つる性植物の女王とも言われている、クレマチス。
古くから親しまれているお花です。
今回の記事では、クレマチスの分類や増やし方、植え付けやお手入れの仕方、剪定の方法などについてご紹介します。
クレマチスはどんな花でしょう?
昔から育てられているお花で、世界の温帯に300種類程度の原種があります。日本にも「センニンソウ」や「ハンジョウヅル」、「カザグルマ」など20種類程度が自生しています。原種の交配によって、さまざまな品種が作出されています。

花色は、白、赤、黄、ピンク、紫、緑、青、複色などがあります。お花の形や大きさもさまざまで、お花の咲く時期も品種によって、一季咲きと四季咲きがあります。
また、葉が常緑性のものや落葉するもの、枝がつる性のものや直立性のものなど多種多様です。香りのある品種もあります。

単独で植えても素敵ですが、バラなどの他の植物と組み合わせても、とても豪華な景色になります。またつる性の品種では、フェンスや木などに誘因して育てると素敵な空間を作ることが出来ます。
いくつかの品種を上手に組み合わせると、一年中お花を楽しむことが出来ます。

クレマチスのことを「テッセン」と呼ぶこともあるのだっぴー。「テッセン」は中国に自生している原種のクレマチスの一つの名前なのだっぴー。

クレマチスには、多くの系統があります。花の咲き方や開花時期、草丈、落葉するものや常緑のもの、剪定の仕方などが系統によって異なりますので、良く確認してから購入しましょう。
クレマチスの咲き方と剪定の仕方について
クレマチスのお花の咲き方は、大きく三種類に分けられます。
新枝咲き(新しく伸びた枝にお花が咲くタイプ)
春に新しく伸びた枝に、花芽が付くタイプです。四季咲き性の品種であれば、花が終わった後に、地際から2~3節程度を残して、ばっさりとカットしておくと、また新しく枝が伸びて、お花を咲かせてくれます。冬には、枯れた枝を地際でカットしておくと、春には地中から新芽が伸びて、お花を咲かせてくれます。
旧枝咲き(古い枝にお花が咲くタイプ)
早春からお花を咲かせてくれる、早咲きの品種の多くが旧枝咲きタイプになります。冬は地上部に葉がなくなり、枝だけになりますが、春になると枝から新芽が吹いてお花を咲かせてくれます。冬に枝を切ってしまわないように気を付けましょう。春にお花が咲き終わったら、花首か花首より一つ下の節あたりでカットすると、新芽が伸びます。この新しく伸びた枝は翌年にお花が咲く枝ですので、大事に育てましょう。
新旧枝咲き(新しい枝にも古い枝にもお花が咲くタイプ)
お花が終わった後に、どの場所でカットしても新しく枝を伸ばしてお花を咲かせてくれるタイプです。冬の間は旧枝咲きタイプと同じように、地上部が枝だけの状態になります。新枝咲きと同じように、花後に地際から2~3節程度を残して、大きく剪定しても良いですが、その場合は次にお花が咲くまでに時間がかかってしまいます。ですが、大きなお花を咲かせてくれます。枝先を数節だけカットする程度(弱剪定)であれば、小さめのお花を早めに咲かせてくれます。冬には、強く剪定せず、花首または花首より一つ下の節あたりでカットする程度にとどめておくと良いです。

咲き方に合わせた剪定をするのだっぴー!
| クレマチス |
| 科名 キンポウゲ科 |
| 特性 多年草、つる性植物 |
| 花期 1~12月(品種による) |
| 草丈 20~300cm以上(品種による) |
| 耐寒性 強 耐暑性 強~弱(品種による) |
クレマチスの育て方は?
適した場所
日当たり~明るい半日陰の、風通しの良い環境が適しています。
耐暑性が弱い品種のものは、明るい半日陰の場所が良いです。
夏越し
鉢植えで育てている場合には、夏場は半日陰の涼しい場所に移動させると良いです。
必要な場合は、朝夕2回の水やりを行います。

朝に水やりをしても、日中には葉がしんなりとしている事があります。そのような場合は、夕方に少し涼しくなったタイミングで水やりすると良いですよ。
冬越し
寒さには割と強いですが、寒冷な地域では、株元にマルチングするなどの防寒対策を行う方が無難です。
また、冬場に乾燥し過ぎないように気を付けましょう。
増やし方
挿し木かつる伏せで増やすことが出来ます。原種のものは、種まきで増やす事が出来ます。
挿し木

剪定した枝を挿し木に利用しても良いのだっぴー!
適期は、5~6月頃か9~11月頃です。
①ポットに、挿し木用の土か又は赤玉土小粒を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②つる(枝)の先端から2~3節の所で切り取り、枝先を軽くカットします。つる(枝)を長めにカットした場合も、枝先を軽くカットしたら、2~3節ずつに分けます。
どちらの場合も、下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして、挿し穂を作ります。
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節の部分が土の中に隠れるように、ポットの土に挿し穂をさします。
③優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*発根するまでは、土を乾かさないように明るい日陰で管理します。ポットの土に根が十分に回って来たら、植木鉢に定植しましょう。

苗が小さい間は、植木鉢で育てることをお勧めします。苗が十分に育って、植え付ける場所をしっかり見定めてから地植えにしましょう。
つる伏せ
適期は4~7月頃です。
今年伸びたつるを倒して、親株とつながった状態のまま、節の部分を土の中に埋めます。節から根が十分に出て来たら親株から切り離しましょう。
植え付け
適期は、12~2月頃(クレマチスの休眠期)です。
市販の苗を選ぶ場合は、株元のぐらつきが無く、がっしりとしていて、葉が綺麗なものを選びましょう。

