ルドベキアの育て方/植え付けや増やし方、お手入れの仕方など

土、肥料他

夏の暑さにも負けず、元気にお花を咲かせてくれるルドベキア。

お花の咲く期間も長く、とても丈夫で育てやすいお花です。

今回の記事では、ルドベキアの植え付けや増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介します。

ルドベキアはどんな花でしょう?

伸ばした花茎の先に、鮮やかなお花を、暑い夏の間も休まずに咲かせてくれます。原産地は北アメリカです。

花付きが良く、夏から秋までの間、次々と蕾を立ち上げてお花を咲かせてくれます。生育が旺盛で、手間がほとんどかからずに育ちますので、初心者の方にも育てやすいお花です。

ルドベキア「タカオ」です。一株でも、分枝してたくさんのお花を咲かせてくれます。とても丈夫ですよ!

お花は、咲き進むにつれて真ん中の部分(花芯)が盛り上がり、花びら(花弁)が下向きに反り返ります。

花色は、黄色が代表的ですが、赤やオレンジ、アンティークカラーや複色、グリーンのものなどもあります。咲き方は、一重咲きや八重咲きがあり、花びらがストローのように筒状になったユニークなものなどもあります。

また、草丈40㎝程度の低めのものから、100cm以上の高生のものまでさまざまありますので、植え付ける場所に合った品種を選ぶと良いでしょう。

ルドベキア「ヘンリーアイラーズ」です。花びらがストロー状になっていてユニークですよ。

また、一年草タイプのものと多年草タイプのものがあり、一年草タイプは晩秋には枯れてしまいますが、多年草タイプは、一度植え付けるとほとんど植えっぱなしで、毎年お花を咲かせてくれて、株も年々大きくなります。

毎年多くの園芸品種が、次々と作出されています。

ふみぽん
ふみぽん

17世紀のスウェーデンの植物学者、ルドベックの名にちなんで名付けられたそうです。

ちーちゃん
ちーちゃん

切り花やドライフラワーとして楽しむのも、良いのだっぴー!

      ルドベキア      
科名    キク科
特性    1,2年草、多年草
花期    7~10月頃
草丈    40~150cm
耐寒性    強
耐暑性    普通

*ルドベキアの仲間の「オオハンゴンソウ」は生態系を破壊する恐れがありますので、栽培することが禁止されています。環境省の「特定外来生物植物」に指定されています。

ルドベキアの育て方は?

適した場所

日当たりと風通し、水はけの良い環境が適しています。

ちーちゃん
ちーちゃん

水はけがあまり良くない場合は、盛り土をして周りの植物より少し高い場所に植え付けると良いのだっぴー!

夏越し

暑さには強いですので、特に夏越しの対策は必要ありません。終わった花や傷んだ葉などを取り除いて、風通し良く育てましょう。

冬越し

一年草タイプの品種は、冬前には枯れてしまいます。

多年草タイプの品種は、冬には地上部が枯れて無くなるか又は少し出た状態(ロゼット)で越しますので、枯れた部分を地際でカットしておきましょう。

ふみぽん
ふみぽん

寒冷な地域では、株元をマルチングしておくと安心ですね。

増やし方

種まきか挿し芽、株分けで増やす事が出来ます。

種まき

ふみぽん
ふみぽん

多年草タイプでも、短命な品種もありますので、毎年種とりをして株を更新しておくと良いですよ。わが家でも、以前多年草タイプのものが、枯れてしまった事があります(泣)。更新していなかったので、とても残念でした(涙)。

適期は、春(3~4月頃)か秋(9~10月頃)です。

①底に穴のあいたトレー等に、種まき用の土を入れて水で湿らせておきます。ポットにまく場合は、ポットの高さの3分の2くらいの所まで草花用培養土を入れて、その上に1~1.5cm位種まき用の土を入れて(2層にして)、水で湿らせておきます。どちらの場合も、土は新しいものを使いましょう。

②トレーにまく場合は、土の上にまばらに散らばるように種をまきます。ポットにまく場合は、1つのポットに3~4粒位づつ種をまきます。薄く土をかぶせたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきましょう。

③種が流れない様に、優しい水流でたっぷりと水やりします。

*発芽するまでは、土を乾かさない様に明るい日陰で管理します。

*秋まきにした場合には、冬の間は南向きの陽だまりなどで凍らない様に冬越しさせましょう。春になったら、花壇や植木鉢などに定植します。

*春まきにした場合は、発芽に必要な温度が十分に得られませんので、種まきしたトレーやポットなどを、ビニールなどで覆い保温しましょう。

挿し芽

適期は、5~6月頃です。

①ポットに挿し木用の土か赤玉土を入れて、水で湿らせておきます。土は新しいものを使いましょう。

②しっかりとした茎を切り取り、先端を軽くカットしたら、2~3節ずつに切り分けます。下の節に付いている葉を取り除き、残った葉は半分くらいの大きさにカットして挿し穂を作ります。

