美しい葉が寄せ植えの花材としても人気のある、リシマキア。
丈夫で育てやすく、かわいいお花も咲かせてくれます。
今回の記事では、リシマキアの育て方、植え付けや増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。
リシマキアはどんな花でしょう?
アフリカ、南アメリカなどに自生する植物です。茎が直立する品種と、ほふく性の品種のものがあります。日本には、オカトラノオなど15種が自生しています。花色は白、赤、黄、紫、複色などがあります。

いずれの品種も暑さと寒さに強く、丈夫で育てやすいです。日当たりの良い場所を好みますが、半日陰の場所でも大丈夫です。
ほふく性の品種は、グラウンドカバーとしても利用出来ます。とても生育が良く、どんどん広がります。

水辺など湿り気のある場所に植えると良く茂ります。水草として利用できる品種もあります。

我が家では、ほふく性の品種を育てていますよ。生育が良く、毎年たくさんのお花を咲かせてくれます。

丈夫で育てやすいので、初心者でも大丈夫なのだっぴー!
リシマキアの主な品種
オカトラノオ
白い花穂が優しい雰囲気のお花です。草丈は60~90cm程度です。お花は初夏(6~7月頃)に開花します。
リシマキア・アトロプルプレア「ボージョレー」
立性の品種で、草丈は50cm程度です。細いシルバーリーフと濃赤色の花穂が美しく、お庭を華やかにしてくれます。
リシマキア・プンクタータ
草丈が50cm程度の立性の品種で、葉にクリーム色の斑が入ったアレキサンダーなどがあります。
リシマキア・ヌンムラリア
ほふく性の品種で、グラウンドカバーや寄せ植えなどに利用できます。日当たりが良い場所では、葉が見えなくなるくらいにたくさんの黄色いお花を咲かせます。湿り気のある場所を好み、日向から半日陰の場所で育てられます。常緑ですが、冬場は葉を減らします。
リシマキア・オーレア
リシマキア・ヌンムラリアの仲間で、葉色が明るい黄緑色の品種。ヌンムラリアに比べると、お花は少し咲きにくいです。強い日差しで葉焼けしますので、半日陰の場所で育てると良いです。
リシマキア・シューティングスター
銅葉にピンク色の斑が入ったおしゃれな品種です。特徴は、ヌンムラリアと同様です。寄せ植えなどにも人気の品種で、黄色いお花を咲かせます。
| リシマキア |
| 科名 サクラソウ科 |
| 特性 多年草 |
| 花期 5~7月(品種による) |
| 草丈 5~100cm |
| 耐寒性 強 耐暑性 強~普通 |
リシマキアの育て方は?
適した場所
日当たりの良い場所~半日陰の場所が適しています。日向に比べると半日陰では、花数が少なくなります。
土は、やや湿り気のあるものを好みます。
夏越し
乾燥には弱いですので、真夏に水切れしないように気を付けましょう。

我が家でも、鉢植えで育てていたものが、夏に水切れしてしまい葉がチリチリになってしまったことがあります(涙)。鉢植えで育てている場合には、夏場は半日陰の場所に移動させる方が良いですよ。
冬越し
冬場は地上部が無くなる品種と、常緑で葉を減らして冬越しする品種があります。
地上部が無くなる品種は、枯れた茎を株元でカットしておきましょう。春になるとまた芽吹いてきます。
常緑の品種は、霜で葉が痛むことがありますので、冬の前に茎を短く切り戻しておきましょう。
寒さには強いのですが、寒冷な地域では株元をマルチングをするか又は、室内に取り込む方が無難です。
増やし方
挿し木や株分けで増やす事が出来ます。

ほふく性の品種は、伸びた茎の節の部分が、土に接したところから根が伸びてきますので、切り離して別の場所に植え付けることが出来ますよ。簡単なので、私はその方法で増やしていますよ!
挿し木
適期は、5~6月頃と9~10月頃です。切り戻した茎を使っても良いです。
①ポットに挿し木用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。
②しっかりとした茎を、2~3節ずつに切り分けます。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。
③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿し穂を挿します。
④優しい水流で、たっぷりと水やりします。
*発根するまで土を乾かさないように、明るい日陰で管理します。ポットの土に根が十分に回ったら、花壇や植木鉢に定植します。
株分け
春(3~4月頃)と秋(9~10月頃)が適期です。株分けする前に、茎を半分くらいの長さにカットしておきましょう。
①株を掘り起こすか、又は植木鉢から取り出して、土を落とします。
②固まった根鉢にハサミなどで切り目を入れたら、手で株を割ります。

あまり細かく分け過ぎると、株の再生に時間がかかってしまいます。元株の大きさにもよりますが、私は2~4株くらいまでに分けています。
③分割したそれぞれの株を植え付けましょう。
植え付け
適期は、春(4~5月頃)と秋(10~11月頃)です。
市販の苗を購入する場合は、株元のぐらつきがなく、全体ががっしりとしていて葉が綺麗なものを選びましょう。
植え付ける前に、枯れた下葉などは取り除いておきましょう。
地植えの場合
①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を多めに混ぜて良く耕しておきます。
②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。元肥の緩効性肥料を施しておきましょう。
③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
④優しい水流で、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合
①植木鉢の底に、1.5cmくらいの高さまで鉢底石を入れます。
②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を混ぜておきます。
土は、水はけと水持ちのよいものが適しています。市販の草花用培養土か、又は赤玉土7:腐葉土3で配合した土に、軽石小粒を少量混ぜた土でも大丈夫です。
③土の上に、ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。
鉢の縁ぎりぎりまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に、苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきます。
④周りにも隙間のないように土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。
⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。
*乾燥を防ぐために、植え付けた後に堆肥や腐葉土で土の表面をマルチングしておいても良いです。
植え替え
適期は、春(3月頃)です。秋(10~11月頃)でも大丈夫です。
植えっぱなしで株が込み合ってくると、急に生育が悪くなることがありますので、1~2年に一度程度を目安に植え替えましょう。
鉢植えの場合・・・鉢底から根が出てきたら、一回り大きな植木鉢に植え替えましょう。
地植えの場合・・・株が込み合ってくるようなら、株分けを兼ねて植え替えましょう。
水やり
乾燥は苦手ですので、水切れさせないように気をつけましょう。
鉢植えの場合・・・土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりします。鉢植えの場合は、特に乾燥し過ぎないように気をつけましょう。
地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後も、乾燥させ過ぎないように気をつけましょう。
肥料
植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を混ぜておきます。
その後の追肥は、春(3月頃)と秋(9~10月頃)に緩効性肥料を施しましょう。
病害虫
病害虫の被害は、ほとんどありません。
必要な作業
剪定、切り戻し
茎が伸びすぎたら、半分くらいの長さの所でカットしましょう。いつでもカットして大丈夫です。
まとめ
リシマキアは、美しい葉とお花の両方を楽しむ事が出来ます。私も、最初は寄せ植えの花材として購入しましたが、今では植木鉢一面に広がり、かわいいお花をたくさん咲かせてくれるので、おひとり様で植えて楽しんでいます。株分けをして、寄せ植えを作る時の足元に植えることもあります。乾燥のさせ過ぎには気を付けて、あとはあまり手間がかからずに育てられますのでおすすめです。ぜひ育ててみてくださいね!
- 日当たり~半日陰の場所で
- 乾燥させ過ぎないように気を付けて
- 適宜切り戻しをして


あなたのお庭やベランダに、たくさんのリシマキアのお花が咲きますように。


かわいいお花が咲くのが、楽しみだなっぴー!

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