まだ苗が小さい間は、鉢植えで育てる方が良いのだっぴー!我が家でも、小さいうちに地植えにして、残念ながら消えてしまったことがあるのだっぴー(涙)。
地植えの場合

移植を嫌がりますので、一度植え付けたら、植え替えは難しいです。地植えにする場合には、植え付ける場所を良く選びましょう。
①植え付ける場所を、40cm位の深さまで掘り、堆肥や腐葉土などを混ぜて良く耕しておきます。軽石小粒や川砂などを混ぜて、さらに水はけを良くしてもよいです。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。つる(枝)の1~2節が土の中に埋まるように(深植え)にしましょう。元肥の緩効性肥料を、土に混ぜておきましょう。

深植えにすると、埋まった節からたくさんのつる(枝)が出て、花数が多くなるのだっぴー!
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④優しい水流で、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
クレマチスの根はまっすぐに長く伸びますので、深めの植木鉢に植えるのがおすすめです。
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cm位の高さまで敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。
土は、水はけと水持ちの良いものが適しています。市販のクレマチスの土を使うか、赤玉土4:腐葉土3:鹿沼土3で配合した土でも大丈夫です。
③土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。
つる(枝)の1~2節くらいが、土の中に埋まるように深植えにすると、枝数が増えてお花がたくさん咲きます。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
*土が沈んできたら、足しておきましょう。
植え替え
適期は、12~2月頃(クレマチスの休眠期)です。
クレマチスは直根性の根を持つものが多く、移植を嫌がります。
地植えの場合・・・植え替えはしないようにしましょう。
鉢植えの場合・・・鉢底から根が出て来たら(2~3年に1回程度が目安)、古い土を落として新しい土に植え替えて、株をリフレッシュさせましょう。植え替える時は、根鉢を丁寧に取り扱いましょう。

植え替えると、翌年にはたくさんのお花を咲かせてくれるのだっぴー!
植え替えは、1~2回り程度大きな植木鉢に植え替える場合(鉢増し)と、同じ植木鉢に植え替える場合(用土替え)とがあります。詳しい植え替えの方法は下の記事をご覧ください。↓
クレマチスの植え替え(鉢増しと用土替え、地植え)の方法 | 花を育てるしあわせ
水やり
蕾の時期から、開花中には、たくさんの水を必要とします。水切れさせないように気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らず、乾燥が続く場合にはたっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。特に夏場は、乾燥しやすいですので水が切れないように気を付けましょう。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。
その後の追肥は、真夏を除いた3~10月の間に、緩効性肥料を1か月に一度施すか、薄めた液肥を、月2回程度施しましょう。
また、冬場に寒肥を施しておくと、春に新芽が元気に生育します。

真夏は植物も弱っているので、肥料は切るのだっぴー
病害虫
立枯病、うどんこ病、葉枯病、さび病など
うどんこ病や葉枯病、さび病などが発生しやすいですので、できるだけ風通しの良い場所で育てましょう。立枯病が発生した場合には、しおれた部分を取り除いておきます。殺菌剤を散布しても良いです。
アブラムシ、ナメクジ、ハモグリバエなど
アブラムシは、新芽や蕾に付いて汁を吸い、株を弱らせてしまいます。ナメクジは、お花をボロボロにしてしまいます。見つけ次第、取り除きましょう。また、ハモグリバエは、葉の中に入り込んで地図の様な模様を描き、光合成を妨げます。模様の先端を指でつまんで潰すか、又は葉ごと摘み取っておきましょう。

我が家では、うどんこ病の被害があります。鉢を移動させたり、カリグリーンという無農薬の薬や薄めた酢などを散布したりしています。
また、ハモグリバエの被害が多く、葉に模様が入ってしまいます(涙)。
必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
花色が褪せて来てお花が散り始めたら、花首の所でカットしておきましょう。そのままにしておくと、種が出来て株が弱ってしまいます。
剪定
それぞれの咲き方に合わせた剪定を行いましょう。剪定の方法については、「クレマチスの咲き方について」をご覧ください。
誘引
つる性の品種の場合は、ラティスやパーゴラなど、太い部分に直接絡み付くことはできませんので、誘引して枝先を止めておきましょう。支柱を立てる場合にも、誘因しておきましょう。
その他
・株元の乾燥を嫌がりますので、株元に他の植物を植えたり、腐葉土でマルチングしたりしておくと良いです。
・枯れてしまった場合でも、数年経ってから突然、また芽吹いて来ることがありますので、すぐに処分しないようにしましょう。

我が家でも、枯れてしまったと思っていたら、数年後にまたつるを伸ばしてお花を咲かせてくれた事があります!すぐにあきらめずに、様子を見ると良いですよ。
まとめ
クレマチスは、とても素敵にお花を咲かせてくれます。花色も咲き方も豊富ですので、ついつい家に連れ帰ってしまうお花の一つです。私もクレマチスが大好きで、数種類育てています。失敗したこともありますが、今は必ず挿し木をして新しい苗を作るようにしています。一株でも、とても見栄えが良いですし、バラなどと組み合わせると本当に素敵です。ぜひ育ててみて下さいね!おすすめです。
クレマチスの育て方のポイントは・・・
- 日当たり~明るい半日陰の、風通しの良い場所で
- 夏場に水切れしないように気を付けて
- 植え付ける時は、1~2節位が土の中に隠れるくらい、深植えにして
- それぞれの咲き方に合わせた剪定を行って


あなたのお庭やベランダに、たくさんのクレマチスのお花が咲きますように。


可愛いお花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!
クレマチス コンテスドボシャール 3.5号苗

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