ふわふわとした、やさしい雰囲気の白花を咲かせてくれるユーパトリウム チョコラータ。
お花が咲いていない期間には、落ち着いたシックな色合いの葉をカラーリーフとして楽しむことも出来ます。
今回の記事では、ユーパトリウム チョコラータ(チョコレート)の育て方についてご紹介します。

ユーパトリウム チョコラータ(チョコレート)は、とても丈夫で育てやすいお花ですよ。

初心者でも、安心して育てる事ができるのだっぴー
ユーパトリウム チョコラータ(チョコレート)はどんな花でしょう?
北アメリカ原産の耐寒性多年草(宿根草)です。フジバカマの仲間で、とても丈夫で育てやすいのが特徴です。
「銅葉フジバカマ」「シソフジバカマ」とも呼ばれています。その名の通り、シックで落ち着いた色合いの葉は、カラーリーフとして楽しむ事が出来ます。深い色合いですので、他の植物との相性もバツグンに良いです。

秋にお花が咲くと、白い花とシックな色合いの葉とのコントラストを楽しむ事が出来ます。
花の咲く期間は、1か月程度と短めですが、たくさんのお花を咲かせてくれます。金平糖のようなお花で、アゲラタムに似ています。
冬には地上部が枯れてなくなってしまいますが、春になるとまた芽吹いて美しい葉が出て来ます。

春の芽吹きは、少しゆっくりめですよ。
植えっぱなしで放任していても良く育ちますので、初心者の方にも育てやすいお花です。
ユーパトリウム チョコラータ(チョコレート) | |
科名 キク科 | |
特性 耐寒性多年草(宿根草) | |
花期 9~10月 | |
草丈 100~150cm | |
耐寒性 強 耐暑性 強 |
ユーパトリウム チョコラータ(チョコレート)の育て方は?
適した場所
日向~半日陰の場所で育てる事が出来ます。
美しい葉色に育てるためには、ある程度の日照が必要になります。
夏越し
暑さには強いのですが、極端な乾燥は苦手です。
特に夏に乾燥させると葉が傷んで(葉焼けして)しまいます。
鉢植えの場合は、夏場は半日陰の場所に移動させると良いでしょう。
冬越し
寒さにも強いですので、特に気を付ける事はありません。
寒さの厳しい地域では、株元を藁や腐葉土などでマルチングして凍結対策をしておく方が無難です。
増やし方
株分けと挿し木で増やすことが出来ます。
株分け
大きく育っていれば、株分けで増やすことが出来ます。
適期は3~4月です。

株分けをする2~3日前から、水やりを控えておくと株分けしやすいのだっぴー!
①株を掘り上げるか又は植木鉢から取り出して、土を落とします。
②根鉢にハサミやカッターで切り目を入れたら、芽を折らないように気を付けながら手で株を割ります。

あまり細かく分け過ぎると、株の再生に時間がかかってしまいます。元株の大きさにもよりますが、私はざっくりと2~4株位に分けています。
④分割できたら、それぞれの株を植え付けましょう。
挿し木
適期は5~6月頃です。
①ポットに赤玉土や挿し木用の土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②茎を上から数節の長さで切って、先端をカットしたら、2~3節ごとに切り分けます。下の節の葉を取り除き、上の節の葉を半分ほどにカットして、挿し穂を作ります。


残った葉は、蒸散を防ぐためにカットするのだっぴ―
⓷ポットの土に、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、挿し穂を挿します。

④明るい日陰で、水を切らさないように管理します。

私は、切り戻しをしたタイミングで挿し木していますよ!
植え付け
3月~4月が適期です。9月~11月でも大丈夫です。
地植えの場合
①植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土、堆肥などを混ぜて良く耕しておきます。
元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
②苗をポットから取り出して、植え穴に入れて高さを調節します。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cm位の高さまで敷きます。鉢底石は、まとめてネットに入れておくと扱いやすいです。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1くらいの所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきましょう。
土は、市販の草花用培養土か赤玉土7:腐葉土3の配合土で大丈夫です。
⓷苗をポットから取り出し、土の上に置いて高さを調節します。
苗を植えた時の土の表面が、鉢の縁から1.5cmくらい下になるように、ウォータースペースを空けておきましょう。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
地植えの場合・・・特に植え替えの必要はありませんが、大株になり、込み合って来たら株分けを兼ねて植え替えましょう。
鉢植えの場合・・・根詰まりしているようなら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

鉢の底から根が出て来たら、根詰まりしているのだっぴー!
水やり
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、特に水やりの必要はありませんが、夏場や晴天が続く場合には水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
どちらの場合も、夏の水切れには、特に気を付けましょう。葉が傷んでしまいます。
肥料
痩せ地でも育つくらいですので、肥料はほとんど不要です。
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
その後の追肥は、生育を見て、あまり良くない場合には、春か秋に少量の緩効性肥料を施しましょう。
病害虫
病害虫の被害は、特にありません。

家の庭では、バッタに葉を食べられることがあるのだっぴー(泣)
必要な作業
切り戻し
背丈がとても大きくなり、放っておくと1m以上になってしまいます。
6~7月頃に一度、切り戻しをすると高さが抑えられて、花数も増えまとまりが良くなります。
茎の3分の1~半分くらいの所でバッサリと切ります。

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切戻しは、必ずしなければいけない作業ではありませんが、切り戻しをしなかった年には、我が家でも1m以上になった事があります!それ以来、必ず切り戻すようにしています。
また、冬場に地上部が枯れてきたら、株元でカットしましょう。

春にはまた芽吹いてくるので、安心して切ってもよいのだっぴー
その他
枯れた下葉などは、こまめに摘み取りましょう。風通しが良くなります。
まとめ
ユーパトリウム チョコラータは、とても深い色合いの葉が美しく、お花もユニークです。他の草花との相性も良く、和風の庭でも洋風の庭でもどちらの庭でも大丈夫です。フジバカマの仲間ですので、アサギマダラという蝶が好むお花のようですが、我が家ではまだ見た事がないです。いつか訪れてくれると嬉しいのですが・・・。とても丈夫で手間がかからず、おすすめのお花ですのでぜひ育ててみて下さいね。
ユーパトリウム チョコラータ(チョコレート)の育て方のポイントは、、、
- 極端な乾燥に気を付けて
- 6~7月に、3分の1~半分くらいの草丈になるように、切り戻しをして
- 肥料は控えめで

あなたのお庭やベランダに、たくさんのユーパトリウム チョコラータ(チョコレート)のお花が咲きます様に。


葉と花のコントラストも、楽しみだっぴ―!

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