風にそよそよと揺れる姿がとても可憐なリナム(フラックス)。
開花期には、楚々としたかわいいお花を次々と咲かせてくれます。
今回の記事では、一年草タイプのリナム(フラックス)の種まきや植え付け、お手入れの仕方などについてご紹介します。
リナム(フラックス)は、どんな花でしょう?
原産地は北半球の温帯や亜熱帯です。一年草と多年草を合わせると多くの園芸品種が流通しています。

春から初夏まで、細い茎をスッと立ち上げて、花径2cmくらいの澄んだ色の上品なお花を次々と咲かせてくれます。花色は、紫や青、白などがあります。
開花期にはたくさんの花が次々と咲きますが、一つ一つの花は、一日でしぼんでしまいます(一日花)。
葉や茎は細くて繊細な感じなのですが、わりと丈夫ですので、手間があまりかからずに育てる事が出来ます。

風に揺られて咲く姿はとても風情があり、和風の庭でも洋風の庭でもどちらでも似合います。一つ一つの株が繊細ですので、ある程度まとめて植えた方が、ボリュームが出て豪華になります。
人参やジャガイモなどの間に植えると、緑肥として土壌改良の効果もあります。
種取りや種まきが割と容易ですので、毎年咲かせることが出来ます。

リナムの茎を、布にしたものが「リネン」ですよ。
亜麻色という呼び名は、リナムからできる繊維の色に由来しているそうです。

種を絞った油は、「亜麻仁油」なのだっぴ―!
毎朝スプーン一杯分くらいを飲むと、体に良いみたいだっぴー
リナム(フラックス) | ||||
科名 アマ科 | ||||
特性 一年草 | ||||
花期 4月~7月 | ||||
草丈 50㎝~70cm | ||||
耐寒性 強 耐暑性 弱 |
*多年草のリナム(フラックス)もありますが、今回の記事では、一年草のリナム(フラックス)についてご紹介しています。
リナム(フラックス)の育て方は?
適した場所
よく陽が当たる場所で育てます。日当たりが悪いと、花が少なくなってしまいます。
過湿には弱いですので、風通しが良い場所で、水はけの良い土に植えて育てましょう。
夏越し
一年草ですので、花が終わったら枯れてしまいます。
冬越し
寒さには強いですので、霜に当てなければ戸外で冬越しが出来ます。
増やし方
種まきで、簡単に増やすことが出来ます。

我が家の庭でも、毎年種をまいて育てていますよ!
種まき
適期は、温暖な地方では秋まき9月下旬~10月頃、寒冷な地方では、春まき3月下旬~4月頃です。
種まき用のトレー等にまいても、土を入れたポットにまいても、直まきにしても、どの方法でも大丈夫です。

発芽率が、とてもいいのだっぴー!
種まき用のトレーにまく場合
①底に穴の空いたトレー等に、種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。土は、新しいものを使いましょう。

イチゴや豆腐のパックの底に穴を開けて、種まきトレーとして使ってもいいですね!
②土の上に種を、重ならないようにバラまきにします。発芽率がとても良いですので、種を密に蒔かないようにしましょう。

茶色くて、平べったい大きめの種なのだっぴー!
⓷種の上に土を薄くかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、明るい日陰で土を乾かさないように管理しましょう。


私は毎年、トレー等に種まき用の土を入れて、種まきをして育てていますが、ポットまきや直まきで育てる方が、植え替えの手間が省けて簡単ですね!
*本葉が2~3枚出てきたら、ポットに移植しましょう。
*一つのポットに、5~6株ずつくらい植えて、定植する時は、株をバラバラにせずに、この5~6株をまとめて、花壇や植木鉢に定植します。

ポットにまく場合
①ポットに、市販の草花用培養土か赤玉土7:腐葉土3で配合した土を入れて、水で湿らせておきます。土は、新しいものを使いましょう。
②土の表面に、指先で5~6カ所浅く穴を開けて、リナムの種をそれぞれの穴に入れます。
一つのポットに、5~6粒ずつまきましょう。
⓷種に土をかぶせたら、土の表面を軽く手で押さえます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないように明るい日陰で管理しましょう。
直まきにする場合
①種をまく場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
②土の表面を平らにして、種をバラまきにします。
発芽率がとても良いですので、種を密に蒔かないように、種が重ならないようにしましょう。
⓷種に軽く土をかぶせたら、土の表面を軽く押さえておきます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽したら、適宜間引きながら育てます。茎が細めですので、株と株の間は、最終的に5~6cmくらいでも大丈夫です。
植え付け

移植を嫌いますので、種をまいてポットに植え替えた苗やポットまきした苗は、根が回る前(まだ小さめの苗のうち)に植木鉢や花壇に定植するようにしましょう。
地植えの場合

まとめてたくさんの株を植えた方が、見ばえがするのだっぴー!
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
苗をポットから取り出すときは、できるだけ根を触らないようにしましょう。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を敷きます。鉢底石は、まとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は、水はけの良い土であれば、特に選びません。市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土で大丈夫です。
鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るようにウォータースペースをあけておきます。
③周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押えます。
④鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
一年草ですので、植え替えの必要はありません。
水やり
乾燥気味を好みますので、水のやりすぎに気をつけましょう。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
肥料
痩せ地でもよく育つくらいですので、肥料はそれほど必要としません。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施しておきます。
地植えの場合・・・その後の追肥は、必要ありません。
鉢植えの場合・・・その後の追肥は、開花期間中に規定量よりさらに薄めた液肥を2週間に一度程度、様子を見ながら施しましょう。

肥料が多すぎると、草丈が伸びすぎて倒れてしまう事がありますよ。控えめに施しましょう。
病害虫
特に病害虫の被害はありません。

何年も育てているけど、今まで被害は無かったのだっぴ―!
その他必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
花がらはこまめに摘み取りましょう。また次々と新しいお花を咲かせてくれます。

種を作ろうと子房がすぐに膨らみ始めるので、はやめに摘み取ると良いのだっぴー
採種(種とり)
種をとる場合は、いくつか花がらを摘まずにそのままにしておきます。膨らんだ子房が、茶色く枯れてきたら収穫し、次の種まきの時期まで、紙袋などに入れて冷暗所で保管しておきましょう。

種は、たくさん収穫出来ますよ。毎年、咲かせることが出来るお花ですよ!
まとめ
リナムは、とても透明感のある上品なお花を咲かせてくれます。わが家の春の庭には、毎年欠かせないお花です。か弱く見える見た目と違って、丈夫で育てやすく、病害虫の被害がほとんどないですので、初心者の方にもおすすめのお花です。また種まきからでも簡単に育てることが出来ますので、ぜひ種まきにも挑戦して頂きたいです。おすすめのお花ですので、ぜひ育てて下さいね!
リナムの育て方のポイントは、、、
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 乾燥気味に育てて
- 植え付けの時、根をさわらないようにして
- 開花期は、こまめに花がらを摘み取って


あなたのお庭に、素敵なリナム(フラックス)のお花がたくさん咲きます様に。


たくさん咲いてくれるのが、楽しみだなっぴー

【有機種子】亜麻 フラックス グリーンフィールドプロジェクトのタネ

種 リナム ブルードレス 1袋
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