かさかさとした丸い小さなお花を、株いっぱいに咲かせてくれる花かんざし。
丸い赤紫色の蕾も、かわいらしいです。
今回の記事では、花かんざしの植え付けや増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
花かんざしはどんな花でしょう?
白い小さなお花を、株いっぱいに咲かせてくれます。お花は、かさかさと乾燥した質感で、ドライフラワーにもできます。蕾は丸くて赤紫色ですが、お花が開くと白色になります。

お花はそれぞれの枝先に1輪ずつ付くのですが、良く枝分かれしますので花数が多くなります。花径は2cm程度です。曇りの日や夜間は、お花が閉じています。
他の草花との相性が良く、花壇に植えても、植木鉢で寄せ植えにしても素敵になります。常緑性で、草丈は10~20cmと低めです。

温室で育てられた苗は、12~2月頃に出回りますが、自然にお花が咲く時期は、3~5月頃になります。苗から育てた場合には、冬から春までの長い期間、お花を咲かせてくれます。
原産地はオーストラリアです。本来は多年草ですが、高温多湿の環境は苦手ですので、日本では一年草扱いとなります。
「ストローフラワー」「ヘリプテラム」という別名もあります。
花かんざし |
科名 キク科 |
特性 多年草(一年草扱い) |
花期 3~5月 |
草丈 10~20cm |
耐寒性 弱 耐暑性 弱 |
花かんざしの育て方は?
適した場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。
土は、水はけの良いものが適しています。
夏越し
高温多湿の環境は苦手です。
梅雨に入る頃には、枯れてしまう事がほとんどです。

温暖な地域の我が家では、夏越しがなかなか難しいです(涙)
水はけの良い土(山野草用培養土、鹿沼土や軽石を多く配合した土など)で育てて、梅雨の時期や夏場は、風通しの良い軒下などで、水やりを控えめに管理します。
冬越し
軽い霜程度なら耐えることが出来ますが、温暖な地域では軒下などで冬越しさせると無難です。
増やし方
挿し芽で増やす事が出来ます。

日本では、残念ながら種はほとんど実らないのだっぴー!
挿し芽
適期は、春(3~5月頃)です。
①ポットに、挿し芽用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。
②しっかりとした枝を切り取り、下の方の節に付いている葉を取り除きます。枝先を落として挿し穂を作ります。
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が、土の中に隠れるようにポットの土に挿します。
④優しい水流で水やりします。
*発根するまでは、土を乾かさないようにして明るい日陰で管理します。
*秋に涼しくなってから、植え付けましょう。

大株や古株になると枯れやすいので、挿し芽をして増やしておくと良いですね。
植え付け
市販の苗の場合の適期は、10~4月頃です。
挿し芽をして増やした場合には、秋(10~11月頃)に植え付けます。
苗を選ぶ時には、株のぐらつきがなくしっかりとしていて、蕾が多く付いているものを選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cm位の高さまで敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。
土は、水はけの良いものが適しています。市販の草花用培養土か山野草用培養土、赤玉土7:腐葉土3で配合した土が良いです。

さらに水はけを良くするために、軽石小粒を混ぜていますよ。
③ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
地植えで育てている場合には、鉢に植え替えて涼しい場所で夏越しさせるようにしましょう。
夏越し出来た場合には、一回り大きな鉢に植え替えるか、根を切り詰めて同じ鉢に植え替えるようにします。
水やり
多湿には弱いですので、水のやり過ぎには気を付けましょう。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
花や葉に水がかからないように、葉を持ち上げて株元に水やりすると良いです。
肥料
市販の苗を植え付けた場合には開花期間が長いですので、肥料が切れないようにします。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
その後は、2~4月頃までの期間に薄めた液肥を10日に一度程度施しましょう。
病害虫
灰色かび病
湿度が高く、日照が少ない時にかかりやすくなります。放っておくと株全体が溶けるように茶色く枯れてしまいます。風通し良く育てて、蒸れないようにしましょう。
アブラムシ
新芽や蕾などに付くことがあります。見つけたら早めに取り除きましょう。
必要な作業
花がら(終わった花)摘み
花がらは、こまめに摘み取りましょう。また蕾が上がって、次々とお花を咲かせてくれます。

早めに花茎ごと刈り取って、ドライフラワーにしても良いですね!
また、茎や葉が混み合っている所は、茎を間引いたり葉を取り除いたりして、蒸れないように風通し良く育てましょう。病気の予防になります。

古い枝をカットして、株元から出てくる新しい枝に更新していくと、株が長持ちするのだっぴー!
剪定
一通り花が終わったら、草丈の半分くらいの所で、ばっさりと剪定しましょう。剪定した場所からまた新芽が伸びて、たくさんのお花を咲かせてくれます。
まとめ
花かんざしは、かさっとした質感が面白いお花です。中心の黄色い部分とふんわりと丸く白い花びらも素敵で、たくさんのお花を咲かせてくれます。他の草花との相性が良く、花壇に植えても寄せ植えにしてもかわいいお花を楽しむ事が出来ます。夏越しはなかなか難しく、私も失敗することが多いのですが、ぜひチャレンジしてみて下さいね。とても可愛らしいですので、おすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
花かんざしの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 水のやり過ぎには、気を付けて
- 適宜、肥料を施して


あなたのお庭やベランダに、たくさんの花かんざしのお花が咲きます様に。


カサカサした、かわいいお花がたくさん咲くのが楽しみだなっぴー!
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