明るい空色の優し気なお花を、たくさん咲かせてくれるサルビア アズレア。
秋のお庭をナチュラルな雰囲気で、素敵に彩ってくれます。
今回の記事では、サルビア アズレアの植え付けや増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
サルビア アズレアはどんな花でしょう?
立ち上げた花茎の先に、澄んだ水色の小さめのお花を穂状に咲かせてくれます。穂のお花は、下から上へと咲き進みます。風に揺られて咲く姿は、とても風情があります。

アメリカ南東部原産の耐寒性多年草で、ハーブの仲間です。「ブルーセージ」とも呼ばれています。
9月頃から11月頃までの期間、お花を咲かせてくれます。茎は黒色がかっていて、葉は深い緑色で細めです。自然な雰囲気のお花ですので、他の草花と組み合わせても素敵な景色になります。

とても丈夫で育てやすく、環境が合えば放任でも育つくらいですので、初心者の方でも大丈夫です。
サルビアの中では、草丈が高くなる品種です。また、年々大株に育ち、生長も早いです。地植えにする場合には、花壇の後方に植え着けると良いです。

我が家の庭でも、毎年お花を咲かせてくれています。秋バラと組み合わせても、素敵な景色になりますよ!

アズレアは、空色(azurea)を意味するのだっぴー!とても美しい花色なのだっぴー!
サルビア アズレア |
科名 シソ科 |
特性 耐寒性多年草 |
花期 9~11月 |
草丈 80~200cm |
耐寒性 強 耐暑性 強 |
サルビア アズレアの育て方は?
適した場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。
土は、水はけの良いものを好みます。
夏越し
暑さには強いですので、特別な夏越しの対策は必要ないです。

暑さに強いのは、助かるのだっぴ―!
冬越し
寒さにも強いですので、特に防寒の必要はありません。土が凍るくらい寒冷な地域では、株元を腐葉土や藁などでマルチングしておきましょう。

お花が一通り咲き終わったら、株元で花茎をカットしておきましょう。
増やし方
挿し木と株分けで増やす事が出来ます。
挿し木
適期は、5~6月頃か、9~10月頃です。
①ポットに挿し木用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②しっかりとした茎の先を切り取り、2~3節(節:葉の付いている所)ずつに切り分けます。下の節の周りに付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿します。
④優しい水流で、たっぷりと水やりします。
株分け
適期は、春(3~5月頃)か秋(9~11月頃)です。
①株を掘り起こすか又は植木鉢から取り出して、土を落とします。
②根鉢(根と土が固まった部分)に、ハサミなどで切り目を入れたら、芽を傷つけない様に気を付けながら、手で株を割ります。

あまり細かく分け過ぎると、株の再生に時間がかかってしまいます。元株の大きさにもよりますが、私はざっくりと2~4株くらいに分けています。
③それぞれの株を植え付けます。
植え付け
適期は、春(3~5月頃)です。温暖な地域では、秋(9~10月頃)でも大丈夫です。

草丈が高く、大株に育つのだっぴー!どちらかと言うと、地植えよりも鉢植えに向いているのだっぴー!
市販の苗を購入する場合には、株元のぐらつきがなくがっしりとしていて、葉が綺麗なものを選びましょう。

一株植えるだけで、結構な大株に育ちますよ。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④優しい水流でたっぷりと水やりします。
*年々大きく育ちますので、花壇の後方で他の植物との間隔を広めにあけて、植え付けましょう。
鉢植えの場合

成長が早いので、大きめの植木鉢に植え付けると良いのだっぴー!
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。鉢底石はまとめてネットに入れておくと、扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
土は、水はけの良いものが適しています。市販の草花用培養土かハーブの土、赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。
③ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。
鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
春(3~5月頃)か秋(9~10月頃)が適期です。
生育が旺盛ですので、鉢植えの場合には、すぐに根が詰まって水切れを起こしやすくなります。また下の方の葉が、黄色く枯れて来ますので、一年に一度は植え替えましょう。株分けを兼ねて植え替えても良いです。
水やり
乾燥気味を好みますので、水のやり過ぎに気を付けましょう。
地植えの場合・・・植え付けた後、根付くまでは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。その後の水やりは特に必要ないですが、何日も雨が降らず、乾燥が続く場合にはたっぷりと水やりしましょう。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
肥料は控えめで大丈夫です。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を混ぜておきます。
地植えの場合・・・肥えた土であれば、その後の肥料は特に施さなくても大丈夫です。
鉢植えの場合・・・春と秋に、緩効性化成肥料を施しましょう。
病害虫
特に病害虫の心配はありません。

10年以上育てていますが、今まで病害虫の被害は無いですよ!
その他必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
花穂の花が咲き終わったら、花穂の下の花茎の所でカットしておきましょう。また次のお花を咲かせてくれます。
切り戻し
草丈が伸びて来たら、5~6月頃に草丈の半分位の所で、茎をカットしておきましょう。その後も良く伸びますので、夏ごろ(7月頃)までの間に数回切り戻ししておきましょう。草丈が低めに抑えられて、風で倒れるのを防ぐ事が出来ます。

放っておくと、1.5メートルを超えるくらい草丈が伸びるのだっぴー!
また、晩秋にお花が一通り終わったら、花茎を株元でカットしておきましょう。
支柱立て
茎が伸びて倒れやすいです。伸び過ぎた場合には、支柱を立てて支えても良いです。

伸びた茎が倒れた場合には、倒れた茎のそれぞれの節から、茎が立ち上がります。そうなると、かなりの数のお花を咲かせてくれますよ。わが家でも、切り戻しが遅れた場合は、そのままにしています。
まとめ
サルビア アズレアは、爽やかな水色のお花がとても素敵です。わが家では、地植えで育てていますが、毎年元気に、たくさんのお花を咲かせてくれています。茎が伸びて来た!と気が付いたら、ちょこちょこと切り戻しするようにはしているのですが、うっかりと忘れている場合もあります(笑)。あまり肥料を必要とせず、病害虫に強くとても育てやすいお花ですので、初心者の方でも大丈夫です。バラとの相性がバツグンに良いですので、ぜひ秋バラとのコラボレーションも楽しんでくださいね。おすすめです!
サルビア アズレアの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 水のやり過ぎに気を付けて、肥料は控えめで
- 草丈が高く育つので、適宜切り戻しをして


あなたのお庭やベランダに、たくさんのサルビア アズレアのお花が咲きますように。


優しい雰囲気のお花が、たくさん咲くのが楽しみだなっぴー!
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