「ハナビシソウ」とも呼ばれている、ツヤのある花びらが特徴の「カリフォルニアポピー」。
美しく、くっきりとした色合いの花で、北米カリフォルニアの州花になっています。
今回の記事では、カリフォルニアポピーの育て方、種まきや植え付け方などについてご紹介します。
毎年、我が家の春の花壇で元気に咲いてくれるお花ですよ!
オレンジ色の花がたくさん咲く景色が、好きだっぴ―!
カリフォルニアポピーはどんな花でしょう?
北アメリカ西部の、日当たりの良い山や野原に自生しています。野生のカリフォルニアポピーの花色は、オレンジ色や黄色です。園芸品種では、赤・ピンク・白の花もあります。
本来は多年草なのですが、日本の高温多湿の夏には弱いですので、一年草として扱われます。
ツヤのある花びらを、サカズキのように大きく開いて、花を咲かせてくれます。鮮やかなオレンジ色の花は、遠くからでもよく目立ちます。たくさんの花が満開になると、とても見応えがあります。
花は、日中の陽が当たる時間帯は開いていますが、夜間や雨の時には閉じています。
開花期間が長く、丈夫でほとんど手間がかかりません。
自然のお花畑のような花壇が作れる、ワイルドフラワーの種としても用いられています。
環境が合えば、こぼれ種でも増えますよ!
とても育てやすいので、初心者でも安心なのだっぴ―
カリフォルニアポピー(ハナビシソウ) | |
科名 ケシ科 | |
特性 多年草(日本では一年草) | |
花期 4月中旬~6月 | |
草丈 30~40cm | |
耐寒性 強 耐暑性 普通 |
カリフォルニアポピーの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけが良い環境が適しています。
湿気が苦手で、乾燥した場所を好みます。
夏越し
高温多湿の環境には弱いですので、日本では梅雨の頃には花が終わります。
冬越し
-5℃位までは耐えます。
冬に霜柱が立つくらい寒い地域では、霜よけをする方が無難です。
増やし方
種まきで増やすことができます。
種まき
適期は、秋(9~10月頃)です。
冬に-5℃以下になるような寒冷な地域では、春まき(3月下旬~5月上旬)の方が安心です。又は、秋まきをして室内などでポット苗で育て、春に根鉢を崩さずに植え付けてもよいでしょう。
トレーにまく場合
①底に穴を開けたトレー等に種まき用の土を入れ、水で湿らせておきます。
底に穴を開けた、イチゴパックや豆腐パック、卵パックなどを利用しても良いですね!
②全体にまばらに散らばる様に、土の上に種をバラまきします。
⓷種が完全に隠れるように、土を3~4ミリくらいかぶせたら、手のひらや指先で軽く土の表面を押さえます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは土を乾かさないようして、明るい日陰で管理します。
*本葉2~3枚の頃に、ポットに植え替えるか、花壇や植木鉢に定植しても良いです。
ポットに植え替えた場合は、本葉4~5枚の頃に花壇や植木鉢に定植します。
株と株の間は、20cm程度あけて定植しましょう。
ポットにまく場合
①ポットに草花用の培養土を入れて、水で湿らせておきます。
②土の表面に、指を浅く突き刺して数カ所穴を開けます。
⓷穴の中に、2~3粒ずつ種を蒔き、種が完全に隠れるように土を3~4ミリくらいかぶせます。
④土の表面を手のひらか指先で軽く押えたら、優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは土を乾かさないようにして、明るい日陰で管理します。
*発芽したら混み合っている所を間引きながら育て、本葉4~5枚の頃に、花壇や植木鉢に定植します。
*株と株の間は、20cm程度あけて定植するようにします。
移植を嫌がりますので、発芽したら適宜間引いて株間を確保しましょう。
直まきの場合
①酸性の土が苦手ですので、直まきする場所の土に、種まきの2週間くらい前に苦土石灰を混ぜて良く耕しておきます。堆肥や腐葉土も一緒に混ぜておきましょう。
②土の表面を平らにして、種がまばらに広がるように、バラまきします。
⓷種の上に土を3~4ミリかぶせ、手のひらで軽く土の表面を押さえます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土を乾かさないように管理します。
*発芽したら、込み合っている所を間引きながら育てます。
こみ過ぎると、過湿になって病気が出やすくなるのだっぴー。
花の付きが、悪くなることもあるのだっぴー。
