楚々とした雰囲気の、小さなお花を咲かせてくれるニオイスミレ。
名前の通りに、花には素敵な香りがあります。
今回の記事では、ニオイスミレの植え付けや増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
ニオイスミレはどんな花でしょう?
パンジーやビオラと同じスミレの仲間で、多年草です。「スイートバイオレット」とも呼ばれます。
スミレは、日本に自生している品種が多いのですが、ニオイスミレはヨーロッパや北アフリカ、西アジアが原産です。

冬から早春にかけて、花茎2cm程度の小さなお花を咲かせてくれます。香りの良いお花は、控えめで楚々とした雰囲気です。お花が少ない季節に、花壇をかわいらしく彩ってくれます。
花色は、濃い青紫、白、黄、ピンクなどがあります。花の咲く期間も長いです。
耐寒性が強いですが、夏の暑さには少し弱いです。また、日陰でも良く育ちます。

こぼれ種からでも、発芽してよく増えます。花が終わった後に、株元から伸びるランナー(ほふく茎)でも、グランドカバーのように横に広がって増えていきます。
少量であれば、エディブルフラワーとして、お花と丸みのある葉を食べることが出来ます。

摘んだお花を洗って水気を取り、(お花の後ろ側に)卵白をつけて、グラニュー糖をまぶしていますよ。食べると、良い香りが口の中に広がります!

以前は、香水の香料として使われていたのだっぴ―!
ニオイスミレ |
科名 スミレ科 |
特性 多年草 |
花期 12~3月 |
草丈 10~15cm |
耐寒性 強 耐暑性 やや弱 |
*八重咲きニオイスミレという名で流通する「パルマすみれ」は、ニオイスミレの八重咲き種ではなく、別の品種になります。
ニオイスミレの育て方は?
適した場所
明るい半日陰で、少し湿り気のある場所が適しています。
落葉樹の下など、夏の強い日差しが避けられて、冬にはよく日が当たる場所が良いです。
土は肥よくで、水はけと水持ちのよいものが適しています。
夏越し
暑さにはやや弱く、直射日光や強い西日は苦手です。
鉢植えで育てている場合には、日陰の場所に移動させましょう。

我が家でも、株分けして西日の当たる場所に地植えにした苗は、残念ながら枯れてしまいました(涙)
夏場は土が乾燥しないように、たっぷりと水やりしましょう。
冬越し
冬の間は、日当たりの良い場所で育てると、花付きが良くなります。
冬場は、少し乾燥気味に育てましょう。
増やし方
種まきとランナー(ほふく茎)で増やす事が出来ます。
種まき
適期は、4~5月頃です。種を採ったらすぐにまく(取りまき)にしましょう。

種が乾燥してしまうと、発芽しにくくなるのだっぴー。弾ける直前の種を採って、すぐにまくのだっぴー!
①底に穴のあいたトレー等に、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。
②採種した直後の種を、土の上に散らばるようにまきます。軽く土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
③優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、明るい日陰で土を乾かさないように管理しましょう。
*本葉が2~3枚出てきたら、ポットに移植しましょう。
株分け
適期は、4~6月頃です。
①ポットに、赤玉土又は挿し木用の土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②伸びたほふく茎を、1~2節(節:葉の付いている部分)でカットし、ポットの土に挿します。
③優しい水流で水やりします。
*発根するまでは土を乾かさないようにして、明るい日陰で管理しましょう。
*地植えで育てている場合には、伸びたほふく茎の節の部分を、針金などで刺して土に固定しておきます。しっかりと発根してきたら、ほふく茎を切り離します。
植え付け
10~11月頃が適期です。
秋に出回る苗を、植え付けることも出来ます。
地植えの場合
落葉樹の下など、夏は直射日光を避けられて、冬の間は日が当たる場所を選んで植え付けましょう。

我が家では、朝日が当たる北東の庭に植えています。日陰になっている時間が長い場所ですが、割と花付きも良いですよ!こぼれ種やランナーで、どんどん広がって増えています。
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土などを混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。根鉢は、あまり崩さないようにしましょう。

