花色が豊富で、薄い光沢のある花びらが魅力的なコデチア。
花びらが大きく、まとまって咲きますのでボリューム感があります。
今回の記事では、コデチアの種まきや植え付け、育て方などについてご紹介します。

種取りと種まきを繰り返して、もう何年間も我が家の春の庭の常連になっていますよ!

和名は「イロマツヨイグサ(色待宵草)」だっぴ―
育てやすいので、おすすめなのだっぴー!
コデチアは、どんな花でしょう?
原産地は、北アメリカ西岸地域です。
草丈が高くなる品種(高性)や低い品種(矮性)、花が大きい品種や八重咲きの品種などもあります。

光沢のある大きめのお花を、分枝した茎の先端にいくつもまとまって上向きに咲かせてくれます。咲いている姿は、とてもボリュームがあり華やかです。
花には透明感がありますので、まとまって咲いても重たい印象にはならず、上品な姿です。

和風の庭でも、洋風の庭でも、どちらに植えても素敵な景色を作ることが出来ます。他の草花の中でもパッと目をひき、存在感があります。
種とりや種まきも容易で、あまり手間がかからずに育てられますので、初心者の方にもおすすめです。

切り花にして室内に飾っても、蕾が次々と開きますので、長くお花を楽しむ事が出来ます。

わが家では、ピンク色のお花だけを育てているのですが、他には赤、オレンジ、紫、白などがあります。

たくさんの花色のコデチアを、一緒に咲かせても豪華で素敵なのだっぴ―
コデチア(イロマツヨイグサ) | |
科名 アカバナ科 | |
特性 一年草 | |
花期 5~6月 | |
草丈 15~90cm | |
耐寒性 強 耐暑性 弱 |
コデチアの育て方は?
適した場所
日当たりと風通し、水はけの良い環境が適しています。
酸性土壌を嫌いますので、苦土石灰を撒いて土を良く耕し、中和しておきます。
雨で花びらが傷みやすいです。梅雨時期などに開花が重なった時には、鉢植えで育てている場合には、軒下などに移動させるとよいでしょう。
冬越し
寒さには強いです。
苗の植え付けが遅くなって、冬までにしっかりと根が張っていない状態の時には、霜柱で小苗が持ち上げれてしまうことがあります。強い寒さや霜には当てないように、寒冷紗などで覆っておく方が無難です。
増やし方
種まきで増やすことができます。

種から育てるのは割と容易ですので、ぜひチャレンジしてみて下さいね。
種まき
温暖な地域・・・秋まき(9月中旬~10月上旬頃)にします。
寒冷な地域・・・室内で春蒔き(3月中旬~4月中旬頃)にします。発芽温度は、15~20℃ですので、春まきにした場合には、屋内の明るい窓辺などで栽培するようにしましょう。
トレーにまく場合
①底に穴のあいたトレー等に種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。ポットにまく場合は、草花用の培養土を入れて、その上に、種まき用の土を1.5cmくらい入れて、水で湿らせておきます。どちらの場合も、土は新しいものを使いましょう。

種まきは、肥料分の入っていない土にまくのが良いのだっぴー!市販の草花用培養土には肥料が入っている事が多いので、上に肥料の入っていない土をかぶせて、2層にしてから種まきすると確実なのだっぴ―!
②トレーにまく場合は、種がまばらに散らばるように、土にバラまきにします。
ポットの場合は、指の先を土に挿して3~4カ所穴を開け、一つの穴に3~4粒ずつ種を入れます。
⓷種が軽く隠れるくらいに、薄く土をかぶせ(覆土)たら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⓷やさしい水流で水やりします。
*発芽するまで、土を乾かさないように管理します。
*発芽したら日光に当てて、少し乾燥気味に育てます。
*直根性で移植を嫌います。トレーにバラまきした場合は、苗が小さいうちにポットに移植しましょう。
*ポットにまいた場合は、適宜間引きながら育てましょう。

