古くからたくさんの人に愛され、育てられているアジサイ。
花色も豊富で育てやすく、初夏の庭に欠かせない花ですね。
風情があり、和風と洋風どちらの庭にもマッチします。
今回の記事では、アジサイの育て方や剪定の方法、挿し木の方法などについてご紹介します。
家の庭では、ガクアジサイやおたふくアジサイ、山アジサイなど何種類か植えていますよ!
毎年、微妙に違った色合いで咲くのが楽しみです~
アジサイは丈夫で育てやすいから、初心者にも安心だっぴ―
あじさいはどんな花でしょう?
大きめの葉がたくさん茂り、その先に、丸くて存在感のある花を咲かせてくれます。
初夏から花が咲き始めて、咲き進むにつれて色変わりしていく様子も楽しめます。
土壌の環境によって、花の色が変わります。土壌が酸性に傾くとブルー系に、土壌がアルカリ性に傾くとピンク系に変化します。
アナベルという品種は、土壌環境に左右されないのだっぴ―
日本が原産の植物ですが、ヨーロッパで品種改良されて逆輸入されたものが西洋アジサイです。
アジサイ | |
科名 ユキノシタ科 | |
特性 落葉低木 | |
花期 6~7月 | |
樹高 1~2m | |
耐寒性 強 耐暑性 強 |
あじさいの育て方は?
適した場所
アジサイは日陰で育てるイメージがありますが、日光も好きですので、木漏れ日が当たる場所か、3時間くらい陽が当たる場所で育てるのがおすすめです。
日当たりが良すぎる場所では葉焼け(葉の色が焼けたように変色)をおこしますので、避けた方が良いでしょう。アナベルやノリウツギなどは葉焼けが少ないですので、日当たりの良い場所で育てても大丈夫です。
土は肥よくで適度に湿度のあるものが適しています。
ヤマアジサイは、西洋アジサイに比べると、やや日照と乾燥に弱いです。木漏れ日の当たる明るい場所が適しています。また湿度を好みますので、乾きやすい土を避けて植えましょう。
ヤマアジサイは、風通しの良い場所で育てるのがよいのですが、冬に強風が吹き抜けるような場所では花芽が傷んだり枝が枯れてしまったりするので気を付けましょう。
ヤマアジサイは、西洋アジサイに比べて枝も細く株も小さめです。
わが家のヤマアジサイはシチダンカだけですが、楚々とした雰囲気があり、とても素敵ですよ!
葉が細くてツヤ消しな所も、控えめで好きです。
夏越し
最近の夏は、本当に暑すぎて植物にはかなり過酷ですね。
鉢植えの場合は、木の下などに移動させましょう。コンクリートやアスファルトなどからの照り返しは避けるようにしましょう。二重鉢(鉢をもう一まわり大きな鉢に入れる)にすると、夏の高温から根を守ることができます。
地植えの場合は、敷き藁やバークチップ、腐葉土などで地面をマルチングすると、地温が上昇するのを抑えられ、乾燥防止にもなります。
増やし方
挿し木で増やすことが出来ます。適期は6月上旬頃です。
①花の付いていない枝の先を切る。
②2~3節ごとに切り、一番下についてる葉を取り除く。
⓷残っている葉の3分の2くらいを切り取る。
④取り除いた葉が付いていた部分(節)が地中に隠れるように、赤玉土または挿し木用の土に挿す。
⑤たっぷりと水やりします。
半日陰の場所で土が乾かないように管理します。1か月くらいで根が出て来ます。
我が家のアジサイも、ほとんどが頂いたアジサイを挿し木したものですよ!
