可愛らしい小花をたくさん咲かせてくれる、ネメシア。
花色が多く、他の草花との相性も良いですので、人気のあるお花です。
今回の記事では、ネメシアの育て方、植え付けや増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
ネメシアはどんな花でしょう?
小さな花を、花茎の先に数多く咲かせてくれます。茎葉が見えないほど一面に咲いてくれますので、とても華やかで可憐です。花の咲く期間も長いです。原産地は南アフリカです。

花色は豊富で、白、ピンク、黄色、紫、水色などがあります。単色の花色のものもありますし、一つの花に2色以上の花色を付ける、複色のものもあります。花の形も独特で、可愛いです。
また、品種によって、草丈や花の大きさに違いがあります。香りのあるものもあります。
花数が多く、コンパクトでこんもりとまとまりますので、他の草花とも相性が良く、寄せ植えの材料としても人気があります。

また、お手入れも容易で育てやすいですので、初心者の方でも安心です。
一年草タイプのものと多年草タイプ(「宿根ネメシア」と呼ばれています)のものがあります。多年草タイプのものでも、短命で、2~3年で株が枯れてしまいますので、種まきや挿し木などをして、バックアップしておくとよいでしょう。


一年草タイプでも多年草タイプでも、基本的な育て方は変わりませんよ。

乾燥した、涼しい場所が好きなのだっぴー!日本の夏の暑さには、弱いのだっぴ―
ネメシア |
科名 ゴマノハグサ科 |
特性 一年草、多年草 |
花期 一年草(3月〜6月頃)、多年草(4~6月、10~11月頃) |
草丈 15〜40㎝ |
耐寒性 普通(品種による) 耐暑性 弱 |
ネメシアの育て方は?
適した場所
戸外の、日当たりと風通しの良い場所が適しています。
土は、水はけの良いものが適しています。

雨が当たると、花が傷んでしまいます。鉢植えにしている場合は、開花期間中は、雨の当たらない軒下などに移動させましょう。地植えの場合は、雨よけを作ってあげましょう。
夏越し
一年草タイプのネメシアは、梅雨前ごろには枯れてしまいます。
宿根ネメシアは、夏場は強い日差しを避けて、土を乾かし気味にして育てましょう。

夏場は雨に当てない方が、夏越ししやすいのだっぴ―。
鉢植えの場合・・・風通しの良い、半日陰に移動させましょう。
地植えの場合・・・寒冷紗などで日よけをつくるか、または鉢上げ(掘り上げて、植木鉢に移植)して、半日陰に移動させるかしましょう。
*春から初夏の開花が一通り終わったら、株を全体的に半分程度に切り戻しておきます。
冬越し
一年草タイプのネメシアは、若干寒さには弱いですので、戸外の霜が当たらないような場所で育てましょう。
宿根ネメシアも、ある程度の耐寒性はありますが、霜に何度も当たると枯れてしまう事があります。特に寒冷な地域では、地植えの場合は、マルチングなどの防寒対策をしましょう。それでも心配な場合は、植木鉢に移植し、軒下など霜が当たらない日当たりの良い場所に移動させても良いでしょう。
増やし方
種まきと挿し木で増やす事が出来ます。

宿根ネメシアは、多年草だけど短命なのだっぴー!種まきや挿し木で、増やしておくと安心なのだっぴー!!
種まき
適期は、秋(10月頃)です。 寒冷な地域では、春(3~4月頃)に種まきしましょう。
高温では発芽しにくいですので、涼しくなってからまきましょう。
①底に穴のあいたトレーやポットなどに、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。
②土の上に種を、まばらに散らばるようにバラまきにします。

とても細かい種なのだっぴー!
⓷土は、種が見える程度にごく薄くかけます。土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土が乾かないように気を付けて、明るい日陰で管理します。
*本葉が3~4枚出てきたら、ポットに植え替えます。ポットのまま冬越しして、暖かくなってから植え付けましょう。
挿し木
適期は、春(3~6月頃)と秋(9~10月頃)です。
①ポットに新しい赤玉土又は挿し木用の土を入れて、水で湿らせておきます。
②しっかりとしたネメシアの茎を切り取り、2~3節ずつに分けます。下の節に付いている葉を取り除きます。上の節の葉は、蒸散を避けるために半分くらいの大きさにカットして、挿し穂を作ります。
⓷下の節が土の中に隠れるように、挿し穂を土に挿します。
④優しい水流で水やりします。
*発根するまでは、土を乾かさないように明るい日陰で管理します。
植え付け
適期は、春(3~4月頃)と秋(9~10月頃)です。

