秋から次の年の初夏まで、長い期間咲き続けてくれるパンジー・ビオラ。
花色が豊富で、毎年新しい品種が作出される、大人気のお花です。
今回の記事では、パンジー・ビオラの植え付けや種まき、お手入れの仕方などについてご紹介します。
パンジー・ビオラはどんな花でしょう?
秋から春までの長い期間、次々とお花を咲かせてくれます。寒さに強く、お花が少なくなる冬の期間にも咲いてくれて、お庭やベランダを可愛らしく彩ってくれます。原産地はヨーロッパです。

花色は、白、ピンク、赤、黄、オレンジ、紫、黒、青、水色、複色などと豊富で、はっきりとした色合いのものや、やわらかい色合いのものなどさまざまにあります。咲き進むと花色が変化するものなどもあります。

花径(花の大きさ)は、10㎝以上のものもあれば、1.5cmくらいの小さなものまで大小さまざまです。以前は花が大きいものをパンジー、花が小さいものをビオラと呼んでいましたが、近年は区別があいまいになっています。

また花びらの形も、昔ながらのスッキリとしたものから豪華なフリルのもの、ウサギのような形のものなどさまざまです。
お手入れの手間がそれほどかかりませんので、初心者の方でも育てやすい人気のお花です。

次々と新しい品種が出回りますよ!毎年、選ぶのが楽しみです!

とても種類が、多いのだなっぴー!どれにしようかと選ぶのに、迷ってしまうのだなっぴー
パンジー、ビオラ |
科名 スミレ科 |
特性 秋まき一年草 |
花期 10月~6月 |
草丈 10~30㎝ |
耐寒性 強 耐暑性 弱 |
パンジー・ビオラの育て方は?
適した場所
日当たりと風通しの良い場所が、適しています。
日当たりが悪いと、徒長(茎が必要以上に間延びした状態)してしまいます。また、花数も少なくなってしまいます。
土は、水はけの良いものが適しています。
増やし方
種まきで増やす事が出来ます。
種まき
適期は、8月中旬~9月頃です。高温(25℃以上)では、極端に発芽しにくくなります。

温暖な地域では、9月になっても暑い日が続きますので、私は9月中旬頃に種まきしています。

無理に早くまかなくても、良いのだっぴ―!寒冷な地域では、早春まきもできるのだっぴー!
①底に穴のあいたトレーなどに、種まき用の土を入れ、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②土の上に、まばらに散らばるように種をまきます。

とても小さな種なのだっぴー!
⓷種の上に、ごく薄く土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④種が流れないように、優しい水流でみずやりします。
*発芽するまでは、明るい日陰で土を乾かさないように管理します。
*本葉が3~4枚出てきたら、ポットに移植します。十分に根が回ってきたら、花壇や植木鉢に定植しましょう。

寒い冬を超した株は丈夫で良く茂りますよ。秋に植え付けるのがおすすめです!
植え付け
適期は、10月下旬~12月中旬頃です。
市販の苗を購入して植え付ける場合には、ぐらつきが無く、ひょろひょろと伸びすぎて(徒長)いないがっしりとしたもの、葉の色が良く、病気や虫が付いていない苗を選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。

水はけを良くするために、軽石小粒や川砂を少し混ぜても良いのだっぴー!
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。
根が回っている場合には、根鉢を軽くほぐしておきましょう。

傷んでいる葉や、株元の葉は取り除いておきましょう。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*株と株の間は、15~20cm程度あけるようにしましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、ネットに入れた鉢底石を、1.5cm位の高さになるように敷きます。

鉢底石をネットに入れて使うと、花が終わった後の処理がラクだっぴー
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1程度まで土を入れます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。
土は、水はけの良い土が適しています。市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土に、軽石小粒や川砂を少し混ぜた土でも大丈夫です。
⓷苗をポットから取り出し、植木鉢に入れた土の上に置いて高さを調整します。

鉢の縁、ギリギリの所まで土を入れるのではなく、鉢の縁から、1.5cm位下に苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。

根が回っている場合は、軽くほぐしておくのだっぴー!株元の葉や、痛んだ葉なども、取り除いておくのだっぴー!
④周りにも隙間なく土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりをします。

私は、市販の苗を植え付けた場合には、すぐに株元から2~3節(節:葉の付いている部分)くらいのところで、茎を切り戻しています。根がしっかりと張って、花数も多く、元気に育ちますのでおすすめです。

せっかく咲いているのに…と思うかも?だっぴー。少しの間、お花は我慢だけれど、大きく元気に育つのだっぴ―!