根が細かくて傷つきやすいので、気を付けましょう。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*株と株の間は、30cm程度あけて植え付けましょう。
鉢植えの場合
1~2回り程度大きめの植木鉢に植え付けて、根の乾燥を防ぎましょう。
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は、水はけと水持ちの良い、肥えたものが良いです。市販の草花用培養土か、赤玉土小粒5:腐葉土5で配合した土で大丈夫です。さらに水はけを良くするために、軽石や川砂、パーライトなどを混ぜても良いでしょう。
③ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。

根鉢はあまり崩さないように、、、根が細かくて傷つきやすいのだっぴ―!
鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
私の使っている草花用培養土です。軽いので扱いやすく、おすすめです。↓
植え替え
4~5月頃が適期です。
鉢植えの場合は、根詰まりしやすいので毎年植え替えましょう。
根鉢はあまり崩さず、一回り大きな鉢に植え替えます。

鉢を大きくしたくない場合には、株分けをして、同じ鉢に植え替えても良いのだっぴ―。
水やり
やや湿り気のある土を好みます。乾燥しすぎると枯れてしまいますので、気を付けましょう。特に、夏場はたっぷりと水やりしましょう。
冬場は、水やりを少し控えめにして、乾かし気味で育てます。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
その後は、秋から早春にかけての期間、規定量よりさらに薄めた液肥を、水やり替わりに施すと、花付きが良くなります。

夏場は、植物も弱っているので、肥料は切りましょう。
病害虫
病害虫には、割と強いです。
そうか病
葉の表面などに、かさぶたのような病斑が現れます。春と秋に出やすいです。風通し良く育てて予防しましょう。
害虫
アブラムシ・・・新芽や蕾に付くことがあります。見付けたら手で取り除くか、薄めた牛乳をスプレーしましょう。
ハダニ・・・高温乾燥期に付くことがあります。葉をカスリ状にしてしまいます。時々葉の裏側に、水をスプレーすると良いです。
ナメクジ・・・高温多湿期に出やすいです。夜行性ですので、夜にパトロールして捕殺しましょう。又は、プリンカップなどにビールを入れて、被害のあった場所に置いて、誘引することもできます。
ツマグロヒョウモン、ヨトウムシなど・・・幼虫が葉などを食べます。見付けたら捕まえましょう。ヨトウムシは夜行性ですので、夜にパトロールして捕まえましょう。昼間に株元の土を掘ると出てくることもあります。

我が家の庭でも、何者かに葉を食べられている事があるのだっぴ―(涙)
食用に出来ますので、天然成分のスプレーもおすすめです。↓
その他必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
咲き終わった花は、こまめに付け根から摘み取るようにしましょう。また次々とお花を咲かせてくれます。
種を採る場合には、いくつか花がらをそのまま残しておきましょう。
枯れた葉摘み
枯れた葉や黄色くなった葉は、こまめに摘み取りましょう。蒸れを防いで病害虫の予防になります。
収穫
花を収穫する場合には、開いたばかりの花を収穫しましょう。葉も適宜、収穫して食べることが出来ます。
その他
草丈が低いですので、枯れ葉などが株の周りにたまりやすいです。蒸れや病害虫の発生を防ぐためにも、こまめに取り除いておきましょう。
まとめ
ニオイスミレは、春の訪れを告げるように、香りのあるお花を次々と咲かせてくれます。楚々としたお花は可憐で、見ると気持ちが和みます。わが家の庭でも、かれこれ20年以上もの間、今ではグランドカバーのように広がって、毎年お花を咲かせてくれています。植え場所を選べば、あまりお手入れをしなくても、元気に育ちどんどん増えていきます。初心者の方でも、育てやすいですのでおすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
- 明るい半日陰の場所で
- 水はけと水持ちの良い土で
- 乾燥のし過ぎに気を付けて


あなたのお庭やベランダに、たくさんのニオイスミレのお花が咲きます様に。


良い香りのお花が、たくさん咲くのが楽しみだなっぴー!
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