③挿し穂の、葉を取り除いた下の節が土の中に隠れるように、ポットの土に挿します。

④優しい水流で、たっぷりと水やりします。

*発根するまで、土を乾かさない様に明るい日陰で管理します。

株分け

適期は、3月頃と10~11月頃です。

①株を掘り起こすか、又は植木鉢から取り出して、土を落とします。

②固まった根鉢にハサミなどで切り目を入れて、手で株を割ります。

ふみぽん
ふみぽん

あまり細かく分け過ぎると株の再生に時間がかかってしまいます。元株の大きさにもよりますが、私はざっくりと2~4株くらいまでに分けています。

③それぞれの株を植え付けます。

植え付け

適期は、春(3月頃)と秋(10~11月頃)です。

市販の苗を選ぶ場合は、全体にがっしりとしていてぐらつきがなく、葉が綺麗なものを選びましょう。

一年草タイプと多年草タイプがあり、草丈もさまざまですので、植え付ける場所に合った品種を選びましょう。

地植えの場合

①植え付ける場所の土に、堆肥や腐葉土を混ぜて良く耕しておきます。

②植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を入れて高さを調整します。元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。

③周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえておきます。

④たっぷりと水やりします。

*草丈が高く育つ品種の場合は、株間を50~60cm程度あけるようにしましょう。

鉢植えの場合

植え付ける苗の根鉢より、2回り程度大きな鉢に植え付けましょう。

①植木鉢の底に、1.5cm位の高さまで鉢底石を敷きます。

②鉢底石の上に、鉢の高さの3分の1位の所まで土を入れます。元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。

土質は特に選びませんが、水はけの良いものが適しています。市販の草花用培養土か赤玉土7:腐葉土3で配合した土でも大丈夫です。

③ポットから取り出した苗を置いて高さを調整します。

鉢の縁ギリギリまで土を入れるのではなく、鉢の縁から1.5cm位下に苗を植えた時の土の表面が来るように、ウォータースペースをあけておきましょう。

④周りにも土を入れたら、土の表面を手のひらで軽く押さえます。

⑤鉢底から流れるくらい、たっぷりと水やりします。

植え替え

適期は春(4~5月頃)です。

鉢植えの場合は、1~2年に一度、一回り大きな植木鉢に植え替えるか、又は株分けを兼ねて植え替えると良いでしょう。

水やり

多湿を嫌がりますので、土がしっかり乾いてから水やりします。

地植えの場合・・・根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。根付いた後は、特に水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らず乾燥が続く場合には、たっぷりと水やりします。

鉢植えの場合・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりしましょう。

肥料

あまり多くの肥料を必要としません。 

植え付けの時に、元肥の緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。

その後の追肥は、地植えの場合は、早春(2~3月頃)と秋(9~10月頃)に緩効性肥料を株元に施します。  

鉢植えの場合は、月に一度緩効性肥料を株元に施すか、又は2週間に一度程度、薄めた液肥を施しましょう。

病害虫

病害虫には強いですが、ハモグリバエの被害にあう場合があります。

ハモグリバエ

葉の中に潜り込み、幼虫が葉の内部を食害し、色が抜けた白い筋が入ります。白い筋の先端に幼虫がいますので、指でつまんで潰すか、葉ごと取り除きます。

必要な作業

花がら(咲き終わった花)摘み

花がらは、こまめに取り除きましょう。また次々と蕾が上がって、お花を咲かせてくれます。

また、一通りお花が終わったら、花茎ごと株元で切り戻しておきましょう。

採種(種取り)

種を採る場合は、花がらを摘まずにいくつか残しておきます。茶色く枯れて来たら収穫します。紙袋などに入れて、次の種まきの時期まで冷暗所で保管しておきましょう。

切り戻し、摘心

草丈を低めに抑えたい場合には、5~6月頃に摘心しておきましょう。側枝が出て、花数も増えます。

長い間お花を観賞できるのですが、7~8月頃に切り戻ししておくと、またたくさんのお花を咲かせてくれます。

その他

枯れた下葉などは、こまめに取り除きましょう。風通しが良くなります。

草丈が高くなる品種は、支柱を立てて支えておくと良いでしょう。

まとめ

ルドベキアは、とても元気に夏のお庭を彩ってくれます。私は一年草タイプも、多年草タイプも育てたことがありますが、どちらも手間がかからず育てやすいです。多年草タイプは、年々大きくなり、今では毎年たくさんのお花を咲かせてくれています。初心者の方でも、安心して育てる事ができますので、おすすめです。たくさんの品種が作出されていて選ぶ楽しみもありますので、お気に入りを見つけて、ぜひ育ててみて下さいね!

ルドベキアの育て方のポイントは・・・

  • 日当たりと風通し、水はけの良い場所で
  • 水のやり過ぎに気を付けて
  • 肥料は控えめで
切り戻しせずに育てたので、とても草丈が大きくなりました。
ふみぽん
ふみぽん

あなたのお庭やベランダに、たくさんのルドベキアのお花が咲きます様に。

次々とお花を咲かせてくれます。コレオプシス「レッドシフト」と一緒に植えています。
ちーちゃん
ちーちゃん

真夏でも元気にお花を咲かせてくれるのが、楽しみだなっぴー!

コメント

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