*本葉4~5枚の頃に、株と株の間が20cm程度あくようにしましょう。
植え付け
地植えの場合
①酸性の土が苦手ですので、植え付ける2週間くらい前に、植え付け場所の花壇の土に苦土石灰を混ぜて良く耕しておきます。堆肥や腐葉土も一緒に混ぜておきましょう。
②植え付け場所の土の表面を平らにして、植え穴を掘ります。元肥の緩効性肥料を少量施しておきましょう。
⓷根を触らないように苗をポットから取り出し、植え穴に置いて高さを調整します。
直根性で移植を嫌いますから、ポットから抜いたら根鉢を崩さずに植えましょう。
④周りにも土を入れて苗を植えたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤たっぷりと水やりします。
*いくつか植える場合は、株と株の間は、20cm程度あけて定植しましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、ネットに入れた鉢底石を1cmくらい敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1くらいの高さまで土を入れます。元肥の緩効性肥料を少量混ぜておきましょう。
用土は水はけのよいものであれば、あまり選びません。市販の草花用の培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土で大丈夫です。
古い土を使う場合は、2週間くらい前に苦土石灰を土に混ぜて中和しておきましょう。
⓷ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。
根を触られるのを嫌がりますので、根鉢を崩さないように取り出しましょう。
鉢の縁から、1.5cm位下に土の表面が来るように、ウオータースペースを空けておきます。
④植木鉢を揺すりながら、苗の周りにも土を入れます。
⑤鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
*いくつか植える場合は、株と株の間は、20cm程度あけて定植しましょう。
植え替え
直根性(太い根がまっすぐに下に伸びる)で移植を嫌がりますので、一度花壇や植木鉢に植え付けた後は、植え替えは行いません。
水やり
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、ほとんど必要ありません。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
乾燥気味を好みますから、水のやりすぎには気を付けましょう。土が湿った状態が続くと、根腐れしやすくなります。
肥料
地植えの場合・・・痩せ地でも育つほどです。庭土に堆肥や腐葉土などを混ぜて土壌改良しておけば、肥料はほとんど必要ありません。
鉢植えの場合・・・2週間に一度程度、うすめた液肥を施しましょう。
病害虫
立ち枯れ病・・・発芽したばかりの小苗のうちに、かかることがあります。急に茶色く枯れてきたら疑いましょう。水はけと日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。
毎年育てていますが、病害虫の被害は今までないですよ!
必要な作業
花がら摘み・・・花が終わったら、花がらはこまめに摘み取りましょう。
種を採る場合は、花がらはそのままにしておきます。子房の部分が長く伸びてきます。茶色く枯れてきたら、さやごと採種しましょう。種は、次回の種まきの時期まで冷暗所で保管します。
黒くて丸く、小さい種がたくさん収穫できるのだっぴー
まとめ
カリフォルニアポピーは、はっきりとしたオレンジ色の花を、長くたくさん咲かせてくれます。次々とお花を咲かせてくれて、他の草花と一緒に春の花壇を素敵に彩ってくれます。環境が合えばこぼれ種からでも育つくらい、とても丈夫で育てやすく、ほとんど手間がかかりませんので、初心者でも安心して育てられます。種まきからでも簡単に育てられますので、ぜひ挑戦して頂きたいです。おすすめのお花です!
カリフォルニアポピーの育て方のポイントは、、、
- 日当たりと水はけの良い環境で
- 植え付けの時に、根を触らないようにして
- 水のやりすぎには、気を付けて
あなたのお庭やベランダに、たくさんのカリフォルニアポピーの花が咲きます様に。
ハッキリしたオレンジ色の花が、たくさん咲くのが楽しみだなっぴー
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