直まきの場合
①種まきの2週間くらい前に、種をまく場所の土に苦土石灰を混ぜてよく耕し、土を中和しておきます。堆肥や腐葉土も一緒に混ぜておきましょう。
②土の表面を平らにし、種がまばらに散らばるようにバラまきします。
⓷種の上に土を薄くかぶせて、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないように管理します。
*本葉が出てきたら、適宜間引きながら育てます。最終的には、株と株の間を、草丈の高くなる高生種なら20㎝程度、草丈の低い矮性種なら15cm程度になるようにします。
植え付け
適期は、秋(9~10月)か春(3~4月)です。春に市販の苗を購入して、植え付けることもできます。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、植え付けの2週間くらい前に苦土石灰を混ぜてよく耕しておきます。堆肥や腐葉土も一緒に混ぜておきましょう。元肥の緩効性肥料を、少量施しておきます。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。移植を嫌いますので根を触らないようにしましょう。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*過湿を嫌がりますので、周りより高く土を盛り上げて(10cm程度)植え付けると良いです。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cmくらいの高さまで敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を少量施しておきましょう。
土は市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3の配合土でも大丈夫です。軽石小粒や川砂などを混ぜてさらに水はけを良くしてもいいです。
⓷ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。根を触らないようにしましょう。

鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、苗を植えた時の土の表面が、鉢の縁から1.5cm位下になるように、ウォータースペースをあけておきます。
④鉢を揺すったり、土を指で押したりしながら、周りにも隙間のないように土を入れます。
⑤土の表面を手のひらで軽く押さえたら、鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
水やり
過湿を嫌がりますので、水のやりすぎには気を付けましょう。
地植えの場合も鉢植えの場合も、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
肥料は控え目に施しましょう。施しすぎると株がひょろひょろと軟弱に育ち、倒れやすくなってしまいます。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を少量混ぜておきます。
地植えの場合・・・その後の追肥は、ほとんどしなくて大丈夫です。
鉢植えの場合・・・生育中は規定量よりさらに薄めた液肥を、2週間に1度程度、様子を見ながら施しましょう。
病害虫
うどんこ病・・・高温で風通しが悪いとかかりやすいです。葉や茎などに、白い粉のようなものが広がります。初期段階であれば、薄めた酢をスプレーしたり、患部を取り除いたりします。広がってしまったら、薬剤を散布しましょう。

わが家のコデチアも、うどん粉病が発生する時がありますよ。
立ち枯れ病・・・急に株全体が黒っぽくなり、枯れてしまいます。一部であれば、見つけ次第、傷んだ部分を取り除き、薬剤を散布します。広がる場合は、残念ですが抜き取って処分します。
アブラムシ・・・春から秋にかけて発生します。見つけ次第、手で取り除きましょう。ひどい場合は、薬剤を散布します。
オーガニック栽培に使える薬剤です↓
必要な作業
摘心(枝先を摘む)
植え付けた後に、2週間程度経ったら、摘心(枝先を摘む)しましょう。枝分かれして、お花をたくさん咲かせてくれます。
花がら(咲き終わった花)摘み
花がらはこまめに摘み取りましょう。
茎の上の方でまとまって咲き、花後すぐに種を作り始めますので、上の方の全てのお花が咲き終わったら、上から1~2節(節:葉が出ている場所)の所で、茎ごと切り取ると良いです。
種採り
種を採る場合は、膨らんだ子房の部分を切らずにそのままにしておきます。茶色く枯れてきたら収穫し、紙袋などに入れて、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきましょう。
支柱立て
茎が柔らかくて倒れやすいですので、草丈が高くなる品種は、適宜支柱で支えましょう。
まとめ
コデチャは、光沢がある大きめの花びらがとても豪華に見えるお花です。まとまって花を咲かせてくれて、春の庭を華やかに彩ってくれます。我が家の春の庭にも、毎年欠かせないお花です。種を採って育てるのも容易ですので、ぜひ種まきにも挑戦して頂きたいです。おすすめのお花ですので、ぜひお気に入りを見つけて、育てて下さいね!
コデチアの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通し、水はけの良い環境で
- 植え付ける時には、苦土石灰で土を中和して
- 乾燥気味で、肥料は控えめで


あなたのお庭やベランダに、たくさんのコデチアの花が咲きます様に。


素敵に咲くのが楽しみだなっぴー!

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