植え替え
一年草で梅雨の頃には枯れてしまいます。植え替えは行いません。
水やり
地植えの場合・・・植え付けた後、根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。根付いた後は、特に水やりの必要はありませんが、雨が何日も降らず、乾燥が続き、苗がしんなりとしているようであれば、たっぷりと水やりしましょう。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりしましょう。
冬の水やりは、午前中に行いましょう。(夜間に地面が凍結するのを防ぐためです。)
肥料
花の咲く期間が長く、次々と花を咲かせてくれますので、しっかりと肥料を施しましょう。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施しておきます。
植え付け後、一か月くらいは肥料は与えなくても大丈夫です。

冬の間も、生育がゆっくりですので、肥料は施さなくても大丈夫です。
それ以降は、月に一度置き肥をするか、または2週間に1度程度、薄めた液肥を株元に集中して施すようにしましょう。
病害虫
灰色かび病
気温が低く、水が乾きにくい時期に、花や葉に灰色のカビが発生することがあります。水やりは、晴れた日の午前中に行いましょう。また切り戻しをして、風通しを良くして予防しましょう。病気の部分を取り除きますが、被害がひどい場合には、薬剤をまきます。
斑点病
葉に、赤褐色の斑点が出来る病気です。ひどい場合には、葉が落ちてしまいます。見つけたら、病気の部分を取り除いておきましょう。被害がひどい場合には、薬剤をまきます。
アブラムシ
まれに付くことがあります。こまめにチェックして、見つけたら手で取り除くか、薄めた牛乳を吹きかけるとよいでしょう。(膜が張って、アブラムシが窒息します。)ひどい場合には、薬剤をまきます。

わが家では、アブラムシの被害はほとんどないのですが、ナメクジやダンゴムシが花を食べたり、蕾を食べたりすることがあります(涙)
その他必要な作業
切り戻し
暖かくなってくると、茎が伸びてきます。茎が伸び過ぎてきたら、切り戻し(葉を数枚残して茎をカット)をしましょう。切った部分から、また脇芽が伸びて、たくさんの花を咲かせてくれます。
花がら摘み
花がら(咲き終わって、まだ茎についている花)は、茎の付け根から、こまめに摘み取るようにすると、また次々とお花を咲かせてくれます。

花がらが付いたままだと、種を作るので株が弱ってしまうのだっぴー
種取り
種を採る場合には、花がらをそのままにしておきます。

茶色くなると、自然に弾けて飛び散ってしまいますので、私はお茶を入れる不織布の袋をかぶせて、ホッチキスで止めていますよ。
袋の中で、茶色い種が弾けていたら収穫します。次の種まきの時期まで、冷暗所で保管しておきましょう。
*種取りをして育てた場合には、親株と同じものにはならないことがあります。
まとめ
パンジー・ビオラは、花色や品種が豊富で、長い期間お庭やベランダを彩ってくれるお花です。ガーデニング初心者の方からベテランの方まで、誰からも愛されるお花ですね。私も大好きで、我が家の庭には、絶対に欠かせないお花です。毎年種を採って、種からも育てていますし、お花屋さんでお気に入りを見つけて、植え付けもしています。美しく咲いてもらうためには、花がら摘みをこまめにすることは大切ですが、それ以外はあまり手間がかからずかわいいお花を次々と咲かせてくれます。ぜひ、育ててみて下さいね!
パンジー・ビオラの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しのよい場所で
- 肥料を適宜施しながら
- 花がらはこまめに摘んで
- 徒長した(茎が伸びすぎた)ら、切り戻して


あなたのお庭やベランダに、たくさんのパンジー・ビオラのお花が咲きます様に。


かわいいお花が沢山咲くのが、楽しみだなっぴー!!
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