霜に何度も当たると株が弱りますので、霜が降りない時期に植え付けましょう。冬に購入した苗を地植えにしたい場合には、春に気温が上がってから植え付けると良いですね。
市販の苗を購入する場合は、茎がしっかりとしていて徒長していないもの、葉の色が綺麗で、蕾が多く付いている苗を選びましょう。一年草タイプと宿根草タイプがありますので、確認して購入します。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を入れて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。

水はけを良くするために、軽石小粒や川砂を混ぜても良いですね。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。根鉢は軽く崩す程度にします。

盛土にして、周囲より少し高めに植えるとさらに水はけが良いのだっぴ―。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合

地植えよりも管理がしやすいですので、鉢植えがおすすめです!
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cm位の高さまで敷きます。
②鉢底石の上に土を入れます。土は、水はけの良い土を利用します。市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土に、川砂や軽石小粒などを2~3割混ぜた土でも良いです。
⓷土の上に、ポットから取り出した苗を入れて、高さを調整します。根鉢は軽く崩す程度にします。鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた土の表面が来るように、ウオータースペースをあけておきましょう。
④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
適期は、春(3~4月頃)と秋(9~10月頃)です。
地植えの場合・・・秋に掘り上げて傷んだ根などを取り除いておきます。土に肥料を施し、軽く耕して植え直しましょう。
鉢植えの場合・・・一年に一度、根鉢を軽く崩して、一回り程度大きな鉢に植え替えます。
水やり
多湿を嫌がりますので、水のやり過ぎには気を付けましょう。
地植えの場合・・・根付いた後は、特に水やりの必要はありません。何日も雨が降らず、乾燥が続く場合には、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりします。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施します。
地植えの場合・・・追肥の必要はありませんが、宿根ネメシアで夏越しした株には、9~10月に緩効性肥料を施します。
鉢植えの場合・・・花が咲いている期間に、規定量より薄めた液肥を、2週間に一度程度施します。
病害虫
灰色かび病、ウイルス病など
長雨や風通しが悪いと発生します。落ちた花びらなどは、こまめに取り除くようにしましょう。初期の場合は、病気の部分を取り除き、薬剤をまきます。
アブラムシ
新芽や蕾について汁を吸い、生育を阻害します。病気の媒介もしますので、見つけたらすぐに取り除きましょう。
必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
花がらをこまめに摘み取ると、たくさんの花を長く楽しむ事が出来ます。

咲き終わった花びらは、すぐに散らばってしまいます。病害虫の予防のためにも、こまめに取り除きましょう。
切り戻し
花が一通り咲き終わってきたら、草丈の半分程度の長さに切り戻しましょう。また脇芽が出て、花が咲きます。風通しも良くなり、病害虫の予防になります。
摘心(枝先を摘む)
種から育てた一年草のネメシアは、摘心を繰り返すと、分枝してたくさんのお花を咲かせてくれます。
種取り
花が咲き終わったら、そのままにしておきます。茶色く枯れてきたら、種を採りましょう。

種がこぼれてしまう事がありますので、お茶のパックなどをかぶせてホッチキスで止めておくと確実に採種できますよ!
まとめ
ネメシアは、花色が豊富で、たくさんのお花を咲かせてくれます。香りのあるものもありますので、ぜひお気に入りを見つけて育てて頂きたいお花です。一株だけでも、大きく育ちますので、植木鉢におひとり様植えにしても見応えがあります。また、可憐な小花は、他の植物との相性が良いですので、寄せ植えにしてみても素敵になります。地植えよりも、鉢植えにする方が管理がしやすいのでおすすめですよ。ぜひ育ててみて下さいね‼
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 土は乾かし気味で、雨を避けて
- 適宜切り戻しをして


あなたのお庭やベランダに、たくさんのネメシアの花が咲きます様に。


かわいい小花がたくさん咲くのが、楽しみだなっぴー!
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