伸びた花茎の先に、小さなかわいいお花を咲かせる、バーベナ リキダ ポラリス。
ナチュラルな雰囲気のお花で、花壇の縁取りなどにも最適です。
今回の記事では、バーベナ リキダ ポラリスの植え付けや増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
バーベナ リキダ ポラリスはどんな花でしょう?
花茎を長く伸ばした先に、淡いラベンダーピンク色のお花をたくさん咲かせてくれます。一つ一つのお花はとても小さいのですが、枝先で集まって、てまり状に丸く咲いてくれる姿は(集合花)、とても可愛らしいです。枝先が、分枝してそれぞれの先端に、お花を咲かせてくれます。

宿根草ですので、毎年お花を咲かせてくれます。また開花期間がとても長く、ほとんど休むことなく、初夏から晩秋までの間、花を咲かせ続けてくれます。
地下茎から伸ばした茎が、這うように横に広がります。花壇の縁取りや、寄せ植えの前方に植えても素敵になりますし、グランドカバーのように利用することもできます。

葉は深い緑色です。縁に、切れ込みが入っていて、触るとごわごわと堅い感じがします。
原産地は南アメリカです。暑さにも寒さにも強く、とても丈夫で育てやすく、ほとんど放任にしていても元気に育ちますので、初心者の方にもおすすめのお花です。

地下茎でどんどん増えていきますので、毎年株が大きく育ち、たくさんのお花を咲かせてくれます。

あまり手間がかからずに、良く育つのだっぴ―!

お花が丸くまとまって、優しい色合いです。ふんわりとした、やわらかい雰囲気ですよ!
バーベナ リキダ ポラリス |
科名 クマツヅラ科 |
特性 宿根草 |
花期 5~10月 |
草丈 30~40cm |
耐寒性 強 耐暑性 強 |
バーベナ リキダ ポラリスの育て方は?
適した場所
日当たりと水はけの良い場所が適しています。
日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所で育てる方が花数が多くなります。
丈夫な性質で、土質は特に選びませんが、乾燥したところを好みます。
夏越し
耐暑性が強いですので、夏場でも休むことなく咲き続けてくれます。
冬越し
耐寒性があり、-15℃位までなら耐えることが出来ます。
冬場は、地上部が枯れますが、春になるとまた芽吹いてきます。

寒冷な地域では、マルチングなどの防寒対策をしておくと安心です。鉢植えにしている場合には、霜の当たらない軒下などに移動させてもよいでしょう。
増やし方
種まきと挿し芽、株分けで増やす事が出来ます。
種まき
適期は、春(3月中旬~5月中旬頃)と秋(9月頃)です。春から花を咲かせたい場合には、秋まきにしましょう。
①種を一晩水につけておくか、良く水洗いしておきます。
②底に穴のあいたトレーに、種まき用の土を入れて、水で湿らせておきます。
⓷土の上に、種を多めにまき、軽く土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、明るい日陰で管理します。
*多湿になると病気が出やすくなりますので、土の表面が乾いたら水を与えましょう。
*本葉が2~3枚出てきたら、ポットに移植しましょう。
挿し芽
適期は、6月頃と9月頃です。
①ポットに、挿し木用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。どちらの土も、新しいものを使いましょう。
②しっかりとした茎を切り取り、2~3節ずつに切り分けます。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は、半分くらいの大きさにカットして、挿し穂を作ります。
⓷挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿します。
④優しい水流で水やりします。
*発芽するまでは、土が乾かないように、明るい日陰で管理しましょう。
株分け
適期は、3月頃と10月頃です。
①地下茎で増えますので、地下茎から伸びた子株を掘り上げます。
②軽く土を落としたら、芽と芽の間の分けやすい所を探し、手で株を割ります。
⓷それぞれの株を植え付けます。
植え付け
適期は、春(4~5月頃)です。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。元肥の緩効性肥料も施しておきましょう。

私は、軽石小粒や川砂などを混ぜて、さらに水はけを良くしていますよ。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。
⓷周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
④たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、鉢底石を1.5cm位の高さまで敷きます。
②鉢底石の上に、土を入れます。
土は、市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。

軽石小粒や川砂を混ぜると、さらに水はけが良くなるのだっぴ―!
⓷ポットから取り出した苗を置いて、高さを調整します。植木鉢の縁から1.5cm位下に苗を植えた土の表面が来るように、ウオータースペースを空けておきましょう。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
植え替え
根が詰まって来て、花付きが悪くなった場合には、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

株分けを兼ねて、植え替えても良いですね。
水やり
土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりします。
冬季は、水やりをやや控えめにすると良いです。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
その後は、春先に緩効性肥料を施すか、生育期間中に2週間に一度程度、薄めた液肥を施しましょう。
夏に、切り戻した後(8月下旬頃)には、少量の緩効性肥料を施しましょう。
病害虫
丈夫ですので、病害虫の被害はほとんどありません。

かなり長く育てていますが、今まで病害虫の被害はないですよ!
まれにうどん粉病が出ることがあるようです。葉や茎に、白い粉をまぶしたような菌が発生します。風通しの良い場所で育てて予防しましょう。初期であれば、病気の部分を取り除き、薬剤をまきます。
その他必要な作業
花がら(咲き終わった花)摘み
花が終わったら、花の下の茎の所でカットしておきましょう。また次の花を咲かせてくれます。
種を採る場合は、花がらをそのまま残しておき、茶色く枯れてきたら収穫します。収穫した種は、次の種まきの時期まで、紙袋などに入れて冷暗所で保管しておきましょう。
切り戻し
8月下旬頃に、草丈の半分位の位置で切り戻すと、10月頃まで咲き続けます。
切り戻した後は、少量の緩効性肥料を施しておきましょう。
まとめ
バーベナ リキダ ポラリスは、かわいいお花を毎年、たくさん咲かせてくれます。わが家でも、もう10年以上育てていますが、丈夫でほとんど手間がかからないうえに、かわいいですのでお気に入りのお花です。わが家では、良く日の当たる、花壇の前方に植えています。病害虫の被害もなく、元気で大きく育っています。初心者の方でも育てやすいですのでおすすめです。ぜひ育ててみて下さいね!
バーベナ リキダ ポラリスの育て方のポイントは・・・
- 日当たりと風通しの良い場所で
- 水はけの良い土で
- 8月下旬頃に、草丈の半分くらいに切り戻して


あなたのお庭やベランダに、たくさんのバーベナ リキダ ポラリスの花が咲きます様に。


丸くまとまったかわいいお花が、たくさん咲くのが楽しみだなっぴー!
コメント