初夏に淡いブルーのお花をさわやかに咲かせてくれるアムソニア(丁字草)。
丈夫で育てやすく、環境が合えばほとんど放任でも毎年お花を咲かせてくれます。
今回の記事では、アムソニア(丁字草)の植え付けや株分け、お手入れの仕方などについてご紹介します。
アムソニア (丁字草)はどんな花でしょう?
東アジアや北アメリカ原産で、日本にも自生する多年草です。(現在では自生種は激減していて、準絶滅危惧種に指定されています。)
花径1.5cmくらいの、小さな水色のお花を咲かせてくれます。星形のかわいいお花は、すっきりと涼し気な雰囲気で、初夏の庭に爽やかな景色を作ってくれます。

枝を伸ばした先にまとまってお花を咲かせてくれます。開花期間は短いのですが、枝分かれして多くのお花を咲かせてくれます。
楚々とした雰囲気のお花は、和風の庭でも洋風の庭でも、どちらの庭にも良く似合います。
暑さにも寒さにも強く、ほとんど手間がかからずに育てられます。環境が合えば、植えっぱなしでも毎年お花を咲かせてくれて、年々大株に育ちます。

一般に流通しているものには、外来種のヤナギバチョウジソウ(柳葉丁字草)やホソバチョウジソウ(細葉丁字草)があります。種類によって花色や草丈に違いがあります。

アムソニア(丁字草)は、キョウチクトウの仲間で、全草にアルカロイドを含む有毒植物です。

切った部分から出る乳液に触らないように、気を付けるのだっぴ―!
アムソニア(丁字草) |
科名 キョウチクトウ科 |
特性 耐寒性多年草 |
花期 4~5月 |
草丈 40~60cm |
耐寒性 強 耐暑性 強 |
アムソニア(丁字草)の育て方は?
適した場所
日当たり~半日陰で、やや湿り気のある土を好みます。
強い日差しは苦手です。真夏の直射日光や西日を避けられる場所が適しています。

もともと湿った場所に自生する植物なのだっぴー!
夏越し
強い日差しが当たる場合では、遮光するようにしましょう。また、夏場は、土が乾燥し過ぎないように気を付けましょう。
鉢植えで育てている場合には、半日陰の場所に移動させるほうが無難です。
冬越し
耐寒性は強いですので、特に冬越しの準備は必要ありません。
冬になると地上部は枯れてなくなりますが、春になるとまた芽吹きます。
地上部が枯れてきたら、地際でカットしておきましょう。
増やし方
種まきと挿し木、株分けで増やす事が出来ます。
種まき
適期は、春か秋です。
①底に穴の空いたトレー等に、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②土の上に種をばらまきにします。種に覆土はしなくても大丈夫です。
③土の表面を手のひらで軽く押さえたら、優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、明るい日陰で土を乾かさないように管理します。

気長に育てるのだっぴー!
挿し木
適期は、6月頃です。
①ポットに挿し木用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。
②しっかりとした枝を切り取り、先端をカットします。2~3節ずつに切り分けたら、下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿します。
④優しい水流で水やりします。
*発根するまでは土を乾かさないようにして、明るい日陰で管理します。
株分け
適期は、春か秋です。

株分けする数日前から、水やりを控えておくと株分けしやすいのだっぴー!
①株を掘り上げるか、または鉢から取り出して、軽く土を落とします。
②根鉢(根と土が固まった部分)にハサミで切り目を入れて、株を手で割ります。芽を傷つけない様に気を付けましょう。

あまり細かく分け過ぎると、株の再生に時間がかかってしまいます。元株の大きさにもよりますが、私はざっくりと2~4株に分けています。
③それぞれの株を植え付けます。
植え付け
適期は、春(3~4月頃)と秋(10月頃)です。
市販の苗を購入する場合は、全体ががっしりとしていて、葉がきれいなものを選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
*年々株が大きなりますので、株と株の間は広めにあけておきましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cm位の高さまで敷きます。鉢底石は、まとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土は、市販の草花用培養土か赤玉土7:腐葉土3で配合した土で大丈夫です。
③土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。
鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
適期は、3月頃です。
地植えの場合・・・ほぼ植えっぱなしで大丈夫です。株が混み合ってきたら、株分けを兼ねて植え替えましょう。
鉢植えの場合・・・1~2年に一度くらい、一回り大きな鉢に植え替えましょう。株分けを兼ねても良いです。
水やり
極端に乾燥するのは苦手ですので、水切れしないように気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らず乾燥が続く場合にはたっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。夏場に水切れしないように気を付けましょう。
肥料
それほど多くの肥料を必要としません。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
地植えの場合・・・その後の追肥は、ほとんど施さなくても大丈夫です。
鉢植えの場合・・・追肥は、春(4~5月頃)と秋(9~10月頃)に株元に緩効性肥料を控えめに施し ましょう。
病害虫
特に病害虫の被害は、心配ありません。

5年以上育てていますが、今まで病害虫の被害はないですよ!
丈夫で助かります。
必要な作業
剪定
冬になると地上部が枯れてきます。地際で茎をカットしておきましょう。
花がら摘み
花が咲き終わったら、摘んでおきましょう。一度咲いた茎からは花は咲きませんが、種を作りますので、栄養を種に取られないようにします。
採種(種とり)
種を採る場合は、花がらを摘まずにいくつか残しておきます。種の入ったさや出来ますので、茶色く枯れたら収穫しましょう。紙袋などに入れて、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきます。
まとめ
アムソニアは、とても清楚でかわいいお花を咲かせてくれます。爽やかな色合いのお花は、初夏の庭で素敵な景色を作ってくれます。私はあるガーデンに出かけた時に、このアムソニアをとても気に入って、購入しました。今でも開花を、毎年楽しみにしているお花の一つです。手間もほとんどかかりませんので育てやすく、初心者の方でも大丈夫です。ぜひ育ててみて下さいね。おすすめです!
アムソニア(丁字草)の育て方のポイントは・・・
- 日当たり~半日陰の場所で
- 夏の強い日差しに気を付けて
- 乾燥のし過ぎに気を付けて


あなたのお庭やベランダに、たくさんのアムソニア(丁字草)のお花が咲きます様に。

涼し気なお花が咲くのが、楽しみだなっぴー!
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