株一面にたくさんの小花を、もこもことかわいらしく咲かせてくれるスイートアリッサム。
他の草花との相性も良く、寄せ植え材料としても人気のあるお花です。
今回の記事では、スイートアリッサムの種まきの方法や植え付け方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
スイートアリッサムはどんなお花でしょう?
スイートアリッサムは、たくさんの小花が集まって、もこもこと株一面にお花を咲かせてくれます。花色は、白、ピンク、赤、紫、オレンジなどがあります。
ニオイナヅナという別名の通り、ほんのりと甘い香りがあります。

草丈は低めで、カーペットの様に横へと広がりますので、花壇では前方や縁取りに利用すると良いです。また寄せ植えに使っても、他の草花との相性がバツグンに良いですので、とても人気があります。

開花期が長く、丈夫ですので、初心者の方でも育てやすいお花です。
原産地は地中海沿岸の地域です。本来は多年草ですが、高温多湿に弱いですので、日本では一年草として扱われています。(最近では、暑さに強い多年草タイプの品種も作出されています。)
一年草のものでも、環境が合えば夏越しさせて多年草の様に育てる事も出来ます。また、こぼれ種で、増える事もあります。
多年草タイプのスイートアリッサムは、株を覆うくらいにたくさんの花を咲かせてくれます。一株でも十分なボリュームがあります。葉に斑が入る品種もあります。
スイートアリッサム |
科名 アブラナ科 |
特性 一年草 |
花期 4~5月、9~10月 |
草丈 10~15cm |
耐寒性 普通 耐暑性 弱 |
スイートアリッサムの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけの良い環境が適しています。
寒い風や強い霜に当たらないように、管理しましょう。株が傷んでしまう事があります。
夏越し
夏前に切り戻して、軒下など涼しい場所に移動させれば、夏越し出来る場合もあります。

我が家でも、2年間くらい連続で夏越ししてくれた事がありますよ!
増やし方
種まきで増やす事ができます。市販の苗を購入して、植え付けることも出来ます。
市販の苗を購入する場合は、ぐらつきがなくしっかりとしていて、葉の色が良いものを選びましょう。
種まき
適期は、秋(9月中旬~10月頃)です。寒冷な地域では、春まき(3~4月頃)にすることも出来ます。
こぼれ種でも増えるくらいですので、種まきをして育てるのは割と容易です。

我が家でも、こぼれ種で芽を出してくれることがありますよ!

ぜひ、種まきにチャレンジして欲しいのだっぴー!
①底に穴の空いたトレーなどに、種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。
②種がまばらに散らばるように、土の上にまきます。
⓷ごく薄く覆土(土をかぶせる)したら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。

とても小さな種なのだっぴー
④種が流れないように、優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土が乾かないように気を付けて、明るい日陰で管理します。
*発芽したら、日当たりの良い場所に移動させて、水やりは控えめにし、間引きながら育てましょう。
*2週間に一度くらい、薄めた液肥を与えながら育てます。移植を嫌がりますので、本葉が2~3枚出てきたら、早めにポットに移植しましょう。
*本葉が5~6枚になったら、花壇やプランターに定植しましょう。
*多年草タイプの場合は、挿し芽で増やす事が出来ます。春(5月頃)か秋(9月頃)に、枝の先を5cm位切って、下の方の葉を落し、ポットに入れた赤玉土か挿し芽用の土に挿しておきます。
植え付け
適期は、春(2月中旬~4月頃)と秋(9月中旬~11月頃)です。
地植えの場合
寒風の当たらない場所を選んで、植え付けましょう。
①酸性の土壌を嫌がりますので、苗を植え付ける2週間くらい前に、植え付ける場所の土に苦土石灰を混ぜてよく耕しておきます。堆肥や腐葉土も、一緒に混ぜておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。直根性で根を触られるのを嫌がりますので、根鉢を崩さないようにしましょう。元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。
⓷苗の周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*いくつか株を植える場合は、株と株の間は15~20cmくらいあけるようにしましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1cmくらいの高さまで敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の高さまで土を入れます。元肥の緩効性肥料も入れておきましょう。
土は市販の草花用培養土か、赤玉土6:腐葉土4で配合した土で大丈夫です。
⓷ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。根鉢を崩さないようにしましょう。
④苗の周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
*いくつか株を植える場合は、株と株の間を15~20cmくらいあけるようにしましょう。
植え替え
直根性で移植を嫌がりますので、植え替えは行わないようにしましょう。
水やり
土が乾いたらたっぷりと水やりします。水やりを控えめに、乾燥気味に育てる方が花付きが良くなります。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
その後は、開花期間中に規定量より薄めた液肥を、2週間に一度程度施します。
多年草タイプは生育が旺盛ですので、肥料が切れないように気を付けましょう。
病害虫
菌核病
カビの一種の菌が発生して腐り、枯れてしまいます。多湿にならないように、風通しをよくして予防しましょう。
アブラムシ
春先に、新芽や蕾に付くことがあります。見つけ次第取り除くか、薄めた牛乳をスプレーしましょう。(膜が張って、アブラムシが窒息します。)
カブラハバチの幼虫
アブラナ科の植物に寄生します。成虫も幼虫も、葉を食害します。殺虫剤を散布する方法が良いです。

地植えにしていたアリッサムに、たくさんの黒い小さな幼虫がついてしまったことがあります。あまりにも多すぎて取り除く事が出来なかったですので、殺虫剤を使いました。今思い出しても、すごい数の幼虫でした!
その他必要な作業
花がら摘み
花序(かじょ)の小花がほぼ咲き終わったら、花序ごとカットしましょう。
脇芽が出ている節(葉が出ている部分)の上で、切り戻しても良いです。
切り戻し
春に草丈が伸びて乱れてきた場合は、株元から3分の2くらいの長さを残して切り戻しましょう。しばらくすると、また元気に花を咲かせてくれます。
その他
枯れた葉などは、こまめに摘みとりましょう。病気の予防になります。
まとめ
スイートアリッサムは、もこもこと咲く花姿がとても可愛らしいです。私も、ほぼ毎年育てています。最近は、寄せ植えの前方に使う事が多いです。乾燥気味が好きなお花なのですが、水が大好きなパンジーが同じ時期に咲きますので、一緒に寄せ植えにする事が多いです。(日当たりと風通しに気をつければ、その組合せでどちらも元気に育ちますよ。)とてもかわいらしく、育てやすいのでおすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
スイートアリッサムの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しのよい場所で
- 植え付けの時に、根鉢を崩さないようにして
- 水やりを控えめに、乾燥気味にして


あなたのお庭やベランダに、たくさんのスイートアリッサムのお花が咲きます様に。


たくさんのお花が咲くのが、楽しみだなっぴー!
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