アジサイは挿し木が割と容易ですから、ぜひ試してみて下さいね。
植え付け
植え付けは3月頃が適期です。暖地では10~11月ごろでも大丈夫です。
鉢植えのアジサイは、急に環境が変わると元気がなくなることがあります。庭植えにする場合にも、一度鉢増しして、次の年に庭植えにする方が株が充実します。
母の日などにプレゼントされる鉢植えのアジサイは、ハウスで大事に栽培されている
のだっぴー。ハウスと外では環境が違うのだっぴ―。
庭植え
①花が終わったら花茎を切っておきます。
②植穴を掘り、掘り上げた土に堆肥や腐葉土を十分に漉き込んで植え付けます。元肥も入れておきましょう。
⓷苗木の根鉢(根と土が固まった部分)を3分の1くらい崩して(根が多少切れてしまっても大丈夫です)、地面と苗木の根元が同じ高さになるように調整し、土をかぶせます。土に隙間が出来ないように、指でつつきながら土をかぶせていきます。
④植え付けたら、たっぷりと水やりします。
鉢植え
①花が終わったら、花茎を切り取って1~2まわり程大きな鉢に植え替えます。
②ネットに入れた鉢底石を植木鉢の底に敷きます。その上に土を入れます。
土は水持ちと水はけの良い土が適しています。赤玉土:腐葉土を7:3の割合で混ぜた土を使うか、市販の草花用培養土でも大丈夫です。元肥も入れておきましょう。
⓷アジサイの苗木の根鉢を3分の1くらい崩して、土の上に置き、高さを調整します。(根が多少切れてしまっても大丈夫です。)
その上や隙間に土を入れます。(指や割りばしでつつきながら土を入れると隙間なくしっかり入ります。)土の表面が、植木鉢の縁から1.5cmくらい下までになるように土を入れます。ウオータースペースを作っておきましょう。
④鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
植え替え
庭植えでは、特に植え替えの必要はありませんが、鉢植えの場合は、根が張って根詰まりをおこしますので、一年に一度、花が終わった7月下旬頃に植え替えます。
水やり
庭植え
植え付けた年は、まだしっかりと根が張っていないので、表面の土が乾いたら水やりをします。夏場は特に葉からの蒸散量が多くなりますので、朝か夕方に土の状態を見ながら水やりしてください。根付いた後でも真夏や乾燥が激しい時は水やりします。
夏には、家の庭植えのアジサイの葉がしんなりと垂れ下がっている事があります。
その場合は、夕方に慌てて水やりしています。
乾燥すると生育が悪くなって、枯れてしまう事もあるのだっぴ―
鉢植え
表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
2月ごろに寒肥として緩効性肥料を施しましょう。
花後にも、お礼肥としてリン酸やカリ成分の多い化成肥料を少量施します。
私は花後に剪定したタイミングで、お礼肥の化成肥料を施すようにしています。
寒肥は春にグングン成長してもらうための肥料なので、ゆっくり長く効くもので。
花後は、新芽を秋までの短い期間で育てるためにすぐ効くもので。なのだっぴ―
病害虫
病気
うどん粉病・・・葉や茎の表面に、うどんの粉をまぶしたような白いカビが付く病気です。
風通しの良い場所に移動させるか、薬剤を撒きます。
炭疽病・・・・・花や葉が褐色に変化する病気です。風通しが悪く、湿気の多い場所で発生しやすいで
す。病気の葉はすぐに取り除き、周りに感染しないようにします。
害虫
アブラムシ・・・薬剤を撒くか、薄めた牛乳をスプレーで吹き付けます。
ハダニ・・・・・葉の汁を吸うので、葉が白くかすれたようになります。薬剤を撒くか、時々葉の裏側
に霧吹きで水をスプレーします(ハダニは葉の裏に寄生します)。
蛾の幼虫・・・・薬剤を撒くか、夜にパトロールして幼虫を見つけます。
必要な作業
花後の剪定
花が色あせてきたら、花の下2~4節くらい下がった葉の少し上で剪定します。
剪定は7月末までに済ませましょう。(剪定のタイミングが遅くなると、花芽が付きません。)
剪定後に成長した部分に、翌年咲く花芽が付く(10月頃)のだっぴー
株全体を小さくしたい場合は、地際から20cmくらい枝を残して下の方で切ります。その時は芽の位置を確認して切るようにします。ただ、翌年は花が咲かなくなります。
地植えにすると、グングン大きくなるので、時々はばっさりと切ってコンパクトにしています。
翌年に花が咲かないのは、淋しいですが、、、ちょっと我慢ですね。
アナベルなど新枝咲きのアジサイはその年に伸びた枝に花芽が付きます。ですので、毎年地際から20cmくらいの所で切って大丈夫です。(それ以上強剪定すると、反動で樹高が高くなってしまいます。)
旧枝咲きのアジサイは、今年伸びた枝には花芽がつかないのだっぴー。
翌々年にようやく花が咲くのだっぴー。
*剪定は行わなくても花は毎年咲きますが、株が大きくなりすぎてしまいますので株全体をコンパクトにするために行う作業です。
春先の整枝
アジサイは冬場に落葉しているので、枝がよく見える春先(3月頃)は整枝にはとても良い時期です。
この時期には、枝の途中を切る(剪定)のではなくて、不要な枝の切り落とし(枝抜き)を行います。
枝数が増えすぎて込み入っている場合に、
- 枯れた枝
- 交差している枝
- 内側に入り込んでいる枝 などを地際で切り落とします。
「枝抜き」すると、株元まで光が当たるだけでなく、新しい枝が出やすくなるのだっぴー
土壌環境を整える
アジサイは土壌環境によって花色が変化します。
翌年も同じような色で咲いて欲しい場合は、土壌環境を整えます。
・ピンク色に咲かせたい場合
秋と3月頃に石灰を施します。春に芽が動き始めたら、土にミョウバンを混ぜ込みます。
・青色に咲かせたい場合
冬に鹿沼土や酸度未調整のピートモスを混ぜ込みます。
まとめ
アジサイの育て方のポイントは、、、
- 適度に陽の当たる場所で
- 夏場の水やりに気を付けて
- 株が大きくなり過ぎないように、剪定をして
あなたのお庭やベランダに、素敵なアジサイの花が咲きます様に。
毎年どんな色で咲くのか、楽しみだなっぴー!!
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