立ち上がった茎の先に、濃い青色の穂状の花を咲かせるベロニカ マリエッタ。
スッキリとした草姿がとても魅力的で、他の草花との相性が良いお花です。
今回の記事では、ベロニカ マリエッタの育て方や植え付け、増やし方などについてご紹介します。
ベロニカ マリエッタはどんな花でしょう?
ベロニカには、世界に200~300種類ほどと多くの品種があります。草丈の高いもの、地面を這うように広がるものなど、草姿もさまざまです。
ベロニカ マリエッタは、ベロニカの中では草丈が高く育つ、ロンギフォリア系の品種(セイヨウルリトラノオ)です。濃い青色の花色とスッキリと伸びた草姿が特徴です。また、病気にも耐性が強く(真菌性の病気)改良されています。
小さな花が穂状に集まり、縦に長く伸びる姿で花が咲きます。花穂の長さは10~30 cmくらいになります。また落ち着きのある青色の花ですので、他の草花と組み合わせても素敵になります。
花は花穂の下から順に、上に向かって咲き進みます。上部の花が咲くころには、下部では種がつくられている事があります。
とても丈夫で育てやすく、毎年咲いてくれますよ!
初心者でも育てやすいのだっぴ―!
ベロニカ マリエッタ |
科名 ゴマノハグサ科 |
特性 多年草 |
花期 6~10月 |
草丈 60~80cm |
耐寒性 強 耐暑性 強 |
ベロニカ マリエッタの育て方は?
適した場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。
土は水はけと水持ちの良い土が適しています。
夏越し
暑さには強いのですが、夏には下葉が枯れて、株の勢いも衰えてきます。
花が一段落したら、切り戻しを行いましょう。真夏に、地際から、10~20cmくらいの場所で茎を切ります。
冬越し
寒さには強いですので、戸外で冬越しが出来ます。
増やし方
種まきや挿し木、株分けで増やすことができます。
種まき
適期は、春(3~4月)か秋(9~10月)です。
①底に穴の空いたトレーなどに、種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。
イチゴパックや豆腐のパックの底に、穴を開けて利用していますよ。
肥料分の入っていない土が良いのだっぴー
②種がなるべく重ならないように、土の上に種をバラ蒔きにします。
⓷種の上に、土をかぶせて手のひらで軽く押さえます。
④種が流れないように、優しく水やりします。
*発芽するまで、土を乾かさないように管理します。
種まきからでも、割と容易に育てられるのだっぴー!
挿し木
適期は、春(5月頃)です。秋(10月頃)でも大丈夫です。
①ポットに赤玉土か挿し木用の土を入れて、水で湿らせておきます。
①茎を切り、2~3節(節:葉が付いている部分)ずつに切り分けます。
②下の節に付いている葉を取り除きます。
⓷残っている上の節の葉を、半分くらいにカットして、挿し穂を作ります。
葉をカットするのは、蒸散を防ぐためだっぴー
④挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、土に挿します。
⑤水やりをして、明るい日陰で管理します。
*発根するまで、土を乾かさないように管理します。
株分け
春(4~5月)が適期です。秋(10月頃)でも大丈夫です。
株分けする前の数日間は、水やりを控えておくのだっぴー
①株を掘り上げるか、又は植木鉢から抜いて、根鉢(根と土が固まった部分)を崩して土を落とします。
②芽を確認したら、それぞれに3~4芽付くようにハサミで根株を切ります。
株分けは、細かく分け過ぎると株が再生するのに時間がかかってしまいます。
3~4芽ずつに分けるのが一般的です。
⓷芽を折らないように気を付けながら、手で株を分割します。
④それぞれの株を植え付けます。
植え付け
適期は、春(3~4月)と秋(9月下旬~11月中旬)です。
地植えの場合
植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
元肥の緩効性肥料も混ぜておきましょう。
①土の表面を平らにならして、植え穴を掘ります。
②ポットから取り出した苗の、根鉢を軽く崩して植え穴に入れ、高さを調整します。
枯れた下葉などは、取り除いてから植え付けましょう。
⓷周りにも土を入れて、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、ネットに入れた鉢底石を敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位まで土を入れます。土は市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。
⓷ポットから取り出した苗の、根鉢を軽く崩して土に置き、高さを調整します。
鉢の縁から2cmくらい下に、土の表面が来るように、ウォータースペースを空けておくのだっぴ―。
④指や棒でつつきながら、隙間の出来ないように周りにも土を入れます。土が入ったら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきましょう。
⑤鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
植え替え
株が混み合ってきて勢いがなくなってきたら、株分けを兼ねて植え替えましょう。
水やり
地植えの場合・・・根が張るまでは、水が切れないように気を付けます。根が張った後は、ほとんど不要です。降雨に任せましょう。真夏などに乾燥が続く場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
水切れすると、下葉が枯れたり花付きが悪くなったりするので気を付けるのだっぴ―
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
秋になると、株元に翌年の芽が出て来ますので、株の周りに緩効性肥料を施します。
早春にも、少量の緩効性肥料を施します。
病害虫
うどんこ病
茎や葉に、白い粉の様な菌が広がる病気です。見つけたら、初期段階であれば、患部を取り除いて、薄めた酢をスプレーして広げないようにします。ひどい場合は、薬剤を散布します。
我が家でもベロニカ マリエッタに、うどん粉病が発生する時があります。
よく観察して、病気の部分は早めに取り除くようにしています。
アブラムシ
見つけたら手で取り除くか、薄めた牛乳をスプレーします。ひどい場合は、薬剤を撒きます。
必要な作業
花がら摘み
種を作ると株が弱ってしまいますので、枯れた花は早めに花穂の下で切り取りましょう。
*種を採る場合は花がらは残しておき、茶色く枯れてきたら摘み取って、翌年の種蒔きの時期まで冷暗所で保管しておきます。
切り戻し
花が一段落したら(真夏ごろ)、地面から10~20cmくらいの場所で茎を切り戻しておきます。
株元に新芽が出てくると、茎が枯れてきますので、刈り取っておきます。
まとめ
ベロニカ マリエッタは、スッキリと縦に伸びて咲く姿が素敵なお花です。濃い青花は、他の草花との相性が良く、花壇をグッと引き締めてくれます。また、とても育てやすくて、手間がかかりませんので初心者の方にも安心して育てられます。私は、ベロニカが好きなので、いくつかの品種を育てていますが、マリエッタは本当に手がかからず、毎年元気に咲いてくれる上に、とても美しいですのでおすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
ベロニカ マリエッタの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 夏には切り戻しをして
- 花がらは、こまめに(花穂ごと)切り取って
あなたのお庭やベランダに、素敵なベロニカ マリエッタの花が咲きます様に。
スッキリとしたお花が、たくさん咲くのが楽しみだっぴ―
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