増やし方
種まきで増やすことが出来ます。苗はあまり流通しません。

種まきは、発芽が良くて容易なのでおすすめなのだっぴ―!
適期は9月~10月頃です。寒冷な地域では、8月中旬~9月中旬が適しています。
①底に穴の空いたトレーなどに、種まき用の土を入れて水でしめらせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②土の上に種をまばらに散らばるように、ばらまきします。種が隠れる程度に、薄く土をかぶせます(覆土)。

軽い種なのだっぴー。風で飛ばされないように、気を付けるのだっぴー。
⓷土の表面を手のひらで軽く押さえたら、やさしい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないように管理します。
*発芽したら、込み合っているところを間引きながら育てましょう。
*本葉が2枚くらい出てきたら、ポットに植え替えましょう。
植え付け
適期は、11月~3月頃です。
地植えの場合
①酸性土壌を嫌がりますので、植え付ける場所の土に、植え付けの2週間くらい前に苦土石灰などを混ぜて、中和しておきましょう。堆肥や腐葉土も一緒に混ぜて、よく耕しておきます。
②植え付ける場所の土に、植え穴を掘ります。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
⓷植え穴にポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤たっぷりと水やりします。
*いくつか苗を植える場合は、株間を15~20cm程度あけましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。鉢底石は、まとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は、市販の草花用の培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土で大丈夫です。
⓷土の上にポットから取り出した苗を置き、高さを調整します。
植木鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るように、ウオータースペースをあけておきましょう。
④周りにも隙間なく土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
*いくつか植える場合は、株と株の間は、15~20cm位あけるようにしましょう。
植え替え
多年草として育てる場合には、
地植えの場合・・・植え替えの必要はありません。
鉢植えの場合・・・春か秋に、一回り大きな植木鉢に植え替えましょう。
水やり
乾燥が苦手ですので、土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりしましょう。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
花が咲いている期間は、規定量より薄めた液肥を2週間に一度程度施しましょう。次々と花を咲かせてくれます。
病害虫
アブラムシ
気温が上がると、花芽や茎に付くことがあります。見つけ次第、手で取り除いたり、薄めた牛乳をスプレーしたりして駆除しましょう。
ヨトウムシ
幼虫が大量に葉を食べます。大きなフンが落ちていたら疑いましょう。株元の土を少し掘り返すと出てくる時があります。または、夜にパトロールして捕まえます。

家のイングリッシュデージーも、アブラムシやヨトウムシの被害があります。見つけたらすぐに、捕まえていますよ。
必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
咲き終わった花は、花茎ごと株元からこまめに摘み取っておきましょう。また、次々と花芽が上がってきます。
採種
種を採る場合は、花がらは摘まずそのままにしておきます。茶色く枯れて来たら収穫し、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきます。
その他
枯れた葉や傷んだ葉などは、こまめに摘み取りましょう。風通しが良くなり、害虫の予防になります。
まとめ
イングリッシュデージーは、とてもナチュラルな雰囲気のお花を可愛らしく咲かせてくれます。わが家でも、夏越ししたり、こぼれ種から芽を出してくれたりして、もう10年以上も必ず庭のどこかで咲いてくれています。スコップですくって、咲いて欲しい場所に移植することも出来ます。丈夫で育てやすく、ほとんど放っておいても元気に育ちますので、初心者の方でも大丈夫です。種まきからでも育てやすく、一度種をまいて育てると、環境が合えばこぼれ種から毎年お花を咲かせてくれます。初心者の方でも大丈夫です。おすすめのお花ですので、ぜひ育ててみて下さいね!
イングリッシュデージーの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しの良い場所で
- やや湿り気のある環境で
- こまめに花がら摘みをして


あなたのお庭やベランダに、たくさんのイングリッシュデージーのお花が咲きます様に。


たくさんのお花が咲くのが、楽しみだなっぴー!
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