花の少ない冬の時期に、小さな薄紫の花を咲かせてくれる、イオノプシジウム(ヒメムラサキハナナ)。
自然にこんもりと茂って、たくさんの花を咲かせてくれます。
今回の記事では、イオノプシジウム(ヒメムラサキハナナ)の種まきや植え付け、育て方についてご紹介します。
イオノプシジウムはどんな花でしょう?
原産地は、地中海沿岸地域です。
株元から葉柄を伸ばして小さな丸い葉が広がり、まだ株が小さい頃から、伸ばした茎の先に花を咲かせてくれます。次々と花を咲かせながら株が育ち、こんもりと丸い形に茂ります。
株一面にたくさんの花が咲いた姿は、もこもことした優しい雰囲気です。
花径は1cm程度で、薄紫色の花びらが4枚の花です。気温が上がるにつれて、花色が薄くなっていきます。花の咲く期間が長く、冬枯れの庭を、素敵に彩ってくれます。
草丈がコンパクトですので、グラウンドカバーとして利用したり、花壇のふちどりや寄せ植えの前方などに利用したりすると素敵になります。
花の咲く期間が長く、手間もほとんどかかりませんので、初心者の方でも育てやすいです。
一度植え付けると、こぼれ種で毎年咲いてくれます。
ふんわりと優しい花姿ですよ!毎年こぼれ種で、庭の色々な所に咲いてくれます。
丈夫でほとんど手間がかからない上に、かわいいのだっぴー!
イオノプシジウム(ヒメムラサキハナナ) | |
科名 アブラナ科 | |
特性 一年草 | |
花期 1月~4月(寒冷地5~6月) | |
草丈 5~10㎝ | |
耐寒性 強(-5℃程度) 耐暑性 弱 |
イオノプシジウムの育て方は?
日当たりの良い場所が適しています。日陰では、徒長(ひょろひょろと伸びる)して花つきが悪くなってしまいます。
夏越し
暑さには弱いですので、初夏までには枯れてしまいます。
冬越し
耐寒温度は、―5℃位です。
強い霜に当たらないように気を付けましょう。鉢植えは、軒下などに移動させる方が無難です。地植えの場合は、不織布などでマルチングしましょう。
寒冷な地域では、春に暖かくなってから種まきをするか、暖かくなり始めた頃に、ポット苗を植え付けましょう。
温暖な地域では、冬越し対策は特に必要ありませんよ。
増やし方
種まきで増やすことが出来ます。購入したポット苗を植え付けて、増やすことも出来ます。
種まき
適期は、10月~11月頃です。室内の窓辺や温室などでは、12月~2月でも種まきが出来ます。
寒冷な地域や、雪の多い地域では、春まき(3~4月頃)にします。その場合は、5~6月の開花となります。
直まきの場合
①種をまく場所の土を良く耕し、堆肥や腐葉土などを混ぜておきます。
②土の表面を平らにして、まばらに種をまきます。
砂粒のように、小さな種なのだっぴー!
⓷薄く土をかぶせたら(覆土)、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④やさしい水流で、たっぷりと水やりします。
*発芽後は、間引きながら育てましょう。
*成長が早いですので(種まきから開花まで一か月程度)、時期をずらして種まきをして、株を更新することが出来ます。
トレーに蒔く場合
①底に穴があいたトレーなどに、種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。
②土の上に、種をまばらに蒔きます。
⓷薄く覆土したら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④やさしい水流で水やりします。
*発芽するまで、明るい日陰で土を乾かさないように管理します。
スコップでざざっとすくって、そのまま花壇や植木鉢に植え付けていますよ。直まきにした場合も、込み合った所をスコップですくって、別の場所に移すと簡単です。
植え付け
適期は10~11月頃です。寒冷な地域では、春(3~4月頃)暖かくなってから、植え付けましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきましょう。肥料はほとんど不要ですので、混ぜなくて大丈夫です。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。
⓷苗の周りにも土を入れて、植え付けます。
④土の表面を手のひらで軽く押さえたら、たっぷりと水やりします。
*根付くまでは、水切れしないように気を付けましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、ネットに入れた鉢底石を1cmくらい敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1くらいの高さになるように土を入れます。
土は市販の草花用の培養土か、赤玉土7:腐葉土3の配合土で大丈夫です。
⓷ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。
鉢の縁から、1.5cm位下に土の表面が来るように、ウオータースペースをあけておきます。
④苗の周りにも隙間の無いように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
*根づくまでは、水切れしないように気を付けましょう。
*ポット苗は、11月~5月頃まで、いつでも植え付けができます。
一度植え付けると、庭のあちらこちらから芽が出てくるので、スコップですくって、咲いて欲しい場所に移動させています。
水やり
乾燥には弱いですので、土の表面が乾き始めたらたっぷりと水やりしましょう。乾燥しすぎると、株が弱ってしまいます。
肥料
肥料が多いと、ひょろひょろと伸びて(徒長)倒れやすくなります。
地植えの場合・・・ほとんど必要ありません。
鉢植えの場合・・・開花期間が長いですので、月に1~2回程度、ごく薄めた液肥を施します。
病害虫
灰色かび病
湿度が高く、日照が少ない時に発生しやすいです。風通しを良くして、日光にしっかり当てて病気を予防しましょう。
アブラムシ
花芽や茎に付くことがあります。見つけたら取り除きましょう。
何年も育てていますが、いままで病害虫の被害は無いですよ!
必要な作業
切り戻し
開花期間は長いのですが、種が多く実ると株が弱ってしまいます。種が付いてきたら、半分くらいまでざっくりと切り戻しておくと、また脇芽が伸びて元気に咲いてくれます。茎がひょろひょろと伸びすぎて不格好になった場合にも、切り戻しておきましょう。
切り戻しておくと、長く咲いてくれるのだっぴ―!
種取り
採種する場合は、実が出来始めたら、茶色く枯れるまでそのままにしておきます。次の種まきの時期まで、冷暗所で保管しておきましょう。
たくさんの種が取れるのだっぴー!
種がすぐに散らばってしまいますので、お茶を入れる小さな不織布の袋をかぶせて、ホッチキスで止めておくと確実に採種出来ますよ!
まとめ
イオノプシジウム(ヒメムラサキハナナ)は、小さな花を株いっぱいに咲かせてくれます。もこもこと茂って咲く姿は、ふんわりと優しい雰囲気です。庭が寂しい冬の時期から、よく花を咲かせてくれます。わが家でも、一度ポット苗を購入して植え付けた所、毎年種が飛んで、いろいろな場所で咲いてくれています。栽培も簡単でかわいいですので、初心者の方にもおすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
イオノプシジウム(ヒメムラサキハナナ)の育て方のポイントは・・・
- 日当たりの良い場所で
- 土が乾き始めたら、水やりをして
- 肥料は控えめで
- 実が付き始めたら(種が出来始めたら)、半分くらいに切り戻して
あなたのお庭やベランダに、たくさんのイオノプシジウム(ヒメムラサキハナナ)のお花が咲きます様に。
かわいいお花がたくさん咲くのが楽しみだなっぴー!
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