サルビアと言えば多くの人が思い浮かべるお花、サルビア スプレンデンス。
とても華やかで、育てやすく、世界中で栽培されているお花です。
今回の記事では、サルビア スプレンデンスの育て方や、増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
サルビア スプレンデンスはどんな花でしょう?
サルビアの仲間は数多くありますが、サルビアと言えば、この朱色のお花を思い浮かべる人が多いくらい、最もポピュラーで親しまれているお花です。
スッと立ち上げた花穂に、ボリュームのあるたくさんのお花を咲かせてくれます。一つ一つのお花は、4cmほどですが、花穂を囲うように集まって咲きますので、とても豪華な咲き姿です。

お花の咲く期間が長く、春から晩秋にかけて花壇を彩ってくれます。草丈はコンパクトで直立し、良く生長します。
茂った濃い緑色の葉は、大きめで幅が広く、ハート形に見えます。花色と葉色とのコントラストも美しいです。
原産地は南米ブラジルです。鮮やかな朱色のお花が群生する様子は、見ごたえがあります。花色は他に、桃、橙、黄、紫、白などがあります。

花壇の主役として利用出来ますし、株がコンパクトですので、花壇の縁取りや寄せ植えなどにも利用できます。
あまり手間がかからずに育てられますので、初心者の方でも大丈夫です。
本来は多年草ですが、冬の寒さに弱いですので、日本では一年草扱いとなります。

ポピュラーな朱色のお花は、とても印象的で素敵です!マリーゴルドと組み合わせても鮮やかで良いですね。

公園などで群生させているのを見ると、見事なのだっぴー!
| サルビア スプレンデンス |
| 科名 シソ科 |
| 特性 春まき一年草または多年草 |
| 花期 6~11月 |
| 草丈 30~90cm |
| 耐寒性 弱 耐暑性 強 |
サルビア スプレンデンスの育て方は?
適した場所
日当たりと風通し、水はけの良い場所が適しています。
半日陰の場所でも育ちますが、日向に比べると花付きが少なくなります。
乾燥のし過ぎには気を付けましょう。
夏越し
真夏に強い西日の当たる場所を避け、乾燥し過ぎないように気を付けましょう。
暑さには強いですが、夏場は花付きが少なくなってしまいます。

暑い時期には無理にお花を咲かせずに、休ませてあげた方が秋に立派なお花を咲かせてくれますよ!
冬越し
寒さには弱いですので、日本では一年草扱いとなります。
霜に当たると枯れてしまいますので、寒冷な地域では、戸外での冬越しは難しいです。
温暖な地域では、5℃以上の温度を保つと冬越しすることが出来ます。

我が家は温暖な地域なのですが、戸外では、霜に当たって枯れてしまうことがほとんどです(涙)。
増やし方
種まきと挿し芽で増やすことが出来ます。
種まき
適期は、春(5~6月頃)か秋(9~10月頃)です。発芽適温は20~25℃ですので、気温が十分に上がってから種まきしましょう。

種まきで、割と簡単に増やすことが出来ますよ!ぜひ挑戦してみてくださいね。
①底に穴の開いたトレーなどに、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。土は、新しいものを使いましょう。
②土の上に、まばらに散らばるように種をまきます。好光性種子(発芽する時に、日光に当たるのが必要な種)ですので、土はかぶせないか、又はごく薄くかぶせる程度にします。
③土の表面を手で軽く押さえたら、種が流れないように、優しい水流で水やりします。
*発芽するまで、土を乾かさないように明るい日陰で管理します。
*本葉が4枚程度出てきたら、ポットに移植します。そのままポットで育てて、土の中に根が十分に回ったら、花壇や植木鉢に定植します。

ポットに直接種まきをしても大丈夫です。その方が、植え替えの手間が省けますよ。草花用培養土の上に、種まき用の土を1.5cm位敷いて、土を2層にします。その上に種を3~5粒位まくと良いですね。適宜間引きながら育てましょう。
挿し芽

挿し芽も容易なのだっぴー。切り戻しした時の茎を使っても良いのだっぴー。
①ポットに挿し木用の土か、又は赤玉土を入れて水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②しっかりとした茎を切り取り、2~3節ずつに切り分けます。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿し穂を挿します。
④優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*発芽するまで土を乾かさないように、明るい日陰で管理します。ポットの土に根が十分に回ったら、花壇や植木鉢に定植します。
植え付け
適期は、5~6月頃です。
市販の苗を購入する場合には、株元のぐらつきがなく、全体ががっしりとしていて、葉の綺麗なものを選びましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。枯れた下葉などは取り除いておきましょう。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④たっぷりと水やりします。
*他の植物との間は、25cm程度あけておきましょう。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
土質はあまり選びませんので、市販の草花用培養土か、赤玉土6:腐葉土4で配合した土で大丈夫です。
③土の上にポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。
鉢の縁ぎりぎりまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cmくらい下に苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
一年草扱いですので、植え替えはしなくて大丈夫です。
水やり
どちらかというと、少し湿り気のある土を好みます。
土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりします。

水が足りなくなると、葉が垂れ下がってしんなりとした状態になってしまいます。私も、慌てて水やりすることがあります。乾燥する季節には、水切れさせないように気を付けましょう。
肥料
生育が旺盛で、花の咲く期間が長いですので、開花期間中は定期的に肥料を施しましょう。肥料が少なくなると、生育と花付きが悪くなってしまいます。
春(5~6月頃)と秋(9~11月頃)の間に、月に一回、株元に緩効性肥料を施すか、又は2週間に1回程度、薄めた液肥を施しましょう。

真夏は植物も弱っているので、肥料は施さないようにするのだっぴー!
病害虫
アブラムシ
新芽や蕾に付いて汁を吸います。病気を媒介することもありますので、見つけたらすぐに取り除きましょう。
ハダニ
葉の裏側に付いて、汁を吸い、葉をカスリ状にしてしまいます。葉の裏側に水をかけるようにすると、予防出来ます。

我が家では、バッタが葉を食べて、かなりボロボロにしてしまいます(涙)。見つけたら捕まえるようにしていますよ。
必要な作業
花穂摘み
花穂のほとんどのお花が咲き終わったら、花穂の下でこまめに摘み取っておきましょう。また花芽が上がり、次々とお花を咲かせてくれます。
切り戻し
株がぐんぐんと大きく育ちますので、お花が一段落する頃(夏頃)に半分くらいの高さで切り戻ししておきましょう。株のまとまりが良くなり脇芽が伸びて、秋にはまた多くのお花を咲かせてくれます。
まとめ
サルビア スプレンデンスは、鮮やかな色合いのお花を華やかに咲かせてくれます。私が小学生の時にも(かなり前ですよ(笑))校庭に植えられていました。昔から親しまれているお花ですが、私は最近になってこのお花の魅力に改めて気付き、毎年のように育てるようになりました。朱色のお花が一般的ですが、花色が豊富になっていますので、ぜひお気に入りを見つけて育ててくださいね。おすすめです!
サルビア スプレンデンスの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと水はけの良い場所で
- 乾燥のさせ過ぎに、気を付けて
- 定期的に肥料を施して


あなたのお庭やベランダに、たくさんのサルビア スプレンデンスのお花が咲きますように。


かわいいお花が華やかに咲くのが、楽しみだなっぴー!

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