ベル型のかわいいお花をたくさん咲かせてくれる、ペンステモン ミスティカ。
とても丈夫で育てやすく、毎年たくさんのお花を咲かせてくれます。
今回の記事では、ペンステモン ミスティカの植え付けや、増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
ペンステモン ミスティカはどんな花でしょう?
葉の間からスッと花茎を伸ばした先に、優しいラベンダーピンク色のお花を数多く咲かせてくれます。一つ一つのお花は小さなベルのような形をしていて、穂状にまとまって咲きます。茎は細い感じなのですが、支柱を立てなくてもしっかりと自立します。
また、葉がシックな銅葉ですので、お花の咲いていない期間も葉の美しさを楽しむ事が出来ます。葉色は、春から夏の期間は深い緑色ですが、温度が下がってくると茶色っぽい赤色に変化します。葉は良く茂り、年々大きく育ちます。

お花が咲いている時期には、やわらかい色合いのお花とシックな葉とのコントラストを楽しむ事が出来ます。花茎が伸びると草丈が高くなりますので、花壇では後方に植え付ける方が良いです。鉢植えにする場合には、大きめのコンテナやプランターで育てましょう。
欧米でも良く栽培されていますが、和風の庭でも洋風の庭でも、どちらの庭にも自然と馴染みます。

ペンステモンの品種は数多くあり、高温多湿の日本の夏に耐えられず枯れてしまう品種が多いのですが、ミスティカは耐暑性がありますので、とても丈夫で育てやすい品種です。もちろん、耐寒性も強いです。
花持ちも良いですので、切り花としても利用できます。

ペンステモン ミスティカは、適応する環境が幅広いですので育てやすいですよ。
初心者の方でも大丈夫です。

ペンステモンは、日本の夏には向かないものが多いので、品種を選ぶ事が大切なのだっぴー!
ペンステモン ミスティカ |
科名 ゴマノハグサ科 |
特性 耐寒性多年草(宿根草) |
花期 5~7月 |
草丈 50~70㎝ |
耐寒性 強(-10℃) 耐暑性 強 |
ペンステモン ミスティカの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけの良い場所が適しています。半日陰の場所でも大丈夫です。
夏越し
耐暑性は強いのですが、夏の直射日光や西日は嫌がります。
地植えの場合・・・場所を選んで植え付けましょう。
鉢植えの場合・・・風通しの良い涼しい場所に、移動させると良いでしょう。
冬越し
耐寒性は強いです。冬はロゼット(地面近くで葉が広がった状態)で超します。気温が―10℃を下回るくらい極寒冷な地域以外であれば、戸外で冬越し出来ます。
増やし方
種まきと株分け、挿し芽で増やす事が出来ます。

株の寿命が5~6年なのだっぴー。それまでに株を更新しておくと良いのだっぴー。
種まき
適期は、春(4~5月頃)と秋(9~10月頃)です。寒冷な地域では、春まきにする方が良いです。
①底に穴の空いたトレー等に、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②土の上に、まばらに散らばるように種をまきます。
③種に薄く土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないように明るい日陰で管理しましょう。
*本葉が、2~3枚出て来たら、ポットに植え替えます。根が十分にポットの中に回ってきたら、定植しましょう。
挿し芽
①ポットに、挿し木用の土か赤玉土を入れて水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②しっかりとした茎を切り取り、先を少しカットしたら、2~3節ずつに切り分けます。下の方の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして、挿し穂を作ります。
③葉を取り除いた下の方の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿し穂を挿します。
④優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*発根するまでは、土を乾かさないようにして明るい日陰で管理しましょう。
株分け

脇芽が良く育って、子株が増えるのだっぴー。子株を掘り上げて切り離して、株分けしても良いのだっぴー。
株分けを行う2~3日前から、水やりを控えておきましょう。株分けしやすくなります。
①苗を掘り上げるか、または植木鉢から取り出して土を落とします。
②根鉢(根と土が固まった部分)にハサミなどで切り目を入れたら、手で株を割ります。株を割るときに芽などを傷つけない様に気を付けましょう。

あまり細かく分け過ぎると、株の再生に時間がかかってしまいます。元株の大きさにもよりますが、私はざっくりと2~4株位までに分けるようにしています。
③それぞれの株を植え付けます。
植え付け
適期は秋です。

寒くなる前に植え付けて、株を充実させるのだっぴー!
地植えの場合
夏場に、直射日光と西日が当らない場所を選んで植え付けましょう。
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*株と株の間は、30cm程度あけておきましょう。
鉢植えの場合
大きめのコンテナやプランターに植え付けるようにしましょう。
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。鉢底石はまとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は、水はけの良いものが適しています。市販の草花用培養土か山野草向け用土、赤玉土7:腐葉土3で配合した土に、軽石小粒や川砂などを混ぜたものでも大丈夫です。
③土の上に、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。
鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
水やり
過湿を嫌がりますので、水のやり過ぎには気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付いた後は、ほとんど水やりは不要ですが、何日も雨が降らず乾燥が続く場合には、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
植え替え
適期は、秋(11~12月頃)です。 年々株が大きく育ちますので、大株になったら植え替えましょう。
地植えの場合・・・3年に一度程度、株分けを兼ねて植え替えましょう。
鉢植えの場合・・・1年に一度程度、一回り大きな鉢に、株分けを兼ねて植え替えると良いでしょう。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
その後の追肥は、春と秋に緩効性肥料を株元に施すか、生育期に規定量よりさらに薄めた液肥を、月に2~3回施します。
病害虫
アブラムシ
新芽や蕾に付くことがあります。汁を吸いますので生育が悪くなってしまいます。また病気を媒介することもありますので、見つけたら早めに取り除きましょう。
必要な作業
花がら(咲き終わった花)取り
枯れた花がらは落ちますので、こまめに取り除いておきましょう。花茎のお花がほとんど咲き終わったら、株元で花茎をカットしておきましょう。
採種(種とり)
花茎をカットせずに、何本か残しておきます。茶色く枯れて来たら茎を切り取って収穫します。紙袋などに入れて、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきましょう。
その他
枯れた下葉や混み合った部分の葉などは、こまめに摘み取っておきましょう。風通しが良くなります。
まとめ
ペンステモン ミスティカは、薄紫色の小さなベル型のお花をたくさん咲かせてくれます。とてもシックな色合いの葉も素敵です。わが家では、南側の花壇の後方に地植えにしています。夏場は、前方に植えている多年草の葉が茂るので、ちょうど良い場所のようで、ほとんど植えっぱなしで何年間も毎年お花を咲かせてくれています。病害虫の被害もほとんどなく、丈夫で育てやすいお花です。初心者の方でも大丈夫です。ぜひ育ててみて下さいね!おすすめです。
ペンステモンミスティカの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと水はけの良い場所で
- 夏の直射日光や西日を避けられる場所で
- 水のやり過ぎに気をつけて

あなたのお庭やベランダに、たくさんのペンステモン ミスティカのお花が咲きます様に。


かわいいベル型のお花を、たくさん咲かせてくれるのが楽しみだなっぴー!
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